この中間不安説が流れた。横の比較では最上位クラスでも、縦の比較では、特に歩様なのだが、やはり一息。ゲートゴネた辺りも、馬がそういう状況を察知している証拠。しかしながら、それを差し引いても力が上。クラシックの多頭数、不利だけは被らない様に前へ前へ。とにかくヨソ行きの競馬で、4角では同じく先頭のシャワーパーティーよりも手応え悪く見えた程だが、それでも最後は捻じ伏せる。結局の所エビで故障の様だが、ラジオたんぱ杯3歳Sのパフォーマンスを100とすると、皐月賞のそれは75程度と思われただけに、如何に弥生賞の道悪が応えたか。
勝ち馬とは対照的に絶好調。絞れて来れば、と言われてきた馬体重が逆に+4kg。それでも太く見えないのだから、正に充実一途。1角で窮屈なシーンも有って、位置取り悪くなった。4角、ジャングルポケットのインから併せて追い出したが、勝ち馬には並ばせても貰えず。ただ、手の内の豊富さは流石で、この舞台でも発揮出来た堅実性は高く評価しておきたいが、馬体はマイラーのそれなのが気掛かり。
多少薄い気もするが、そこはトニービン産駒。ただ今日は、スタートして直ぐに落馬寸前の躓く不利が全て。外からマクって進出したが、やはり中山でこれだけ脚を使わされると終いの伸びの響いてくる。ただ、流れに乗れているとは程遠い競馬で、今日は並の馬で競馬にもならなかっただろうから、逆にこの3着は評価を上げるべきなのだろう。加えて共同通信杯よりは真っ直ぐに走れていたのも評価したい。角田騎手曰く、「スタンド前のフルゲートでは、どうしても一番枠はゲート内で待たされる」との事だが。
ゴチャついてしまったし、自身も制裁対象になってしまったが、その分インで折り合えた。直線もバラけてからは伸びてきたが、あのゴチャついた中を捌いて来ないと勝負には絡めない。例に依って、それが一線級とそうでない馬との差なのだろうが。
珍しく待機策。ただ、逆に不利を被らずに済んだ。インを狙ったが最後は決め手の差。
イレ込まず、集中力出る。これも後方で不利を受けずに競馬出来たクチ。皆がアグネスタキオンマークで、最内がガラ空き。その割にこの着順というのは、むしろ失望と言える。
何時見ても素晴らしい好馬体。大外枠だけに極端な競馬をせざるを得ない。とりあえず前に行かせてみたが、意外に折り合えた。4角手応え抜群に見えたが、恐らく力んで走っているので、気持ちが続かず、手応え通りに伸びない。やはり現状は短距離で、という事になるだろう。
まともに、しかも1角と4角の2回、パッチンを食らってしまった。小脚の利くタイプでは無いだけにまともに響く。
ダンシングブレーヴ産駒だけに断言出来ないのだが、見た目は絶好調。エイシンルーデンス、ヤマカツスズランに引っ張って貰って、1000m通過57.1。ハイペースで折り合うと強いのは解り切った事だが、改めて強さを再確認。レコード自体はは、この週軒並み時計速かったのであまり評価の対象には出来ないが、それでも自力勝負に持ち込んで、他馬を全く寄せ付けなかったこの強さ。東京マイルのGⅠは恐らくこの馬にとって最高の条件、これならば意外に世界クラスを見込めるのでは?
イレ込まなかったのはプラス。全く意味合いは違うが、これもハイペースでハマったクチ。外から良い脚で来たが、前にまだ一頭。多少捌き損ねた感も有るが、勝ち馬との差は決定的。従って、この馬がGⅠ級ではないのがハッキリしてしまったが、馬場さえ良ければ確実に来れる様になったのは収穫。
気合乗り上々。オッツケ気味の追走だが、以前はこういう競馬では我慢が利かなかった筈。そういう意味では成長の跡という事になろうが、勝負処で置かれ加減になった点、そしてジワジワとしか伸びて来ない点は課題として残った。やはりGⅡ戦で勝ち負けするには多少展開の助けが必要な様。
もっとコズむかとも思えたが、見た目には変わりない。阪神マイルの外枠でスタート後手は痛い。58kgで早めに動く必要も有り、こうなってくると、前半のロスが応える。これだけ時計速くなってしまって、ゴマカしが利かなくなってしまったのも誤算だろう。
最近ずっとデキ一息に見せるのだが、こういう馬なのかも。何時の間にかインに潜り込んで、好位から一瞬伸び掛かっている内容。とはいえこの馬、何時もこういう競馬で中々もどかしいのだが。
馬体の張りが無い。加えて歩様の硬さ目立つ。これだけの実績馬が、何の不利も無かったにも関わらず全く伸びて来ないのだから、見た目以上にデキが足らないのだろう。
雄大な馬体で良く見せる訳だが、ダンシングブレーヴ産駒だけに、アテに出来ず。それより落ち着いていたのを評価しておく。とはいえ、やっている事は阪神3歳ステークスと全く一緒。例に依って、あれだけ行きたがっていながら、追い出すと見事に伸びる。前回述べた様にオークスは恐らく気持ちが続かない気がするのだが、ここまで力の違いを見せつけられると強ち...。
数字通りガサは無いのだが、フックラ見せて、牝馬としては好気配。時計を買われて穴人気になっていた馬だが、この仮柵明けの良馬場は有り難かっただろう。大外から直線一気だが、これだけガサの無い馬だけに、揉まれずに競馬出来たのも大きい。
この馬、2歳時の早い内から能力全開の印象だが、その割にしっかりした造り。尻跳ね数発、ゲート入りに手擦る。腹を据えて後方待機策。コースロスも大きい大外から来てはいるが、2着馬は更に外から来ているだけに、思いの外強くないのか?
馬体の造りは悪くないが、チャカつく。この一族こういう面ばかりだが、当然の様に追って伸び切れない。関東馬がこのレース勝てない理由が良く解る。
多少掛かってしまったが、やはり前有利の馬場。あわや2着のシーンまで有った。惜しい。
インで折り合わせる。ビュっとは伸びないが、ジワジワ来ている。新たな一面で、この競馬をマスターすれば、また何処かで一発が有る。
ジリッぽいので伸び切れないが、あわや2着なのだから充分。オークスの穴馬に一考の余地。
芦毛だが、毛ヅヤ冴える。結局、スタートして直ぐ挟まる不利が有ったのでそれどころでは無くなったが、やはり先行策を採った方が良かった気もしないでも無い。
下見ではそうでもなかったが、返し馬出来ない程チャカついて、ゲートも嫌う。要は折り合う以前に流れに乗れてないのが失速の原因。結局、最後はキャリアの浅さという事。
相変わらず、坂になると見事に止まる。
若干イレ気味も初コースで仕方が無い。同型ラモンターニャの除外で、何と前半5F通過60.5秒で楽な競馬。普通の馬ならば、勝って当たり前の流れ、これで負けたら...とまで言えるペースなのだが、その割にG前詰め寄られる。やや失望。
デキ目立つが、やはり成長が無い。このペースでは多少行きたがるのも仕方が無いが、結果からすればあまりに押さえ過ぎ。4角捌き損ねた分も有るが、結局届かず。所謂「内容で勝って、勝負に負けた」競馬だが、この手のレースは馬に負担が掛かる上、勝ち運が逃げる。やはり勝てるレースはしっかり勝っておかないと。
シープスキンノーズバンドはともかく、コンパクトに纏まっていて、如何にも切れるマイラー。内枠でソコソコついていったが、切れそうな見た目とは違って案外。成長待ち。
デキ目立った。後方から脚を矯める。最後は良い脚を使っているが、外のネイティヴハートが強烈過ぎて。
道中掛かってしまった分、伸びあぐねる。「前走も直線でモタれていたが、今回もモタれ気味だった。まっすぐ走っていれば突き抜けるくらいの手応えだったのに。(安田康彦騎手・週刊競馬ブック)」
馬体面、精神面共にまだまだ馬が若い。
結果的に、という事の様だがオペラオーと同じ位置、しかも掛かり加減。アドマイヤボスの早仕掛けで凄まじい展開になったが、結局出すに出せず最後に外に出す形。加えて早仕掛けの各馬が消耗してしまい、G前失速。かなり荒っぽいが、そこは目下の充実振りでカバー。結果仕掛けが遅くなったこの馬に凱歌が。
数字上は単に昨秋の頃に戻っただけだが、この馬なりに成長している。勝ち馬は悪夢と思って諦めるしかなく、上手くアドマイヤとテイエムの潰し合いには乗じて、一応戦前のイメージしていた競馬は出来た筈。ただ、テイエム、アドマイヤと3頭叩き合いの際には、またしてもヨレてしまう。見た目はともかく、中身は相変らずなのか?
あまり休み明けという言葉とは無関係なサンデーサイレンス産駒。誰が乗ってもオペラオーマーク。しかし3角からは立場逆転。手応え悪いオペラオーを置き去りにしようとする所を、そのオペラオーも踏ん張る展開。そんな事をしていてはG前失速も当然だが、デキの悪いオペラオーに何とか先着というのも果たして評価の対象に値するかどうか。
飼い食いが悪いのも、細く見せるのも昨春までと一緒。道中中段位置からの競馬。手応えに自信が無かったのだと思うが、アドマイヤボスの早仕掛けにまともに相手をしてしまって、2頭で消耗。こうなるとデキが足らないだけに我慢が利かなくなる。競馬というものは如何に楽に勝つかが基本。しかし有馬記念の様に基本を踏み外して競馬をすると、こうやってツケが回ってくる。今日は関係者一同、馬に謝るべき。
インで折り合いに専念。が、一線級に入るとまだまだ。最近真面目に走る様になっては来ているが。
インでゴチャついてアウト。縦長の展開に好走例多し。
敗因不明だが、あまり馬群の中は良くないか?
絶好調続く。インから徐々に進出の形だが、恐らく相当に馬場が回復していたのだろう。ガラ空きのインをアッサリと。スローも利いて、圧勝。
デキまだまだも、京都金杯の事を思えば良化の兆し。外からジワっと最高の競馬が出来たが、やはりデキが足らずここまで。まあ過去の傾向からスローは走るのだが。
デキ戻る。これもスローに助けられた部類。前々で流れに乗っての競馬。3歳時は切れるも良い脚が一瞬しかない印象だったが、最近は渋太く伸びるイメージに変わっている。
実は絶好調。やはり時計が掛かる馬場は得意。しかし、スローにされた分、決め手で見劣る。時計掛かれば何時か来るだろう。
若干掛かり気味。それにしてももうちょっと伸びるかと思えたが、案外。流石に牡馬相手では辛いか。
最近この距離では気持ちが続かない。やはり当面はスプリントで。
この馬が惨敗する時は何時も敗因が解らない。今日も例外では無いが、デキ一息に見えたのは確か。加えて、意外に非力な印象も有るのだが...。
後肢でゲートを蹴って故障発症。予後不良。
馬体重の割に、スカッと見せる。レース内容を一言で言えば意外に強い。スッと好位を取れるスピードも有る。4角、一瞬窮屈になったが、追い出してからも手応え通りに。
毛ヅヤ目立つ。好位の外目。連闘が利いて、行き振り良化。外から揉まれず競馬が出来たが、もうちょっとピリっとした脚が欲しい。
中段の外。休み明けでも動くタイプなのか、安藤勝騎手が動かしたのか、と言った所だが、見た目には安藤騎手が無理矢理に。
往時のダッシュ力は流石に衰えたのだろうが、あの位置ならば楽に行ける。大分良化していた事も有り、それなりに伸びてくる。
この年齢でも元気。何時も通り、後方から追い込むだけの競馬。今日は前が止まらずここまでの形だが、流石にこの距離は流れ一つの感も有り、怖さが有る。
ソコソコ仕上がる。望み通りハナ。しかし家賃が高いのか、休み明けなのかここまで。それなりに抵抗していて、全く通用の目が無い訳でも無い。
好調続くが、スムーズに競馬出来ないと辛い。
やはり中間一息入ったのは隠せない様で、気配一息。後方も後方だが、何故か全く揉まれずに競馬が出来た。4角では届きそうになかった手応えだったが、馬場良い大外から一気。内枠の馬が馬場に泣かされたのも有るが、最後は根性で捩じ伏せた。
デキ絶好。今日は前の馬全部が目標。上手くそんな競馬が出来たが、インの馬場状態が悪いだけにそれらのタレるのが早い。その分、早く先頭に立ってしまい、この馬が先頭に立つのも早くなってしまった。ただ、最近勝負所で手応えの悪いシーンが多かったが、今日は久々にそんなシーンが見受けられず。
好発も大外枠でハナ切らず。外からジワッという感じの競馬。短距離の外枠だけに良い所を通ってきた分も有るが、意外な一面。
この距離だけに中段で矯める競馬。追走に手一杯という感じでも無いから、追って伸びる。時計が掛かったのは有り難かっただろうが、これも新境地を切り開いた部類。
久々にデキ戻る。スタートでは安目を売ったが、途中からハナへ。結構絡まれ通しだった筈だが、意外に渋太い。この馬もどこかで化けるか?
これもデキ目立った。
極僅かだが太目を認めて。どこかでハナに立つ競馬が理想だっただろうが、それすら出来ず。馬場に助けられた半年前、馬場に殺された今日。
若干の余裕も走れぬ程ではという印象だが、珍しくイレ込む。気で走るタイプだけに、気持ちが前に来ないと伸びない。
デキ文句無し。がしかし、出遅れて万事休す。
キッチリ造ってきたが、やはり重装備。初ブリンカーで折り合いの心配も有ったが、案の定、前半多少行きたがった。コーナーワークの下手さも相変わらず。がしかし、3歳のこの時期に1.58.6で走られては、相手はお手上げになってしまうのも確か。次走、初左回りは若干不安材料。
クロフネマーク。前が楽そうなので、3角過ぎから押して押しての競馬も、並ばせても貰えなかった。とはいえ、この時期に2分を切る時計は中々出せるものでは無い。やはりこの馬も最強世代の被害者なのだろう。
出来るだけ道中の消耗を無くす為、インの馬とも間隔をとり、徹底的に矯める競馬。3角から一気にペースが上がり、展開はハマッた形だが、前のクロフネに凄まじい脚で上がられ、競馬が終わってから突っ込んできた様に見えてしまう。矯めて届かず、押して伸びずの、マルカコマチの様な競馬で終わらなければ。
馬体減はあまり気にならず。中段やや後ろからの競馬。全体的に早目の仕掛けだが、この馬はその中でも早い方。その分の追っ掛けバテという見方も有るが、対コイントスに1秒差はあまりにも負け過ぎ。相当に力差認めて。
数字的にも精神的にも楽に逃げられたが、これが精一杯。
事情が事情だけにキッチリ仕上がる。先ずは外に出す事だけを考え、出せた位置が後方。勝負所から手応えが怪しかったが、休み明けというよりはこの馬の癖。それでも並んでしまえば、そこからは世界クラスの底力。
少頭数は機嫌を損ねる可能性が低いのが何より。仕掛けも我慢して追い出した筈が、やはりメイショウの後塵を拝す形。「メイショウに並んでこられたら、かなわないと思って力を抜いてしまう。喰らいついて行くような根性が欲しいね。(岡部騎手・週刊競馬ブック)」
今日は押えての競馬。元々こういう馬場は良くないのも有るだろうが、直線マチカネキンノホシにまで突き放された辺りに力差歴然。
上手くというよりも、誰も相手にされず単騎逃げ。単騎ならばそれなり渋太いが、やはりここまでが限界。
ゲート失敗。この馬なりに伸びているが。