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競馬回顧 2018年2回京都

第53回デイリー杯クイーンカップ(GⅢ)

テトラドラクマ

-6kg。気配は少し小走りが入る程度。トモの発達した造りだが、腹回りは今日でギリギリ。好発。1馬身抜けていた。道中はずっとアルーシャと並走。多少力んでいた様にも見えたが、アルーシャよりはマシ。1000m通過57.8秒とソコソコ流れたが、直線入口で突き放すと、そのまま他を寄せ付けずに押し切った。好悪材料それぞれ有るが、今日のところは息の入り辛い展開でも頑張り通した心肺能力を一番評価したいところ。この手のタイプはオークスで強く、馬体維持を前提に買ってみたい。

フィニフティ

前後肢にバンテージ。数字の割に造りがしっかりしており、踏み込みも力強い。この馬の出脚で中段から。最内もナラトゥリスも似た様な出脚で、こちらはこちらで並走の形になったのが地味に痛かったが、4角で腹を括って少し早目の進出。内ラチから5頭分位外で進路を確保。追い出して一瞬だけフラつく場面も有りながら、しっかりしたフォームで最後迄伸びて来た。新馬の内容も中々良かったが、1戦だけの馬が重賞でこれだけ走れれば充分。これで賞金的に楽になったのも先々明るい。仮にクラシックで負けたとしても、無理使いしなかった点は古馬になっても財産となる。

アルーシャ

-8kg。数字程細くは見せないが、テンションが上がってしまっていた。良いスピードは持っているのだろうが、乗り役が抑え気味だったにも関わらず、力んでしまいハナでテトラドラクマと並走。先々を考えてだろうが、単騎逃げは避けたかった様で、並走でも我慢させようとしていた。結果的にオーバーペースになっており、結構苦しい形だったと思うのだが、何とか3着。賞金を加算出来なかった点は痛いとはいえ、この馬の潜在能力は示した。藤沢和雄厩舎だけに、大事に使ってくれる筈で、気性面の問題さえ解決出来れば面白い存在。

オハナ

小さいなりに纏まった造りだが、イレ込みがキツい。外枠だったが、ジワッと行かせて好位の外。この馬の位置でも平均ペースよりやや速目。流れたことも有って、見た目上は折り合いが付いていた。ただ、直線はフィニフティに内をスクわれて伸びずバテず。この馬体で良く頑張っているということもいえるのだが、オープンで何とかしようと思うなら、まずイレ込みを何とかするのが先決。

マウレア

馬体はこのメンバーだと上位だが、もっと増えて欲しいところ。少し歩様にも甘さが残る。アルーシャの方が出脚は速かったが、この馬も出脚はまずまずで逃げたテトラドラクマの番手から。ハイペースが有るにせよ、インで引っ掛かっていた訳ではないだけに、アルーシャを交わせなかったのは頂けない。馬体が増えないので鍛錬が出来ていない。これだとクラシックはほぼ馬券圏外。

第52回共同通信杯(トキノミノル記念)(GⅢ)

オウケンムーン

シープスキンノーズバンド。父オウケンブルースリは武骨な印象も有った馬だが、この馬は垢抜けた造り。ただ、馬装通り、少し頭の高い面は有ったが。4番エイムアンドエイドと5番コスモイグナーツが行ってくれて、その番手から。1000m通過60秒2のスローだった割に、3角過ぎから前がバラける形になったが、直線は手応え通りに伸びて快勝。単純に他馬とは決め手が違った。下見はともかく、レースは父の面影も見え隠れ。抜け出す際に左手前で内にモタれていた。今年はメンバー低調だった感も有り、過大評価は避けたいところ。

サトノソルタス

+8kg。この時期のサトノの馬らしく、まだ余裕残し。まだまだ鍛える余地を残した馬体。出脚は決して速い方ではないが、枠の利が大きく中段のイン。スローで上がりが速くなっており、追い出して瞬時に反応した印象ではなかったが、ラスト200mでエンジンが掛かってここ迄。フォームという点では全身が使えており、好感が持てるのだが、前述した様に今年はレベルが低い印象の方が強い。ムーア騎手が見えないところで上手く乗った面も有るだろう。ダービー迄にどれだけ成長出来るかといったところ。

エイムアンドエイド

-8kg。馬体減そのものは気にならないが、頭が高く、歩様に力がない。少しチャカついていた点もマイナス。ゲートはコスモイグナーツの方が速かったが、出脚で突っ張る形。それでもコスモイグナーツが主張して来て、ならばと引いて2番手。スローだっただけにこれで正解だっただろう。下見からとても勝ち負けに持ち込める様なデキではなかった筈だが、積極策が奏功した。とはいえ、出脚が有るのは強み。成長すれば手堅く稼げる存在となりそう。

ゴーフォザサミット

+8kg。胴長の造りだが、今日のところは腹回りが数字分だけ緩い。出遅れ1馬身不利。更に外の馬に内に入られ、もう1馬身ロスが有って最後方から。腹を括って4角迄はひたすらインを通り、直線向いて暫くは進路を探しながらだったが、サトノソルタスの内に併せて僅差の4着。メンバー中、上がり3F33秒2はメンバー中最速。出遅れさえなければということになるが、今日は頭数が少なかった点はこの馬に味方した面も有った。やはりゲートは五分に出るに越したことはない。未勝利でも出遅れており、不安定なのが気掛かり。

カフジバンガード

筋肉の輪郭が浮いて、しっかり踏めていた。気配も上々。1馬身程出遅れたが、押して中段やや後方。急かしている分、向正面では少し噛む場面も有った。直線向いてからはサトノソルタスの外へ。前肢の掻き込みは力強いものの、首が使えておらず、上がりの競馬になって決め手負けした形。もう少し流れればまた違うのかも知れないが、本当のベストはダートかも。

第111回農林水産省賞典京都記念(GⅡ)

クリンチャー

今日も歩様に硬さがないのが何より。馬に活気が有って、休み前の前走の状態を維持。3000mの後ということも有るのか、出脚が案外で押して中段。ただ、行き脚が付いてからの手応えはずっと良かった。荒れ馬場には絶対の自信を持っており、道中は内ラチ沿い。少しずつ手応えに任せて番手を上げ、直線だけ軽く外に持ち出されると、ジワジワ伸びて突き抜けた。繰り返しになるが、こういった精神力がモノをいう状況になると強い。決して馬の素質で恵まれているとは思わないのだが、メンタルを休み明けでもしっかり仕上げて来るのが厩舎技量。一般論とすれば落ち込んだ時の谷も大きいということにはなるのだが、デキの良い今は乱戦になればなる程有望。

アルアイン

こちらは少し歩様が硬かった。馬体も多少ユッタリとした造り。休み明けだけに悪くないということにはなるが、満点はやれない。出脚は速い馬だが、スタート直後から引っ掛かりそうになっており、ミッキーロケットを壁にして我慢させる形。外に馬は置けなかったが、何とか堪えてくれていた。向正面でレイデオロが動いた際にも待って壁をレイデオロに替えて、直線だけ外へ。矯めるだけ矯めた甲斐が有って、直線は外にヨレる場面が有りながらもここ迄伸びて来た。クリンチャーとの差は馬場適性と距離だろう。今年初戦としては充分な内容。

レイデオロ

下見は最後方を周回。皮膚を薄く見せて、垢抜けた馬体。静止画なら文句なしだが、今日は何時になくテンションが高かった。出遅れ1馬身不利。これも最初から引っ掛かっており、アルアインはミッキーロケットを壁にしていたが、こちらはアルアインを壁に折り合いを付ける形。折り合いは早目に付いたのだが、ダービーの成功体験が有るからか、落ち着いた向正面で動いたのが今日は失敗だったかも。直線は内からクリンチャー、この馬、アルアインで叩き合いになったが、最後に甘くなった。東京でのパフォーマンスの良さを考えると明らかに走っておらず、仕上げの問題は有るにせよ、こういう特殊な条件は向かない気も。

モズカッチャン

2人曳き。+4kg。牝馬だけに休み明けの馬体増は好感。踏み込みもしっかりしており、休み明けとしては充分合格点。この馬自身もゲートが悪かったが、クリンチャーにも寄られており、更に出脚が鈍り後方から。折り合いはどの位置でも付く馬で、道中は馬場の良い外目を選んで追走。ただ、乗り役がアルアインの外だと勝負圏外と考えたか、一旦は引いて4角で全部行かせて内へ。狙いはズバリハマって、最内をスルスル伸びて一旦抜け出しているのだが、外から牡馬が3頭。荒れ馬場自体はこなせそうだが、牡馬相手でパワー負けした印象で悲観する内容ではない。毎回述べている様に、どんな競馬でも出来るのが強み。昨年何度アッといわせた乗り役だが、こういう馬なら想像力をかき立てられるだろう。

ケントオー

+6kg。この馬とすれば悪くないが、このメンバーに入ると如何にも非力。出遅れ1馬身不利。そのまま後方から。3角手前から徐々に前との差を詰めて、4角でアルアインを被せに行く形。流石にマクり切る迄はなく、直線半ばでむしろ水を開けられてしまったが、GⅠ馬を相手に見せ場はタップリ。オープン昇格後は一番といえる内容。2200m初体験だったが、今ならむしろこの位の方が良いかも。

第68回東京新聞杯(GⅢ)

リスグラシュー

2人曳き。中間の攻め馬が抜群の動きだったが、それでも馬体増。多少気負っていたが、デキは間違いなく良い。ゲートは不安定な馬だが、今日も半馬身程出負け。出脚でカバーして中段から。引っ掛かる程ではなかったが、終始手応え抜群で直線向いても少し待つ余裕が有った。ラスト400m手前辺りから追い出されて狭いところをコジ開けて抜け出すと後続を完封。重賞では牡馬相手に一度も闘っていなかった馬だが、いきなり東京マイルで勝ったのも先々明るいところ。今にして思えばベストはマイルだったか。細かいところをいえば、馬群を割れた点も評価出来る。

サトノアレス

-6kg。左だけオーストラリアンブリンカー。寸詰まりのマイラー体型だが、数字分だけスッキリ。気合が乗って、デキ自体は問題なさそう。1馬身出遅れ。腹を括ってそのまま後方から。終始インに拘って、スムーズに抜けて2着浮上。ただ、少し力む場面が有ったのと、直線は右にモタれ気味だった。スローで流れて馬群が固まったことで、インでもそれなりにスペースが有って救われた形。57kgも影響しているのかも知れないが、前走は左にモタれており、まだ馬が若い。

ダイワキャグニー

パシュファイヤー。前後肢にバンテージ。スカッとした造りで、気配的にも目一杯仕上げて来た様に見えた。外のグレーターロンドンの方がゲート速く、少し控え気味に好位直後。これはこれだったが、スローになったことで馬群が横に分厚くなってしまい、外を回されてしまったのが痛かった。1,2着馬とはその分の差。前走中山戦は2000mが長かっただけで、改めてベストが東京マイルというところを示した形だが、東京マイルは毎回強敵が揃う番組しかないだけに、今日落としたのは痛いところでも有る。

デンコウアンジュ

厳寒期の牝馬にしては毛ヅヤが良い。馬体にメリハリが有って、歩様もしっかり。この馬の出脚で中段やや後方辺りから。ただ、直ぐ内のアドマイヤリードに欲しい位置を取られてしまい、3〜4角中間では少し行き場がなくなって待たされる場面。直線も進路を探しながらで、スローということも有ってジワジワとした脚だった。手前が替わらないのはこの馬にとって良く有ること。アドマイヤリードさえ居なければ2着有った内容。これも東京マイルは走る。

ディバインコード

前肢にバンテージ。胴長の体型ということも有るが、まだ力が付き切っていない印象も。好発も、トウショウピストが主張して2番手から。ただ、道中は口を割って行きたがっていた。直線も粘ってはいたが、頭が上がって何かぎこちない様にも見えた。時計的にはこれ位走れば現状の力は出し切ったということになるのだが、まだ良化途上。

第58回きさらぎ賞(NHK賞)(GⅢ)

サトノフェイバー

前肢にバンテージ。まだ全体に馬が緩く、歩様も頼りない。好発。誰も行く気がなかったことも有って、押し出される様にハナ。戦前は控える競馬も想定していた様だが、トビが大きい馬で結果的に行き切ったことに依ってノビノビ走れた。直線もグローリヴェイズの猛追は有ったが、最後迄止まることなく一杯一杯振り切った。現状だと切れる脚がなく、この形の方が安心感は有るだろう。尤も、下見はまだ明らかに子供。クラシックに間に合うかどうかは微妙でも、これだけ走れるなら能力は相当で、成長すれば大化けする可能性も。

グローリーヴェイズ

2人曳き。前肢にバンテージ。+8kg。数字は成長分。トモに厚みが出た。ゲートで安目を売って後方から。ただ、スローと見るや否や、コースロスのない向正面部分で動いて3角で2番手へ。そこで一息入れて、後続の進出に合わせて再び前を捕まえに行く形。この展開ならアッサリ捕まえられても良かったが、着差が着差だけに直線で外にフクれたのが惜しい。ゲートさえマトモなら勝っていただろう。これもまだまだ課題は残っているが、馬が成長している点にも好感が持て、先々明るい。

ラセット

-6kg。イレ込んでいた上に馬も細い。ゲートは速かったが、引っ掛かりそうになったことも有り、控えて中段辺りから。隊列が決まってからはスムーズに折り合えた。コーナーで動いた馬が多く、結果的に少し4角の位置が少し後ろに下がったが、直線は難なく捌いてここ迄。未勝利上がりだが、終いはしっかりしており、500万ならメドは立つ内容。尤も、このレースにしては今年は珍しくメンバーが低調だった感も有り、この馬が500万で通用するかどうかは上位2頭にとっても注視しておく必要が有る。

レッドリオン

前後肢にバンテージ。数字の割にバランスの取れた馬体だが、まだ華奢。出脚が抜群に速いという訳でもなさそうだが、少し出して好位から。道中は基本的には折り合って走れている様に見えたが、グローリーヴェイズが動いた影響でこの馬の位置の出入りが激しくなってしまった。直線は伸びずバテずで食らい付いて行くのがやっとだった。とはいえ、1戦1勝の馬だけにこれだけ走れれば上等。あとは成長待ち。

カツジ

+14kg。増えた点には好感が持てるが、全部が全部実になっている訳でもなさそう。外枠だけに無理せずこの馬の出脚で中段から。ただ、隊列が落ち着いたところでグローリーヴェイズ、更にダノンマジェスティにも来られる展開となり、マトモに連られてしまった。こうなるとどうしようもなく、直線もジワジワ前と離される有様。前走内容からこのメンバーなら何とかなって不思議はないのだが、今日は競馬にならなかった。距離適性云々はまだ何ともいえず、馬体を絞って改めて。

ダノンマジェスティ

下見は丁度良い気合乗り。伸びやかな歩様にも好感が持てた。スタート直後から口を割って頭を上げてと、馬がパニック。更にコーナー、最後の直線共、外へモタれる悪癖が出てしまった。下見は問題なかったのだが...。参考外。

第32回根岸ステークス(GⅢ)

ノンコノユメ

+10kg。前後肢にバンテージ。まだスカッと見せる体型だが、数字が増えた分だけトモにボリューム感が増した。最近はゲートを出る確率が上がっているが、今日も五分。後方からの競馬は何時も通りでも、スンナリ流れに乗れた。4角迄はコースロスを少なくして、直線だけ大外。久々にこの馬らしい決め手を発揮した。馬体が増えた点にも好感が持て、これで完全復調ということになるが、近年のこのレースの中ではメンバー低調だった感も。レコードは馬場とペースの影響が大きいだろう。唯でさえ追い込みが2回連続で決まることは少なく、次走人気になる様なら嫌ってみる手も。

サンライズノヴァ

2人曳き。下見所の外を周回して、気合充分。馬体にも迫力が有って、4歳馬でもむしろ最上位クラス。最近のこの馬としては珍しく半馬身程出遅れて中段から。乗り役が手応えに自信を持っていたのか、4角手前から外を動いて行った。直線入口でブルドックボスが邪魔になったマッチレスヒーローがフラついて逡巡する場面が有ったのが結果的に少し痛かったが、立て直してしっかり脚を伸ばした。自力で動いたことと、直線入口での事象を考えれば実質的な勝ち馬。時折ポカが有る馬だが、次走は若手有利ということを考えるとこの馬から入る手も。

カフジテイク

+10kg。前後肢にバンテージ。気配はこれで良いが、数字分だけ太い。例に依って出遅れ1馬身不利。そのまま最後方から。直線向いた段階で、ノンコノユメに対し1馬身後方に居たが、ラスト200m辺りから内にモタれて突き放されてしまった。案外感の残る3着。駆け上がって来た時の様な破壊力がなくなっている。尤も、今日は太目が祟ったと見ることも出来る。次走絞れてダメならこの馬の見限り時。

マッチレスヒーロー

シープスキンノーズバンド。スカッと見せて馬体は芝向きだが、動きはキビキビ。出脚は結構速そうだが、行きたい馬に行かせて好位直後から。外から行った馬が居たことも有って、前は必要以上に速かったが、いい位置で流れに乗れた。前述した様にブルドックボスと接触して、少し立て直す場面は有ったが、この馬なりに伸びてここ迄。もう少しペースが遅ければ馬券圏内有っただろう。既に7歳だが、重賞へのメドが立つ内容。

ブルドッグボス

2人曳き。前後肢にバンテージ。寸詰まりのスプリンター体型だが、中身の詰まった造りで、デキは上々。好発も、流石に中央の1400mだと行き切れず好位の外。ハイペースは承知だっただろうが、積極的に前を追い掛けて一旦は先頭。ズボズボの展開だった中で良く粘っている。ただ、コーナー直線共、外にモタれ気味。左回りの良績がない訳ではないが、ベストは経験値の高い右回り。

第23回シルクロードステークス(GⅢ)

ファインニードル

+18kg。太いというより、全体に緩い印象。毛ヅヤや気配は悪くないが。恐らく戦前はハナも想定していただろうが、セイウンコウセイが行ってくれたことで、その番手から。少し行きたがっていた様にも見えたが、この形なら大きな影響はなかった。4角でセイウンコウセイが早目に動いたところを勝負と見て、追い掛けて行き、直線半ばで捕まえると後は独走だった。直線だけ見れば圧勝といえる内容。ただ、最内枠であまりに上手く行き過ぎた面も有って能力判定不能。馬体が絞れればもうワンランク上の走りが期待出来るが、次走は枠順次第。

セイウンコウセイ

+6kg。デビュー以来最高体重だが、太い印象はない。ただ、気配は地味。ナックビーナスの方がゲートは速かったが、出脚で決着を付けてハナ。600m34.0秒と引き付け気味の逃げで、4角迄は単騎。直線入口で突き放しに掛かったが、突き放したことでファインニードルの進路が出来てしまい、ラスト200mで交わされると、最後は2着死守するのがやっとだった。完敗の形だが、58kgでも楽にハナへ行けた出脚は評価したいところ。少し時計が掛かる馬場状態になったのも向いていたのだろうが、これで完全復活。

フミノムーン

前肢にバンテージ。一歩一歩がしっかりとした脚取り。馬体もスッキリ。例に依って出脚がなく、後方から。道中は結構行きたがっており、ところどころで引っ張る場面。4角も外へ行くしかなかった上に、カラクレナイにワンテンポ待たされているのだが、際どい3着。通ったコースの差を考えれば強い内容。尤も、京都1200mで有ればこの手の不利は仕方がないところ。出脚のなさも含めての実力ということでは有るが。

カラクレナイ

前後肢にバンテージ。毛ヅヤが悪いのは仕方がないとして、歩様が力強く、デキは悪くない。多少出負けしていたが、促して中段やや後方から。近況は競馬を投げている印象も有ったが、今日は引っ掛かることもなく、集中力が続いた。直線もフミノムーンにはキレ負けしたが、最後迄諦めずに走っている。もう少し内枠で流れに乗れていれば馬券圏内迄有っただろう。キッカケは掴めたか。

ナックビーナス

緩んだところがなく、馬体の雰囲気は悪くないが、少し動きが硬い。好発も、内の行きたい馬に行かせて好位から。外では有ったものの、スムーズに流れに乗れていたが、いざ追ってジリジリ。前が捕まらず、後ろの馬に交わされて5着止まり。京都でも勝った実績は有るが、最近のベストは中山1200m。現状だとこんなモノだろう。次走改めて。