東京巧者のシャドウディーヴァに期待する。要はGⅢのメンバーなら地力は一枚抜けた存在。前走にしても、展開が向かなかっただけで、9着といえども0.6秒差。牝馬の56kg、スローになりそうなメンバー構成等、厳しい要素も多いのだが、地力と適性が上回るとみて。
展開面で恩恵が有りそうなのはではノースブリッジということになるか。逃げ馬の割に、ゲートがアテにならない馬だが、前走中山戦はゲート練習をしっかりやったととのことで、五分の発馬。一応は前進が有った。1800mは初めてでも、東京2000mで走っているだけに、問題が生じる可能性は低い。
ダーリントンホールも実績上位。前走中山戦はもう少し頑張って欲しかったが、惜しい競馬。この条件で昨年2月に重賞勝ちが有り、基本的には東京向き。その前走は一枚太い状態だっただけに、絞れれば更に動ける筈。
ザダルは昨年の覇者。56kgで勝って、今年は58kgと厳しい面も有るが、中京では57.5kgで勝っており、何とかこなせるとみたい。前走中山戦は追走に汲々としていただけに、条件も好転。斤量を背負っている点からも、ゆったり運べるコースは歓迎材料。
混戦だが、3歳馬のセリフォスに期待する。前走に関しては休み明けでデキが微妙に甘く、それが最後の粘りに響いた印象。道中も精神的に余裕がなかったのか、少し行きたがっていた。今回は叩いた上積みが見込め、軽量だけに通用する筈。外枠も、意外とゲートが甘い面が有るだけに、むしろ歓迎材料。
対抗はシュネルマイスター。掴みどころのない面は有る馬だが、マトモに走った時はそれなりに強い内容。グランアレグリアにも良く食い下がっていた。何時走るかはフタを開けてみないと何とも言えないところだが...。
ファインルージュは前走が惜しい競馬。道中で細かい不利が2,3回有りながら、最後は猛然と追い込んで来た。当時からキッチリ出来ていただけに、状態面の上積みはなそうだが、前走と同じパフォーマンスさえ出来れば好勝負必至。
そのファインルージュに2月に先着したイルーシヴパンサーが押さえ。前走迄、東京ばかりを使われて4連勝。相手は強くなるが、適性ではNo.1だ。当然、仕上げの面でもここを目標だった筈で、デキの不安も少ない。
例に依って頭数こそ少ないが、近年の中ではメンバーが揃った印象。その中で近況が最も充実しているのがカイザーバローズ。追い出して頭上がる傾向が有り、中京でも微妙なのだが順調に使えている強みを生かして。
対抗はサンレイポケット。GⅠで好走しながら、GⅡで勝てないのが情けないところだが、どちらかといえば左回りの方が安定感は有る。昨年は1番人気に支持されがら、外を回されて失敗したが、今年は内枠を引いて何とかしたいところ。
ショウナンバルディは昨年の2着馬。これも左回りの方が堅実に走るタイプ。出脚がない割に先行しないと脆い部分は有るのだが、仮令2番手からの競馬となったとしても、この頭数なら揉まれずに走れる筈で、粘り込み充分。
ハナを奪う形になりそうなキングオブドラゴンが押さえ。前走阪神戦は3000mの距離自体に経験がなく、相手も強過ぎた。使い詰めから一息入れた後だけに状態面は鍵となるが、自分の形にさえ持ち込めるなら。