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競馬予想 2024年6回京都

ジャパン・オータムインターナショナル 第44回ロンジン賞ジャパンカップ(GⅠ)

過去GⅠ4勝が全て別の年、裏を返せば一戦毎の消耗が激しいタイプで、前走と同じパフォーマンスが出来るのかどうか、難しい部分も有るのだが、同じだけ走ればドゥデュースが勝てる計算は出来る。距離延長もいいとは思えないが、この鞍上が最初からジックリ乗る分には折り合い面も何とか我慢してくれている。あとはハマるかどうか。

対抗はチェルヴィニア。前走京都戦は京都内回りにも関わらず、踏み遅れるミスが有ったが、それでも前崩れの形にしてしまったのは馬が強いからこそ。斤量利の大きい3歳牝馬は最近の常套でも有り、ドゥデュースより前で闘う形なら、簡単には止まらない気も。

穴っぽいのはソールオリエンス。不器用なタイプで、距離は有った方がいい。中山でGⅠを勝っているが、道悪でハマっただけで、ベストは東京。この条件も1年半前に早仕掛けが祟って、主役になり損ねたが、タイミングひとつの競馬だった。前走は結果的に内へ突っ込んだのが失敗。ノビノビ走れる形に持ち込めば。

スターズオンアースも常連組。毎度毎度の8枠で楽な競馬にはならないが、前へ行って上手く誤魔化している。あとはこの鞍上が何処迄、出せるかどうか。折り合いは付くが、出脚が抜群に速い訳ではなく、ちゃんと勇気を持って出して行かないとダメなのだが...。

馬単
3=9 3=12 3=14

第11回ラジオNIKKEI杯京都2歳ステークス(GⅢ)

馬振り抜群のエリキングが本命。唯一の2勝馬でも有るが、前走中京戦は折り合いも付いて、文句の付け様がない勝ち振り。あの時期のオープンとはいえ、5頭立てと競走不成立も危ぶまれたのが何より能力の証。突き放すといった内容でもなかったが、ゲート以外に競馬に注文が付かないのがいい。キッチリ勝って、中山へ向かいたいところ。

対抗はその中京戦で2着だったジョバンニ。レースは5頭立てにも関わらず、壁に阻まれて、少し内目の悪いところを通らされた分も有った。明らかに下を気にして走っていたが、それであれだけ差を詰めたのだから、この馬も充分強い。ただ、今回も良馬場ながら、馬場が悪いだけに微妙な面を残す。緩いところがなく、現時点で馬はほぼ完成されている点はいいのだが...。

サラコスティは前走の中京戦が強かった。尤も、新馬は馬がかなり緩い状態で、エリキングに0.2秒差。前走は馬体重こそ全く一緒ながら、馬体が締まって相当の上積みが有った筈で、計算上は逆転も可能。出脚が速いのも強み。

テイクイットオールが押さえ。東京マイルで下したが、1000m通過64.1秒のスローでも折り合えていた様に、レースセンスが高く、追ってからも決め手も抜群。少なくとも2000mが苦になることはないだろう。あとは今の京都の馬場をこなせるかどうか。

馬単
8=4 8=2 13=1

ジャパン・オータムインターナショナル 第41回マイルチャンピオンシップ(GⅠ)

一雨来そうで、波乱含み。晴雨兼用という点ではソウルラッシュか。前走東京戦はもう少し頑張って欲しかったところだが、一枚太い影響も有ったか。差し馬故に、中々突き抜ける迄は難しいが、その分、堅実。最低でも連には来れる筈。

対抗はブレイディヴェーグ。前走は次元の違う勝ち振り。マイル路線はリピーターが多くなりつつ有り、そろそろ世代交代の時期といった感も有る。ただ、マイルが未経験。走ってみないと分からない部分が有る。

ナミュールは昨年の覇者。当時は急遽の乗り替わりだったが、矯めに矯めて豪脚を引き出した。その鞍上は今年に入って殉職してしまったが、ひとつのパターンを見出せたという点で、一世一代の騎乗だった。その後は惜しいレースが続いているが、あとは展開ひとつ。少し時計が掛かりそうな馬場は向く。

エルトンバローズが押さえ。再度の大外枠となったのは好材料ではないが、1992年のダイタクヘリオスの様にジワッと行かせる競馬が出来れば、あとは折り合いひとつだろう。距離短縮自体は間違いなくいい筈。今年、乗れている鞍上の手腕にも期待したいところ。

馬単
13=2 13=4 13=17

第29回東京スポーツ杯2歳ステークス(GⅡ)

クロワデュノールが最有力。新馬の東京戦は下見で立ち上がりそうになる等、気性的にかなり若さを覗かせていたが、馬振りはGⅠ級。レースでも下見程は気性的な問題を出さず、壁のない2番手でも何とか我慢していた。当時の時計もソコソコ速く、前走だけ走れば勝ち負け必至。

対抗はジーティーマン。競馬に注文が付かないという点ではこれがNo.1か。下見は少し腹回りがボテッと映ったが、実戦で少し出遅れて出して行った割に折り合いが付いた。前を捕まえに行く脚も速く、最後は流す余裕も有った。新潟だけに、時計的には少し平凡だが、器用さを生かす形になれば。

逃げるニシノイストワールも怖い存在。前走の中山戦は、未勝利にしては中々激しい追い比べとなったが、僅かに先着。道中でスローに落とせることも大きいが、最後迄渋太く止まらないのが更にいい。気性的に怪しい馬が多く、それらが暴走せず、無理に控える形になれば逃げ切りも。

鞍上人気しそうなレッドキングリーだが、まだまだ馬が若く、押さえ程度の評価に止めた。下見では落ち着いていたが、左だけオーストラリアンブリンカーを装着していた様に、かなり癖の有る馬で、レースに行くと操縦不能。それであの圧勝なら強いことは間違いないのだが、何処にも居ない可能性も。

馬単
4=2 4=8 4=7

ジャパン・オータムインターナショナル 第49回エリザベス女王杯(GⅠ)

初重賞制覇が初GⅠVとなるパターンが多いのがこのレースの特徴。その点で今年はホールネスが該当。前々走の内容だけをいえば、左回りの方がいい印象も有るのだが、そもそも右回りは、この時と初出走の阪神未勝利の1回だけ。外回りなら余程問題ない筈で、距離に不安がないのが最大の強み。

レガレイラは対抗に止めた。前走中京戦はデキの甘さも有ったが、展開が向かず。右回りの方が回り脚は有りそうで、その点は上積みということになるが、ゲートが基本的に悪く、不発のリスクは常に付き纏う。

サリエラも距離に不安がなく、限定戦なら上位といえる実力馬。前走中山戦は惨敗だったが、明らかに馬が緩かった。牝馬に3000mを2回走らせたのは、流石に無謀だったか。叩いて良くなるかどうか未知数だが、マトモに動ける状態なら、通用。

逃げるコンクシェルが大穴。微妙な距離だけに大事に乗られるパターンが多く、クィーンスプマンテ-テイエムプリキュアで決まった2009年に限らず、人気薄の逃げ馬は結構馬券に絡んでいる。出脚が少し甘いので戦績が安定しない面は有るのだが、この距離なら楽に行かせて貰える筈。枠も手頃で流れひとつ。

馬単
1=7 1=13 1=4

第59回デイリー杯2歳ステークス(GⅡ)

7頭立てはグレード制導入以降、2021年と同じく最少。それでもこの時は勝ち馬がセリフォス、5着がスタニングローズと、後のGⅠ馬を輩出。3,4着馬もオープン馬になっており、レベルが高かったが、今年は7頭のうちの1頭が道営からの転厩と悲惨な状況。500万でも怪しいレベルの馬ばかりだが、この中ならフォームの良さに素質の一端が垣間見えるダイシンラーに期待する。新馬の札幌はまだ馬が緩く映ったが、道悪で大外一気。馬力が違った。他に良く見せる馬は居るが、全身を使ったフォームだけに、時計勝負でも対応出来る筈。馬体さえ締まってくれば、ここでも。

ロヴィーサが対抗。シャープに造り込まれており、現時点での完成度が高い。ただ、新馬のレース自体は完勝だったが、尻尾を振って抵抗する等、若さも目に付いた。勝つか負けるかになりそうだが...。

ランフォーヴァウがが3番手。トモにボリューム感が有って、馬に迫力が有るのがいい。ただ、ゲートが悪く、道中の折り合いにも不安が有る。折り合いさえ付けば、突き抜けてもいいのだが。

ローレルオーブは札幌の未勝利がいい脚だった。まだ少しトモが甘い印象も有り、函館の新馬、札幌の前走と、洋芝の道悪だと競馬にならなかったが、良馬場ならいい決め手を秘めている。先週の雨で馬場は悪化しているが、馬場のいい外へ持ち出せるなら。

馬単
1=7 1=5 1=3

第14回みやこステークス(GⅢ)

今年はJBCだけでなく、ブリーダーズカップにも日本調教馬が大挙出走。それらが居ないとなれば、ドゥラエレーデが一番強敵と闘って来たということになるか。中々勝ち切れない面は有るのだが、前で流れに乗れれば堅実。ただ、前走札幌戦は中1週でメンタル的に余裕がなく出遅れ。立て直してゲート五分は最低条件。

オメガギネスは前走中京戦でハンデ59kgを背負って2着。59.5kgのハギノアレグリアスにやられただけに印象は悪いのだが、目標にされた面も有った。大崩れの少ないタイプでは有るが、雨中でもしっかり走れている点も強み。

プロミストウォリアにも注目したい。前走札幌戦は1年以上の休み明けで動けなかったが、休養前の方が明らかに太く、むしろスッキリと見せて、雰囲気は良かった。走れなかったのは、外枠で先手が取れなかったからだろう。ここは最内枠だけに行く一手。雨も苦にせず、逃げ粘りも充分。

ロコポルティも圏内。京都はオープン特別で2走前に走ったのみだが、1頭違う脚で中々強い競馬。一方、前走中京戦は直線入口で外へ持ち出せず、内へ戻る形となり、ロスが有った。明らかに一枚重たい状態で走っており、絞れれば機動力が出て来る筈。

馬単
3=8 3=1 3=11

第29回KBS京都賞ファンタジーステークス(GⅢ)

今週からBコースとなるが、土砂降りとなりそうなのが厄介。馬格の有る馬を狙いたいところだが、力が抜けていると見てゴージャスが本命。道中は良過ぎる位の行き振りで、それ故に仕掛けも早く、直線入口でほぼ先頭。流石に苦しく、直線は手前を何度も替えてヨレながらも完勝だった。この気性故に、距離短縮は向く筈。兎に角、あとは馬場状態だけ。

対抗は馬格の有るダンツエラン。新馬の新潟戦は2番手からの競馬だったが、前走はハナを切る形で馬が戸惑ったのか、新馬の脚が使えなかった。ここは外枠からジワッと行けそうな組み合わせ。パワーを生かして粘り込む。

ベルビースタローンも図体はデカい。ただ、一戦毎に馬体が増えており、前走中京戦に関しては、腹回りが明らかにボテッと映った。最後に甘くなったのはその分だろう。1200mも少し忙しそうで、1400mに延びてスムーズに立ち回れるなら、もう少しやれていい。

ガサはないが、ウォーターエアリーも札幌の未勝利戦の内容が良かった。コーナーで動ける回り脚が有って、直線も切れる脚が使える。出来れば20kg位増えて出て来て欲しいところだが、この辺りのメンバーなら好勝負。

馬単
3=12 3=13 3=11