Sakura Archives

競馬予想 2001年5回阪神・5回中山・3回中京

敬宮愛子内親王殿下御誕生慶祝 有馬記念(GⅠ)

完全に往時のデキが戻ったテイエムオペラオー。ジャパンカップは抜け出してからソラを遣ってしまっただけで、決して力負けでは無い。思い起こせば、中山は初めてGⅠを取った舞台。あの時は本当に華奢だったが、4歳秋の天皇賞で馬が全く変わり、その集大成が厳しい展開を凌ぎ切った昨年の有馬記念。今年はその有馬記念の反動に泣かされた年だったが、ここへ来て昨年秋のデキが復活。揉まれる心配の無い外枠、勝って大記録を。

相手も敬意を込めて メイショウドトウ。ジャパンカップは一番枠で不利に次ぐ不利に泣かされた。今回は正反対の大外枠、しかも隣にテイエムオペラオー。先週、武豊騎手がステイゴールドについて「ゴドルフィンの勝負服を見ると燃える」と述べていたが、この馬もテイエムの勝負服には燃えるものが有る筈。7回目のワンツーフィニッシュを。

3番手評価にオペラオーとクラシックを分け合ったナリタトップロード。この馬自身は来年も現役続行だが、ライバルは今日で引退。ここは一矢報いたいところだが、例の馬群に突っ込めなくなった気性がどう出るかか鍵。最後方から気楽に追い込む競馬ならば、意外に展開向きそうだが。

馬連
12-13 5-12

ラジオたんぱ杯2歳ステークス(GⅢ)

昨年は後にGⅠを勝った馬が3頭もいて、しかもその内2頭は古馬相手に勝ったという凄まじいメンバーになっていたが、今年はアドマイヤマックスが断然の存在。前走の東京スポーツ杯2歳Sはハイペースで展開向いたにせよ、後続に0.4秒差の圧勝劇。先週は坂路でラスカルスズカに食い下がり、今週も時計の掛かるCWを6F79秒台で、性能の違いは明らか。アドマイヤドンよりも数段高い完成度を誇り、距離延長で決め手を更に生かして。

相手はその東京スポーツ杯2歳Sで2着だったマチカネアカツキ。ただ、前走はひたすらにセコい競馬で勝ち取った2着。今回、インの馬場状態が良くないだけに、この内枠で前走同様「枠ナリ」の競馬では伸び切れない場面も考えられる。ファロン騎手の力量への期待も込めての○だが、一走毎に競馬を覚えていて、モタれて競馬にならなかったデビュー時を思えば、成長の跡歴然。厩舎もリーディング争いで必死なだけに。

上位2頭は完成度高いのだが、若さは有っても一発の魅力が有るのはビワワールド。前走のエリカ賞は相手を間違えた印象で、それでも押し切って欲しかったところだが、阪神は坂が有るだけに、まだ体質弱いこの馬には応えるのだろう。とはいえこれも程度の差こそ有れ、マチカネアカツキ同様に競馬を覚えている段階、ここは前有利な流れが予想され、展開利も見込んで。

ウイングアローの下、ウイングブライアンは今週CWでそのウイングアローを完全に圧倒する動き。前走で芝は大丈夫な事を証明し、父ナリタブライアン同様に見栄えする馬 、先物買いでも。

見栄えするという意味では、ヒシアケボノ産駒セトノアケボノも該当。その父ヒシアケボノはスプリンターで、この馬も短距離を使われていたが、前走や前々走と、3走前のデイリー杯2歳Sとの内容を比べてみると、明らかに後者が上の内容。意外にこの距離で、新味を発揮する可能性も。

馬連
2-4 4-6 4-7 4-15

サンケイスポーツ杯 阪神牝馬ステークス(GⅡ)

阪神開催も3週目を迎え、前が止まるケースが目立ってきた。捌き損ねるシーンも考えられるのだが、DWの動きを信じて、ビハインドザマスクを推す。前走は追い込み脚質では最先着で、昨夏からのキャンペーンとスワンステークス快勝の力量を改めて再認識。ただ、マイルはパンパンの良馬場で無いと走らない傾向が有るので、この枠で馬場の良い所を選び切れるかが鍵。

相手は多少ヒネって、園田のプラセール。馬主が元JRA調教師という噂の馬だが、なるほど均整の取れた馬体。引退レースが重賞初挑戦となった模様だが、決め手はビハインドザマスクとも全く遜色無い。あとは重賞の流れでもその決め手が使えるかどうかという一点だけ。

ローズステークス勝ちダイヤモンドビコーも主力級の扱いが必要。気が勝ったタイプで使い込むと裏目に出易いだけに、休み明けからいきなり勝負。ただ、最近スローでの台頭が目立つ。5走前に追い込む競馬で勝っているが、今回手替わり。幾ら海外の一流どころとはいえ、指示が飛ぶのは想像に難くないだけに、やはり常識的な先行策だろう。今回、速い流れが予想されるが、速い流れを前受けする形はこの馬意外に初体験で。

今年はヤマカツスズランが意外に冴えないが、牝馬戦ともなると流石に要注意の存在だけに、マークも甘くはならず、止むを得ないだろう。前走は流石に無茶をし過ぎたが、本来は比較的速いペースで逃げても単騎ならば大丈夫な馬、エイシンルーデンスが何が何でもという構えだが、枠順の分こちらが有利。初ブリンカーの効果に期待。

昨年の印象が強烈で右回りは走らないのが定着してしまったが、それでも京都牝馬特別勝ちの有るスティンガー。右回り云々は、京王杯スプリングC二連覇の内容が圧勝だっただけに、左回りの強さが印象に強いのも一因。ただ、改めて考えてみると、京王杯SCは何れも休み明けでの勝利。フレッシュな状態で無いと走らない傾向は有り、今回はその休み明け。その意味からはまだまだ見限れない。

前走は石崎隆之騎手にしては珍しく出遅れ、それがモロに応えてしまったコスモフライトが穴。距離は課題以前に経験が昨年のこのレースだけなのだが、瞬発力はここでも上位。加えて前走もそうだったのだが、デキが目立つのも強調材料。

馬連
1-3 1-5 1-2 1-9 1-10

CBC賞(GⅡ)

中京最終週の芝6F戦は、外枠、差し馬の天下で、最早逃げ馬が残るケースが稀。とはいえ今開催、雨にも祟られず、比較的馬場状態良好に開催出来ただけに必ず前崩れになるかどうかは微妙なのだが、それでも先行馬揃いのメンバー構成、一応定跡通りに外枠の差し馬、ジョンカラノテガミに期待。仮柵明けのスプリンターズステークスで出遅れて、大外を回ってきながら、トロットスターと0.1秒差の競馬。取りこぼしが多いのがネックだが、ここは条件揃っただけに。

カルストンライトオは一完歩目が遅い印象、ならばハナはテネシーガールだろう。ハナさえ行ければ、ダイタクヤマトを完封したセントウルSの渋太さ。中京は高松宮記念3着のアワヤのシーン。が、この中間はプールに、汗取り着用してのコース追い。些か、急仕上げなのは否めず。

同馬主エイシンコジーンの出方が鍵だが、テネシーガールの存在が有る以上控える手。そして厩舎コメントもそれを匂わす内容。直線競馬のみの馬だと考えていたが、前々走は意外に強い競馬。前走はコスられたのが痛く、あれは度外視。差す競馬はやってみないと判らない面も有るだけに、一概には言えないのだが、インが悪い馬場での外枠、条件は満たしている。

この枠をどう捌くかが鍵だが、ダンツキャストが怖い。下見の段階から派手にイレ込み、しかも実戦でも真っ直ぐ走らないだけに、とにかくムラ駆けなのだが、ハマれば強烈。準オープンとはいえ、前々走ハンデ57kgを背負わされているが、ハンデキャッパーに準オープンで57kgも付けて貰える馬も、この中意外に少なく。

前走不利が有った割に、ゼンノエルシドから0.9秒差ならば上々といえるリキアイタイカンが大穴。その前走はマイル戦、何れにせよスプリント戦以外は度外視で、3走前も揉まれ込んだのが全て。馬群捌けば、今週坂路快走のデキの良さで突っ込める余地が。

馬連
12-15 13-15 7-15 10-15 12-13 7-12 10-12

朝日杯フューチュリティステークス(GⅠ)

昨年程のレベルには無いかも知れないが、今年も素質馬揃いで大混戦のメンバー構成。中でもヤマノブリザードの完成度を高く評価。前走はダートでの敗戦で度外視、芝は札幌の短い直線だけでもブッコ抜く2歳ステークスの決め手。その札幌2歳ステークスはスタート直後に接触、直線も狭い所を無理やりコジ開けて来た内容で、勝負根性も抜群。あとはその決め手が中山の坂で鈍らないかだけ。

相手は、昨年の覇者メジロベイリーがいた2枠3番横山典弘騎手騎乗のアグネスソニック。前走はスタート直後、頭を上げてムキになるシーンも有ったが、折り合ってからはスムーズに競馬が出来た。加えて、前走は大外を一頭目立つ伸び。あの内容ならば、距離は懸念材料になる筈が無い。折り合って瞬発力を生かす中山マイルの絶好枠、横山典弘騎手2年連続制覇も。

単穴に今年は強い新潟組のステークスウィナー、バランスオブゲーム。当時着外だったハセノコンコルド辺りでもソコソコ闘っていたのだから、それだけレベルが高いのだろう。追って伸びてくる馬が先週も勝った様に今年の2歳世代はこの手の馬が本当に怖い。休み明けは課題だが、ロングシュートは父フサイチコンコルドの得意技で。

前走圧勝のアドマイヤドン。とはいえ、何れもハイペースを外から来た内容。今回もソコソコペース速くなりそうなのだが、馬群に揉まれた経験が無いだけに、その意味で最内枠は疑問。

大穴はオースミエルスト。前走はアドマイヤドンにブッちぎられたが、あれは如何せん休み明け。今回は叩き一変。小倉2歳ステークスで散々ゲートゴネながら2着に来た様に、ハマった時の能力は折り紙付き。輸送が鍵にはなるが、当日の折り合いとイレ込み度合い如何によっては大仕事も。

馬連
3-10 10-14 3-14 3-10 1-10 5-10 1-3 3-5

中日新聞杯(GⅢ)

前走不利、トーホウドリームの復活劇に期待。小回りはペースが速くなるだけに、折り合いに不安の有るこの馬にはピッタリ。左回りも相性良く、気を抜かせないデムーロ騎手、ここではテイエムオペラオーを負かした地力が一枚上で。

相手はティコティコタック。前走は一瞬首を覗かせ、勝ったと思ったシーンが有っただけに、陣営としても悔しい敗戦だろう。府中牝馬ステークスの内容から、左回りは意外に上手い。あとは、GⅠ激走の消耗具合だけ。

左回りといえども新潟だけに小回り中京ともなると厳しい面も有るが、タフネススターは前走GⅠでも良く詰めていた。出遅れは毎度で仕方が無いが、置かれず流れに乗り切れば、大外強襲のシーンも。

マイネルブラウは相手の軽いローカル重賞を使われていている割にパッとしないが、最近馬場の悪いところでの競馬が多かったのも多分に応えている筈。今開催の中京は馬場状態良好なだけに、久々にこの馬の復活のシーンが有っても。

押さえは、前走は道悪に泣いたにせよ、最近距離をこなす様になったオーソリティー。ハマればといったところだが。

馬連
4-6 5-6 6-8 6-9

阪神ジュベナイルフィリーズ(GⅠ)

叩いての上昇度を有利と見て、ヘルスウォールを抜擢。前走はイレ込んで競馬どころでは無かったが、一回輸送を経験しただけに、何とかクリアしてくれると見たい。折り合いの不安は無いので、距離延長は問題無し。前の止まらない馬場。好位付けの上手いデムーロ騎手、来日3年目で待望のJRAGⅠへ。

相手は前走不利のタムロチェリー。短距離ではついていけず、追い込みに徹する形になってしまうが、マイルならばそれなりに前に行ける筈。数字こそ平凡だが、2歳牝馬にして小倉であの決め手が使えた馬は最近例が無い。阪神は坂で上がりが掛かる分、この馬には向く筈。ペリエの豪腕に期待。

当然キタサンヒボタンも注目株。前走の強さは言うまでも無く、また4連勝は自在性の為せる業。ただ、トモが若干甘い印象も有るだけに、坂は不安要因。加えて、時計勝負の経験が無いだけに、アッサリも警戒しつつ、単穴まで。

小倉で辛い記憶の残るブライアンズイブには待望とも思えるパンパンの良馬場。坂は東京でこなした。前走の渋化馬場で、3着はむしろ良く詰めてきた部類。折り合えば脅威。

札幌2歳Sで、ヤマノブリザードと同タイムの2着マイネヴィータ 。前有利な馬場を思うと、この馬をもっと上位に取り上げても良い程。休み明けは気にならないのだが、逃げて目標にされた時は流石に厳しいと思えて。

馬連
7-11 7-8 7-9 7-14

スポーツニッポン賞 ステイヤーズステークス(GⅡ)

ここは菊花賞2着馬マイネルデスポットに期待。とはいえ前走は多分に展開の利が有り、逆に今回はそんな展開も望めず、厳しい事は厳しいのだが、何れにせよ所詮長距離の逃げ馬は使い所一つ。いわゆる試金石といえるのだが、最強世代の看板を掲げるというならば。

一時はどうなるかと思われたが、チラホラ活躍馬が出てきた現4歳世代の菊花賞3着馬エリモブライアン。ハンデ貰いとはいえマイル戦まで走らされていたにも関わらず、前走は妙に折り合って圧勝。デキは最高と思うが、とにかく問題は輸送。昨年のスプリングステークスはイレ込んで全く競馬にならなかった。関東遠征は駒草賞以来だが、あれから1年半も経っただけに、ちょっとは成長の跡を見せて欲しいところ。

良馬場だと展開が向かず、展開が向けば雨が降ってきたりと、最近恐ろしく運が無かったメジロロンザン。マイネルでスポットやタガジョーノーブルが引っ張ってくれる展開で、今度こそまともに競馬が出来そう。あとは雨が降ってこない事を祈るしか。

使い方も悪いのだが、近走どうもパッとしないタガジョーノーブル。マイネルデスポットはガンガンに飛ばすという訳では無いだろうから、思い切ってハナ切れば、人気割れでマークは分散するだけに押さえに。

押えに往時のデキが戻ったビッグバイキング。ズブいのでスローになった時が不安だが、長距離は今年堅実に駆けていて、一概には。

馬連
2-4 1-4 4-5 3-4