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競馬予想 2021年3回中京

第88回東京優駿(GⅠ)

負ける要素は少なからず有るが、無難な本命はエフフォーリア。中山が未経験で臨んだ前走だったが、回り脚が抜群に速く、圧勝に近い内容。元々東京で走って器用さを見せており、最内枠も無駄にすることはない筈。あとは鞍上の経験の問題。キングヘイローのパターンにならなければ。

対抗はタイトルホルダー。前走中山戦は雨の影響とハナへ行けなかったことが終いに響いたが、それでも2着は死守。ここはバスラットレオンの出方が鍵となるが、上手く兼ね合いが付く様なら。

3番手が牝馬のサトノレイナス。全体的にマイラー色の強い牡馬が多い今年のメンバーなら足りる計算は出来る。また外枠を引いてしまう運のなさは如何ともし難いが、阪神マイルよりは東京2400mの方がまだ救いが有りそう。牡馬相手だけに揉まれ込む形も歓迎しなかった。

穴はグラティアス。前走中山戦は外枠がアダになった印象。4角で他馬と接触する場面も有った。500kgソコソコの馬の割に細身で、道悪も歓迎しなかっただろう。今回は良馬場。距離も苦にしない筈で、枠も好転。仕切り直しの一戦。

馬単
1=14 1=16 1=7

第34回葵ステークス(重賞)

2018年のゴールドクイーン、2019年のディアンドル等、後に別路線で活躍馬が出る出世レースになっているが、その時点で実績のない馬が勝ってしまうことも有り、まさかのGⅢ格付けを取り損ねる曰く付きのレースになってしまった。来年、GⅢ格を取る為には実績の有る馬に勝って欲しいところで、前走がブッちぎりだったダディーズビビッドに期待したい。道中は折り合いが付いていたが、下見でチャカついていたことから、1200mに短縮されるのもプラス。

対抗はヨカヨカ。GⅠとはいえ、前走阪神戦はもうちょっと頑張って欲しかったところだが、ゲートで横を向いている時に開けられ、出遅れたのが痛恨だった。2歳時の小倉戦のみだが、一応1200mなら負けなし。ゲート五分でこの内枠なら。

モントライゼも実績上位。昨年暮れの阪神戦で暴走、一転控える競馬を試したのが前走だったが、2着のグレナディアガーズとは2馬身半差ながらも、前で決まる展開の中ではそれなりに頑張っていた。これも1200mならもう少し攻めて乗れる筈で、大崩れは考え辛い。

穴はマリーナ。前走は微妙な4着だが、好位追走から前述のダディーズビビッドがブッちぎる展開だった割には良く踏ん張っていたとみたい。外からジワッと運んで流れに乗れる様なら粘り込み充分。

馬単
6=2 6=5 6=17

第82回優駿牝馬(GⅠ)

Bコース替わりにしては、意外と時計が掛かった先週の開催。近年、ハイペースになる傾向も有り、スタミナが有った方がいいのは確かだろう。そこで狙い目はユーバーレーベン。毎度のこととはいえ、前走は出遅れ、勝負どころでモタつきと雑な競馬になったが、最後は猛追。3着ながら1頭だけ脚が違っていた。その前走は馬体が減っており、デキが鍵とはなるが、マトモに走れさえすれば好走必至。

対抗は一応ソダシ。ここ迄無敗の馬だが、特にここ2走はマイルで好時計。ただ、前走は道中で少し力んでいた点が気になった。元々中距離の持続力タイプだった筈で、調教で上手く対処した結果なのだとは思うが、血統面を含めてちょっと怪しさは残る。

クールキャットも距離はこなせる筈。開幕週の東京2000mで外枠とキツい条件だったが、好位で折り合って我慢が利いた。ジワジワ脚を使うタイプで、極端なスローになった時がどうかだが、内枠を上手く捌けば単争い。

押さえがアカイトリノムスメ。前走阪神戦の馬体減は初西下した輸送の影響も有るだろう。まだ明らかに馬は貧弱だが、地元戦ならもう少しフックラした状態で出て来れる筈。兎に角、競馬が上手いのはセールスポイント。セコい競馬で粘り込みたい。

馬単
9=5 9=11 9=7

第28回平安ステークス(GⅢ)

中京1800mもどちらかといえば馬力優先の傾向だが、1900mなら尚更だろう。長い距離に実績の有るデルマルーヴルに期待する。近走案外だが、前走中山戦にしても出遅れが響いており、アンラッキーだった面は有る。渋い馬場、左回りにも実績が有り、ゲートを五分に出て、流れに乗れさえすれば。

対抗はマルシュロレーヌ。芝2000mで準オープン2着が有る馬で、前走は牝馬限定の交流戦とはいえ、2100mで重賞勝ち。このレースは距離適性の有る馬に斤量を背負わされている傾向も有り、55kgも有利に映る。

オーヴェルニュは前走の東京マイルで追走に骨を折っていた状態。デビュー当時は1200mで走っていた馬だが、完全に中距離の馬になった。1900m以上の経験がない点はどうかだが、当地で重賞を勝っている点はセールスポイント。あとは58kg。

ヴェルテックスも相手なりのタイプで警戒必要。未勝利が2着続きで脱出出来ず、園田へ行くハメになったが、中央へ戻って来て、一気にオープン迄駆け上がって来た。特に前走東京戦は早目に動いて結構強い内容。馬群を捌ける点も強み。

馬単
4=11 4=5 4=1

第16回ヴィクトリアマイル(GⅠ)

今年も良馬場見込み。Bコース替わり初週という点から、JRAでは最速を競う一戦。昨年2着のサウンドキアラに期待したい。昨秋は案外だったが、前走中京戦は馬体から復調気配が窺え、道悪の中で最後迄頑張っていた点も好印象。京都の印象が強い馬だが、平坦の方が向くタイプで、中山や阪神よりは東京の方が走れる。

対抗は一応グランアレグリア。当然、圧勝迄有って不思議はない馬だが、前走阪神戦はかなり厳しい競馬。2000m、道悪、早目に動かされる展開と悪条件が揃っての4着。ここは最初から視野に入っていた様だが、元々が休み休み使われていた馬で、増して時計勝負となれば反動が出てもおかしくないケース。

デゼルは前走阪神戦が強かった。ペース自体は決して速くない中での時計勝負だったが、大外一気に決めた。直線は途中で手前が替わっていたが、右手前の方が伸びが良く、左回りでもやれそう。あとは展開がハマるかどうか。

マジックキャッスルも堅実には駆けている。前走阪神戦は競馬の失敗。ただ、出遅れ癖が有り、位置取りが悪くなった結果でも有る。狭いところでもコジ開けて来る器用さが有り、最内枠を無駄にすることはない筈だが、位置取りはカギ。

馬単
12=6 12=5 12=1

第66回京王杯スプリングカップ(GⅡ)

昨年のダノンスマッシュ等、一時よりはレベルがマシになったかに思われたこのレースだが、今年は一転して平凡なメンバー構成。昨年3着のグルーヴィットを本命にするのが無難だろう。前走はそもそも休み明けだったが、スタート直後に躓き、道中も内から張られる等、細かい不利も有った。昨年同様、一瞬の脚を生かせる形に持ち込めれば。

エーボスは前走阪神戦が良く踏ん張ったといえる5着。丸1年の休み明けで、道中は結構力んでいたが、バタッと止まらなかっただけでも充分評価出来る。この馬としては珍しく力んで行ってしまった点がどうかだが、最初からハナなら。

ラウダシオンも東京で巻き返したい。前走中京戦にしても、もう少し頑張ってくれていいのだが、どうも東京以外だと成績が安定しない。テンを急かせず、ジワッと流れに乗ると渋太いタイプで、その点で東京が合っている。良馬場に戻るのも歓迎材料。

タイセイビジョンもこのメンバーなら何とかしたい。前走中京戦は+22kg。見た目に太く、道中の機動力がなかった。重賞勝ちの舞台で、暖かくなって絞れさえさえすれば大崩れは考え辛い。

馬単
3=4 3=10 3=14

第26回NHKマイルカップ(GⅠ)

歴史は繰り返すというなら、最内枠を引き当てたレイモンドバローズに期待してみたい。前走阪神戦は休み明けで太目残り。道中も少し力んでいた。最後は甘くなったが、力は見せたといえるだろう。持ち時計がない点は気掛かりながら、インで折り合いさえ付けば抜け出し迄有っても驚けない。

対抗はルークズネスト。これも前走中京戦は太目残りだったが、何とかグレナディアガーズの猛追を振り切り、金星をゲット。GⅠ馬に勝ったのは自信になっただろう。出脚が速くないので再度の逃げの手は期待出来なさそうだが、これも枠は恵まれただけに粘り込み充分。

そのグレナディアガーズが3番手。前走中京戦は道中行きたがっていた影響も有った。歩様が硬かったのも宜しくなかった。今回は立て直して何処迄走れるかというところだが、フランケル産駒だけに、賞味期限が短い危険は有る。

ソングラインも巻き返したい。前走阪神戦はメイケイエールの大暴走に泣かされ参考外。馬そのものは牡馬にも負けていない程で、スムーズならソコソコの競馬になっていた。あとはメンタル的ダメージさえなければ。

馬単
1=3 1=8 1=10

第69回京都新聞杯(GⅡ)

無難な本命はマカオンドール。中京2200mは開催数自体が少なく、単純に一度経験して勝っている点は高く評価したい。前々走中山戦から上がり33秒台の決着は歓迎しないが、その点も中京なら。

ルペルカーリアも前走阪神戦は瞬発力不足に泣いた。4角先頭で格好だけは造ったが、そこからは完全に決め手負け。血統馬だけにもうちょっと頑張って欲しいところだが、馬格の割にトモが甘い印象も有る。本当に時計が掛かる馬場が向くのかどうか、一抹の不安は残る。

レッドジェネシスは距離が延びて良さが出て来ており、ここなら遜色はない。ただ、ゲートが怪しいのと、昇級初戦だった前々走の東京戦が案外の内容なのが気掛かり。途中からマクりに行った前走阪神戦は強かったが、現状だと乗り方に注文が付く。

抑えがワイドエンペラー。前々走小倉の未勝利戦が強い内容。ゲートを出る様になったことも大きかった。前走に関してはスタート直後に躓いたことと、道悪が向いていない様で伸びを欠いたが、前で流れに乗れさえすれば。

馬単
8=4 8=10 8=1