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競馬予想 2022年5回中京

第56回スプリンターズステークス(GⅠ)

ニシノフラワーが追い込み一気を決めてから丁度30年。GⅠ昇格以降、勝ったケースはそのニシノフラワーとアストンマーチャンのみだが、桜花賞好走馬が同年のこのレースに出走して来れば、ほぼ掲示板には載っている。ソルヴェイグやベルカントといった渋いところも人気以上に走っており、今年は桜花賞3着のナムラクレアに期待したいところ。前走小倉戦は不利が有って参考外。坂も上れるタイプで、今度こそ。

対抗はメイケイエール。前走中京戦は大人の競馬を披露。単純な1分6秒2という時計だけでなく、レコードを出せる程、余計なことをしなくなったという点を評価したい。こちらも馬力が有って坂は苦にしない。ここでGⅡ,GⅢコレクターを返上したい。

テイエムスパーダが3番手。前々走小倉戦が衝撃的過ぎたが、前走はゲートが微妙に悪かったのが荒れ馬場で最後に響いた印象。そのゲートは開いてみないと分からないのがネックだが、今回の方が内目の馬場がいいだけに、スムーズに運べさえすれば。

押さえがシュネルマイスター。前走東京戦は貫禄を示したといえる2着。昨年はグランアレグリアに完敗の日々だったが、そのグランアレグリアが引退して、今年のレベルなら一枚上の力が有るということ。さらにレベルの低いスプリント路線ならということにはなるが、レースとして別物は別物。軽視は出来ないが、あくまで押さえ程度で。

馬単
9=13 9=1 9=15

第26回シリウスステークス(GⅢ)

ジュンライトボルトが本命。芝のオープン特別で頭打ちとなり、ダート転向3戦目だが、初戦の福島戦から好位で流れに乗れていた点を高く評価したいところ。逃げて粘り込むタイプは多いが、オープンでこれが出来る馬は余程の適性が有るからこそ。あとは距離だけ。

ハピが対抗。前走新潟戦の3着は出脚のなさが展開不利を招いたともいえるが、4角で弾かれながら猛追と、強い内容だった。フルゲートのセンター枠は立ち回りが難しいが、ハンデは恵まれた。出脚のない馬に軽ハンデは効果が大きい。

ハヤブサナンデクンも前走が強かった。4角の時点で他馬とは手応えがまるで違っており、直線も離す一方。前々走東京戦も、スタート直後に躓く場面が有りながら渋太い競馬。ただ、出来れば逃げるか外からスムーズに立ち回りたいところ。内枠は案外微妙。

先行しそうなクリノフラッシュが押さえ。前走阪神戦は芝で参考外だが、一時期は気性的に苦しい部分が有ったのか、ゲート内の駐立が悪く、出遅れるケースが目立ったが、今年の3戦はそれがなかっただけでも進歩している。目標は盛岡の交流戦ということになるだろうが、このハンデなら。

馬単
9=8 9=2 9=4

第70回神戸新聞杯(GⅡ)

単勝の狙いとしては、ビーアストニッシド。前々走中山戦、前走東京戦と踏ん張り切れなかったが、先手を取れなかったのが敗因。ハナさえ奪えば兎に角渋太い。出脚の怪しいタイプだが、このメンバー構成と鞍上なら、ハナも奪えそうな組み合わせ。

対抗はアスクワイルドモア。翌日になって準オープンの馬に更新されるオチは付いたが、同条件だった前々走がJRAレコード。このレースだけをいえばハマった印象も強いのだが、元来は手堅いタイプで、距離も有る程度長い方がいい。

同レースで2着だったヴェローナシチーが3番手。流れに乗るのが下手な馬だが、それだけに広い中京は比較的、自分の力が発揮し易いコース。自力駆けの形に持ち込めるなら。

同じく同レース3着のボルドグフーシュが押さえ。その3着は、4角でアスクワイルドモアに弾かれて、距離ロスが有ってのモノ。準オープン位迄はノンストップの能力が有り、1000万の前走は当然ともいえる勝利。差し一手では有るが、ハマれば突き抜けても。

馬単
13=16 13=5 13=2

第76回朝日杯セントライト記念(GⅡ)

手堅さを評価するならアスクビクターモアが最上位。上位馬とは決め手の差で見劣った前走東京戦だが、前で流れに乗れる出脚が有って、GⅠでも掲示板圏内には踏ん張れるだけの力が有る。トリッキーな中山2200mも決して悪くない条件の筈。

オニャンコポンが対抗格。前に行くと甘くなる面が有り、着順が安定しないのは致し方ないところだが、力そのものはアスクビクターモアともそこ迄差はない。あとは差しが利く展開になるかどうか。馬格が有るので雨が降っても問題はないだろうが。

ボーンディスウェイも素質は高い。重厚感の有る馬だけに、前走の様な福島で動けないのは仕方がない。中山2200mも、ベストのコース形態がはいい難いが、距離延長自体は悪くない筈で、パワー勝負の展開にさえなれば。

条件上がりではマテンロウスカイ。前走小倉戦で500万を勝ち上がったばかりだが、これ迄馬券圏内を外したことのない堅実派。馬場悪化が見込まれ、どんな条件でも走れるのは強み。休み明けの馬も多いが、精神力が求められる馬場になれば、順調に使えていることが何より有利。

馬単
7=6 7=13 5=3

第40回関西テレビ放送賞ローズステークス(GⅡ)

アートハウス◎。休養前の東京戦は先行しながら最後に息切れ。その時点での完成度の差を見せ付けられた格好。しかし、前々走阪神戦はそれなりに強い内容で、このメンバーなら一枚上とみたい。GⅠ馬を捨てて、この馬に拘った鞍上の為にも頑張りたい一戦。

対抗はパーソナルハイ。前走東京戦は4角迄で終わったが、それ迄が強行軍だった影響も有っただろう。立て直した効果は大きい筈。乗り方に注文も付かないタイプ。前々で流れに乗って粘り込む。

差し馬ではメモリーレゾン。前走函館戦はハンデ51kgの恩恵も大きかったが、大外一気の強い内容。出脚がなくて、小回り向きではないだけに、中京ならもう一押しが期待出来る。

押さえがサリエラ。前走東京戦の時点では明らかに馬が緩い状況だったが、上がり32.9秒の決め手。スローだったとはいえ、1頭だけ脚が違っていた。再度、あの脚が使えるならこのメンバーでも勝ち負けということになるが、当然ながらアテにはし辛い。雨予報も歓迎材料ではない。

馬単
8=4 8=7 8=6

サマースプリントシリーズ第6戦 第36回産経賞セントウルステークス(GⅡ)

メイケイエールに期待したい。3歳時は希代の癖馬として良くも悪くも話題を振り撒いた馬だが、スピードだけなら現役屈指の実力馬。昨秋位から大分常識に掛かって来た点も好印象。建前の目標は中山戦ということになるが、馬主の地元だけに、今回は今回で勝ちたい一戦。ただ、ハナへ行く馬が居らず展開は微妙。スローになった時がどうか。

ソングラインは米国遠征を控え、左回りを求めての参戦。前走東京戦はハマった感も強いのだが、流石にこのメンバーに入れば上位の性能。ただ、ゲートが意外とアテにならない。同じ東京マイルながら、前々走で落としたのはゲート。1200mだけに一つ間違うと何処にも居ない危険も高い。

この2頭以下は一気に実績が劣るが、一角を崩せばファストフォース。ここ2走は動けていないが、先行したのが結果的に良くなかった印象も。開幕週の大外枠は不利だが、そろそろ矯める競馬に戻して巻き返す。

ダディーズビビットも中京なら堅実。といっても、重賞だと壁を感じなくもないのだが、今年のメンバーは上位2頭を除けばほぼ横一線。今年未勝利の鞍上だけに、気合が入るところだろう。上位2頭も死角がない訳ではなく、一発ならこの馬。

馬単
5=11 5=12 5=9

第7回紫苑ステークス(GⅢ)

無難な本命はスタニングローズ。器用さ身上の馬故に、大外枠は歓迎材料ではないのだが、それでも前走東京戦の踏ん張りから基本性能もそれなりに高い。本質が詰めの甘いタイプだけに勝ち切れるかどうかはともかく、連は確保したい。

対抗はサークルオブライフ。前走東京戦は発走遅延の問題も有り、何とも言えないところ。ただ、元々はズブい位の馬だが、3走前の阪神戦で無理矢理前に行かせてから歯車が噛み合わなくなった印象も。ズブい点から距離は有った方が良く、2000mなら何とかなる筈だが...。

ライラックが3番手。マイルとはいえ、3走前の中山戦が強い内容。ここ2走は、馬格のなさと出遅れに泣いた形。一息入れたのは当然歓迎材料。馬体が増えてくれば精神的にも違う筈で、まずはゲートを決めたい。

サウンドビバーチェが押さえ。前走東京戦は他馬に蹴られたとのことで、ゲート入りすらさせて貰えなかったが、前々走は勝ち馬から0.3秒差。先行して良く踏ん張ったといえる4着。結果的に距離経験がない点は微妙ながら、性能そのものは足りる。

馬単
12=2 12=8 12=11