一応、晴雨兼用のスエヒロコマンダーを本命に推す。東京は3着続きだが、全て内容は濃い。近走はハンデ戦ばかりだが、同じ57kgを背負うのでも別定で他の馬が背負う分、条件は有利。
一方、人気の中心になっているアメリカンボス。昨年の覇者である以上、条件が向かない筈がない。しかも、晴雨兼用。ただ、昨年と比べて多少骨っぽいメンバー。力が通用しないケースも。
この2頭をまとめて面倒を見るとしたら、ダイワテキサス。馬場いい外枠で、中山記念2勝の力を発揮されたら怖い。ただ、こちらは道悪に弱い。
以下、ヒモが縺れたら力を信じてトゥザヴィクトリーと待望左回りでエイシンエーケン。
道悪を前提とはするが、タイキダイヤの道悪適性に期待。何といっても水が浮いていたシルクロードステークスでマイネルラヴのマクリに耐え抜いた実績はここでは大威張りのモノ。揉まれて不安も残るだけに外枠も有り難い。後は、左回りがどうかとういこと。
最終週の中京1200m。そうなると内枠の馬は壊滅の筈で、相手も全て外枠から。一番手はラムジェットシチー。そこそこ前に行っても34秒台の脚を使えるのだから、オープンでも通用するタイプのスプリンター。今週、DW自己ベスト。馬場乾けば逆転へ。
以下は順番を付け辛いが、追い不足も力でエターナルビート、前走不利のあったイソノウイナー、そして小回り走るニシオセーラム。
混戦模様とは言われているが、勝てる可能性のある馬はせいぜい4,5頭。その中で、最も確率の高いのはシンボリインディだ。1年前のNHKマイルカップを勝った時と同じ3枠5番。ゲンのいい枠ということもあるが、ラチを頼って走るこの馬には絶好の内枠でもある。ブリンカーを外して、イン強襲だ。
フサイチエアデールもチャンス十分。前走は2走目のポカで度外視して、ダービー卿チャレンジトロフィーの好内容を高く評価。2週続けての併せ馬。GⅠ2着はもういらない。
ウメノファイバーには、サクラユタカオー産駒2連覇がかかる。前走は周りにつられての早仕掛けが仇となった形。叩いての上積みも十分。東京適性は言わずもがなで、マイルで新味を。
そして、可能性のある最後の馬がディクタット。デットーリが乗れなくなった事は誤算だが、それ程癖のあるタイプでもないだけに、それなりにはこなしてくれるだろう。マイルは未経験だが、直線コースではないだけに、コーナーで息さえ入れば、こなしてくれる筈。
後は、東京では直線が長過ぎる印象も、紛れた時のレッドチリペッパー。
勝負処で置かれる癖のあるバクシンヒーローだが、東京のこの距離ならば置かれても直線だけで差せる。ハンデも手頃で狙い目。
相手にはロバノパンヤ。前走は得意パターンである、スローからの自力進出に持ち込めなかった。オープンでも、東京2100mでペースが落ちれば、自力進出も可能だろう。ただ、出ていったところで東京の長い直線が保つのかという課題はある。
三番手評価は大穴になるが、ゴールドジャパンを推す。マイル以下の距離を好んで使われてはいるが、近走は年齢的なものか、ズブさを見せていて、距離延長が良い方に出ると期待したい。ハンデ戦に強いのも強調材料。
そして、立ち直ってきたナナヨーウォリアー。勢いのあるキクノグリッター、堅実ノーザンウェーが押さえ。
無論、本命は皐月賞馬エアシャカール。当日は雨予報だが、滑る馬場でなければ大丈夫の筈。ただ今週、稽古を手控えてきた。負けるケースは想定しにくいが、圧勝のシナリオが崩れると、ヒモが変わってくる。
そのヒモ一番手は当然アグネスフライト。仮に馬体を併せての追い比べまで持ち込めたら、ほぼ一点勝負。しかし、圧勝されてしまうと、逆に追っかけバテが怖い。
従ってエアシャカール圧勝でアグネスが追っかけバテを招いた時候補なのだが、その中で一番面白そうなのが、ダイタクリーヴァ。この馬、距離に不安を持っている。その分、仕掛けを遅らせてくるだろう。逆にヒモが縺れたときは浮上してこよう。
他には出来の良さそうな、カーネギーダイアン。追い込み一手のオースミコンドル。そして大穴候補が、道悪走るプラントタイヨオー。
東京ダートのマイル戦は芝の部分で、如何に流れに乗れるかが鍵。その意味でタヤスアンティームは不安もあるのだが、それでもトップハンデに推された地力を信頼したい。願望かも知れないが、前走引っ掛かっていたので、芝の部分で置かれた結果、前を壁にして逆に折り合えることも考えられる。
相手にはサクラシーキング。もともと芝でも走れる上、外枠を引いて一層流れに乗り易くなった。ここ数走は凡走続きだが、一息入れたことと1kg減の効果に期待。
3番手にオースミリンド。追い込み一手の馬だが、近走は下が渋って前が止まらない馬場だったり、出遅れたりととにかく不運続き。待望のハンデ戦で東京マイル。穴で。
そして東京マイル2勝のノボトゥルー。格上げ2走目だが、前走は向正面で挟まる不利もさることながら、4角で置かれたのも痛かった。東京マイルで反攻といきたいところだが、多少ハンデを見込まれた嫌いも。
押さえに、テレビ山梨杯の内容を買ってミヨノショウリ。
下に気を遣ってばかりいた桜花賞ですら、メンバー中最速の上がりで詰めてきたフューチャサンデーを推す。前走もカリスマサンオペラに前をカットされる不利。雨は心配だが、この馬の東京適性に賭ける。
そして相手に桜花賞一番人気のサイコーキララ。こちらは走法、血統ともに雨歓迎のクチ。前走は瞬発力のなさに泣いたが、それは阪神のマイル戦での話。東京の2400mならば、むしろ末脚の持続性を強調したい。
3番手評価はフサイチユーキャン。前走の連対馬2頭は、開幕週で絶好の馬場のインを通ってきたのに対し、この馬は外から追い込んできた。ソエに苦しんできた馬がまともに芝に使えるようになって2戦目。芝初勝利がこの大舞台でも不思議はない。
4番手はサニーサイドアップ。取消後も順調に乗り込めた。牡馬2頭を相手に前で頑張り通した若駒ステークスを高く評価できる。東京も一度経験済みなのは好材料。
一番死角の少なそうなシルクプリマドンナが5番手評価。しかし、逃げ馬がジョーディシラオキただ一頭。しかも、そのジョーディシラオキが大外枠では超スローは確実。確実に詰めてはくるだろうが、果たして瞬発力勝負でどうか?
以下押さえに、東京適性を買ってマニックサンデーとバイラリーナ。スタミナのあるカリスマサンオペラ。そして、忘れな草賞勝ちのグランパドドゥ。
ただでさえ小回り中京に16頭と混戦ムードの上、雨予報と難解さが増したが、雨を前提にユウシャを◎に推す。1000mならば話は違うが、意外にこのコースの1700m、2300mは前が止まる。休み明けも仕上がり良好。この馬の瞬発力に期待。
そしてもう一頭、瞬発力のあるグレイトエンペラーにも期待。これも休み明けだが、現級勝ちの実績もある。このコースの持ち時計もNO.1だ。
そして3番手にフサイチゴールド。前走は芝で問題外。ダートで掲示板を外したことのない堅実性は高く評価。
押さえに前々走の渋太さを買ってサンフェザント。そして前についていってもソコソコの脚が使えるセイカカロブ。