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競馬予想 2021年4回阪神

第164回天皇賞・秋(GⅠ)

エフフォーリア◎。前走東京戦は結果的に強気に乗り過ぎた形。人気を背負った最内枠だった為、前に行かざるを得ず、早目スパートを余儀なくされて最後に甘くなった。裏を返せば2400mよりは2000mの方が向く。決め手勝負になればこの56kgも結構有利。

対抗はグランアレグリア。切れ過ぎるが故に、昔ならとっくの昔に故障していた筈の馬で、休み休み使わないと走らないタイプだが、それだけに前走は度外視することも出来る。ただ、2000mは案外微妙。乗り方に少し工夫が要る点はネック。

コントレイルも最内枠が当たったのは何より。器用さ一本の馬で、最内枠を無駄にすることはないだろう。昨秋京都戦から苦しいところが出て来たのか、以前よりゲートや道中の折り合い等、粗相が目立つ様にもなって来た。一息入れて、状態が何処迄戻っているかがカギとなる。

大方この3頭だが、一角崩しならヒシイグアス。使い込んで一息入れただけに、状態面はポイントとなるが、休養前のパフォーマンスは限りなくGⅠに近いレベルだった。ジャスタウェイ、リスグラシュー等、秋に大化けすることの多いハーツクライ産駒。前述2頭よりは1年遅いが、この馬もそうなって不思議ではない。

馬単
5=9 5=1 5=15

第64回MBS賞スワンステークス(GⅡ)

春は調整が上手く行かなかったダノンファンタジー。それでも前走東京戦は位置取りが悪くなった影響も有り、上がり3F33.0秒でグランアレグリアから0.9秒差ならそこ迄悪くない内容。ゲートさえ決まれば同条件で圧勝した昨秋戦を見直す手だ。

フィアーノロマーノもこのメンバーなら力量上位。骨折明けになるが、このコースは得意。あとは展開。前走は走らなかったが、変に外を回されると期待した程、伸びて来ないパターンが多くて。

3歳馬ではルークズネスト。肝心な今春の東京戦が案外で、成績表の見栄えが悪い馬だが、今となってはピクシーナイトの2着だった正月中京戦が金看板。1400mも得意としており、あとは古馬との相手関係だけ。

サウンドキアラもそろそろ巻き返したいところ。昨年春の勢いは完全になくなってしまったが、今春は着は別にしても、最後は脚を使えており、ドン底からは脱した感も有る。セコい競馬は得意としている方で、久々の内枠だけに何とかしたい。

馬単
9=11 9=3 9=2

第82回菊花賞(GⅠ)

1979年ハシハーミット以来となる2度目となる阪神開催。春の天皇賞もそうだったが、例年通りの京都開催よりはスタミナを求められそう。その点で期待出来そうなのはレッドジェネシス。血統面は3000mジャストフィットという訳ではないが。前走中京戦はノメる場面も有り、道悪適性の差が出ただけで、距離自体は上手くこなせていた。内枠が当たったのも好材料で、あとはゲートを五分に出て、上手く立ち回れば。

その中京戦を制したステラヴェローチェが対抗格。道悪適性一本で勝った感も有るが、馬力が有るのも確かだろう。これも京都よりは、坂越えの阪神の方が合っている。血統からも3000m歓迎だが、距離が延びるに連れ、鞍上が矯めて乗る様になっているのは見えないところでスタミナに不安が有るからという気もしないでもなく、実際の距離適性は走ってみないことには。

上り馬ではロードトゥフェイム。重賞は中山、福島と使って通用しなかったが、距離を延ばした前走中山戦は見どころの有る勝ち方。ゲートでアオッた割に出脚が速く、更に左だけ着用したオーストラリアンブリンカーの効果も有ったか、モタれ癖も出さなかった。この枠ならセコく立ち回れる筈で、粘り込み充分。

押さえが逃げそうなワールドリバイバル。前走中山戦が案外だったが、ゲートが微妙に悪く、大外枠から無理に行って、テンに脚を使わされた面も有るだろう。今回は最内枠を得て、しっかりラチを頼って走れそう。前々走福島戦から、勝負どころの機動力がネックとなるが、距離延長で誤魔化しが利けば。

馬単
5=14 5=4 5=1

第24回富士ステークス(GⅡ)

ソングライン◎。前走新潟戦はカラテに徹底マークされ、馬が力んでしまったのが最後に応えた格好。51kgの軽量ということで戦前は期待を集めていたが、相手の強かさが一枚上手だった。それでも、前走の経験は中々この時期に体験出来ない貴重なモノだった筈。自分の競馬に徹して、改めての期待だ。

同じく3歳馬のダノンザキッドが対抗。春は案外だったが、結果的に2000mが長く、無理に使われたことで、前走中山戦でガス欠。最後は競馬を投げていた。骨折はイマドキのことだけにしっかり治療している筈で、ベストのマイルで見直す手だ。

古馬ではアルジャンナが筆頭格。2走前の阪神戦で重賞でも好勝負に持ち込める力量を証明した。前走に案外感は有るのだが、良馬場ながら直前に雨が降って力の要る馬場状態に梃子摺った面は有るだろう。良馬場見込みの今回は巻き返せる筈。

押さえがラウダシオン。ここ2走が二桁着順だが、基本的には一戦置きに走るタイプで、更にいえば前走中京戦は1200mが合わなかった。東京マイルは昨年2着の実績が示す通り、ベストの条件。今度こそだ。

馬単
1=16 1=10 1=8

第26回秋華賞(GⅠ)

阪神だけに、京都開催以上に2000mという距離がカギとなりそう。その点で無難な本命はアンドヴァラナウト。500万からの勝ち上がりで、能力面で未知数の部分も残しているが、前走中京戦は正攻法で勝ち切った点を評価したい。枠も手頃。

対抗は一応ソダシ。距離適性は別にして、今年のメンバーなら底力は一枚抜けている印象。前走札幌戦も強かったが、2000mといっても平坦小回りだけに坂の有る阪神とは違う面も有り、最後に甘くなっても不思議ではない。

距離という点では逃げ馬が盲点となる可能性も有り、エイシンヒテンもマークが必要。前走中京戦は外へ張り気味で、直線も外へモタれていながら良く踏ん張った2着。右回りならラチが頼れる筈で、その点で前進が見込める。ただ、その前走は楽に行けたものの、本当に出脚が速かったか疑問も残った。他馬の出方はカギとなりそう。

押さえがユーバーレーベン。距離適性ではオークス馬のこの馬がNo.1ということになるが、この中間は一頓挫が有り、走ってみないと良く分からないところ。デキさえマトモなら。

馬単
9=4 9=5 9=11

第69回アイルランドトロフィー府中牝馬ステークス(GⅡ)

単勝を買っていいタイプではないが、無難な本命はマジックキャッスル。前走東京戦は2着が欲しかったところだが、ガサがない割に、馬体重の変動が激しく、微妙にデキが甘い面も有ったか。東京1800mは先週の様に真っ向勝負になり易く、器用さ一本のこの馬にとって難しい部分も有るが、立て直しは出来ているとみて改めて期待したい。

相手はシャドウディーヴァ。東京で馬券圏内から外れたのは昨春のGⅠ戦のみ。昨年のこのレースもサラキアの2着と好走。今年はお世辞にも航跡不安定と言わざるを得ないが、今年のメンバーなら格好はつけたいところ。

デゼルも決め手は鋭い。前走は掲示板を外したといっても、2着馬から0.2秒差。東京だと少し直線が長過ぎる嫌いが有り、GⅠだと最後に甘くなるのは致し方ない面も有る。GⅠなら突き抜けても。

アンドラステも好勝負。前走新潟戦は道中で番手を落としたのが応えた形。そこ迄、瞬発力が有る訳ではないが、前で流れに乗れさえすれば踏ん張れるタイプ。ここは先行馬の少ない組み合わせで、しかも内枠。ゲートさえ決まれば大崩れは考え辛い。

馬単
13=7 13=17 13=4

第56回農林水産省賞典京都大賞典(GⅡ)

モズベッロに期待する。差し一手で展開は鍵となるが、まさに前走は展開に泣いた形で、常に大外ブン回しのこの馬にとってはどうしようもなかった。最後に少し甘くなったのは勝ちに行ったからで、同じ阪神でも外回りならジックリ乗れる筈。56kgも比較上有利。

勝つには至らないだろうが、キセキも手堅い。前走は先行出来ただけにもう少し頑張って欲しかったところだが、スローで決め手負けした面も有っただろう。外枠だけにゲートの不安も少なく、序盤のペース一つ。

逆にヒートオンビートは外枠がカギ。前走東京戦は上がり32.4秒で負けただけに仕方がないところ。当時の勝ち馬ウインキートスは先々週の中山戦でウインマリリンの2着と好走しており、相手も悪かっただろう。ここはその中山戦よりメンバー低調。競馬には注文が付かないタイプで、兎にも角にも枠さえこなせば。

押さえがアイアンバローズ。毎回ではないのだが、少し行きたがる面が有り、それで勝ち切った前走東京戦は強い内容。繰り返しになるが、GⅡとはいえ、新興勢力の少ないの組み合わせだけに、内枠を利して我慢さえ出来れば、勢いで突破する場面も。

馬単
4=11 4=14 4=1

第7回サウジアラビアロイヤルカップ(GⅢ)

勝つかどうかは別にして、一番連に絡む確率が高いのはスタニングローズ。前走新潟戦はスローでインが有利な展開となったが、大外へブン回さざるを得ず、届かなかったのは致し方がないところ。競馬に注文も付かないタイプで、枠が替わって前進必至。

対抗はコマンドライン。新馬の前走は反応の鈍さが強調されたが、馬も仕上げ途上で、立派過ぎた面は有った。新馬即重賞に使って来た以上はそれなりに仕上げて有る筈で、少しでも反応が良くなっていれば突き抜けても。

3番手が牝馬のステルナティーア。新潟とはいえ、新馬は上がり32.7秒の決め手で後続を3馬身突き放したが、馬はまだ線が細い。同じ脚が使えるなら勝つだろうが、使えない可能性は決して低くない。

押さえがウナギノボリ。新馬の中京戦は名前とは違って、少し腹回りがボテッと映ったが、追ってからは渋太い面を見せていた。上がり、全体の時計と平凡だが、休み明けの馬が多く、絞れていれば使った強みが生きる。

馬単
1=6 1=3 1=7