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競馬回顧 2020年1回京都

第58回スポーツニッポン賞京都金杯(GⅢ)

サウンドキアラ

坂が上れない馬だが、下見で特にトモが甘い印象はない。馬体に張りが有って、デキ自体も良さそう。気配も上々。行こうと思えばもっと行ける馬だが、あまり急かす様子もなく、ジワッと行かせて好位6〜7番手のイン。恐らく手応えに自信が有った様で、4角でボンセルヴィーソに付いて行く形で一列番手を上げ、早目先頭からダイアトニックの追撃を振り切った。実績通り、やはり平坦だと踏ん張りが違う。1分34秒0は力の要る馬場故だが、これで京都マイル4勝の内、最速が1分32秒8で、最遅が1分37秒2。これだけストライクゾーンが広ければ坂が上れても良さそうなモノだが...。

ダイアトニック

シープスキンノーズバンド。+12kg。484kgはデビュー以来、最高体重。骨格のしっかりした馬で然程目立たないが、多少緩い程度。気合も乗っていた。この馬としてはゲートを出た方で、何時もより前に付けて中段から。外枠から後方迄下げざるを得なかった前走と違い、今日は理想的な競馬が出来た。インでしっかり脚を矯めて、直線に向いてからサウンドキアラの外へ。前走はラスト1Fで内にモタれて、今回もそんな素振りが有って、ムチを持ち替えたところ、外へ大きくヨレてしまった。苦しがってのモノで、やはり1F長い。勿論、ハンデ差を考えれば実質的勝ち馬ということもいえるのだが。

ボンセルヴィーソ

前後肢にバンテージ。下見は何時も良く見せるタイプ。淡々と歩いていたが、その分、一歩一歩がしっかり踏めていた。好発。押して行ってハナを覗かせる程だったが、マルターズアポジーが無理矢理主張して2番手から。道中は引っ張り切りの手応えで、直線向いた段階では勝ったの雰囲気だったが、意外な程甘かった。GⅠ3着馬がハンデ54kgは明らかに恵まれており、あそこ迄行ったら何とかしないと話にならない。マイルは明らかに1F長い。

ソーグリッタリング

+10kg。小走りが入って、テンション高目。数字分だけ太いだろうが、然程目立たないのは、馬格がしっかりしているからこそだろう。好発。直ぐ内でメイショウショウブは出遅れ気味だったが、これを待って中段から。外を回ったとはいえ、出脚を使っていない割には行きたがっていた。馬を前に置いてもイマイチリズムが悪く、4角もフクれ気味。外枠が応えたといえばそれ迄だが、成績が示す通り、オープンだともっと道中をスムーズに運べる様にならないと。

ブレステイキング

初西下だった前走阪神戦に引き続き今回は初京都だったが、それなりに落ち着いていた。馬体が緩んでいないのも前走同様だが、ちょっと歩様が硬くなった。ゲートは五分に出たが、行く気はなく後方に近い位置。マイルが初めてだった割には行き振りは悪くなかったが、4角でも動く気はなく、出来る限り内を回って直線迄待ってからの追い出し。流石に前を離れ過ぎていたが、最後は良い脚を使っている。前走も含めて追い込んで届かずの馬を現代競馬でどれだけアテにしていいかは微妙なところだが、展開一つの馬なのも確か。

第69回日刊スポーツ賞中山金杯(GⅢ)

トリオンフ

2人曳き。気配は地味だが、1年半近くの休み明けだった前走阪神戦からキッチリ出来ていた。今日も緩んだところはなく、歩様も落ちていない。行きたい馬が多く、戦前は先行激化が予想されたが、こういう時の典型で結局誰も行く馬が居らず、ブラックスピネルが押し出されて、この馬が58kgでも少し押しただけで楽々2番手。1000m通過60.2秒は唯でさえ遅いが、楽に行けたので更に有利になった。4角でブラックスピネルを捕まえて、早目先頭からウインイクシードの猛追を辛うじて凌いだ。もうちょっと突き放して欲しかった感もない訳ではないが、58kg故に仕方がない部分も。昨年のウインブライトも58kgで勝って2019年の最優秀4歳以上牡馬となったが、今日のパフォーマンスだけをいえば大差はなく、次走以降も有望。急遽の代打で決めた形となった鞍上も、昨年絶不調だっただけに大きい勝利となっただろう。

ウインイクシード

前後肢にバンテージ。498kgの割にはスカッとした造り。馬に集中力が有って、手先のスナップも利いていた。出脚には余裕有りそうだったが、内のトリオンフが位置を取りに行ったのを確認すると、マーク策に切り替える形。道中の手応えも良く、只管トリオンフに付いて行って、4角では勝ったかの雰囲気だったが、トリオンフの渋太さが一枚上。特に登坂力がなかった。3kg差貰って負けたら、救いがない。中山に良績集中している馬だが、器用さと小回り適性が有るというだけで、平坦コースの方が本当は良いのかも。

テリトーリアル

-4kg。今季は休み明けからデキが良い。多少腹回りが太く映るのはあくまで体型。重量感が有って、馬体もはち切れんばかり。歩様も一歩一歩が力強い。ゲートも微妙に悪かったが、出脚もイマイチで、枠の利が有ってやっと中段。これも道中の行き振りは良く、4角から直線はコジ開ける様にウインイクシードの外から伸びて来た。基本的に上がりが掛かってくれた方が良いタイプで、33秒台どころか34秒台でも前半となると厳しい馬だが、今日はそういう展開になってくれた、前走阪神戦がサッパリだった様にアテに出来ない馬だが、チャンスが回って来た時を如何に逃さずに走れるかが焦点。重賞だとそんなに出番は多くない。

ノーブルマーズ

シープスキンノーズバンド。気配に乏しいのは何時ものこと。腹回りがボテッと映るのも昔から。歩様の甘さも相変わらず。突っ掛け気味に出て、結果的に好発。ただ、2000mとなると出脚で苦しいところだが、押して逃げたブラックスピネルの番手へ。道中の行き振りも決して良い様には見えなかったが、内から渋太く脚を伸ばしていた。これもテリトーリアル同様、上がりが掛かってくれないことには話にならない馬で、今日は流れが向いた。

マイネルハニー

前後肢にバンテージ。休み明けの前走よりは上向きだが、年齢分だけ馬が落ちている。毛ヅヤもそうだが、何より歩様が以前より硬い。今日の誰も行かない展開でも出脚が苦しく、押してやっと好位勢に付いて行けたという程度。インに居ながら道中の手応えも渋目だったが、4角を上手く捌けたことが大きかった。これも上がりが掛かる展開が向いた感も強く、高い評価はし辛い。