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競馬予想 2002年2回阪神・2回中山(高松宮記念含む)

皐月賞(GⅠ)

弥生賞は全く競馬にならなかったヤマノブリザードが本命。追い出すと内にモタれ気味になるこの馬にとっては願っても無い外枠。コスられても全く怯まず、多頭数でこそ発揮される勝負根性が如何にも皐月賞向き。

モノポライザーは相変わらずGⅠで運の無い橋口弘次郎厩舎、ガサが無いだけに弥生賞回避自体は良い方に出そうだが、他馬と比較して経験がその分足らないのがネック。一瞬の決め手で勝負する馬で、正直なところ東京向きとは思えないだけに、中山でこそ。

ヤマノブリザードとは対照的に馬群に突っ込めない気性のローマンエンパイア。この枠は微妙だが、1角までに外に出せてしまえば、武幸四郎騎手、外からジワッと流れに乗るのは意外な程上手いだけに、それさえこなせば結果は出る筈。

押さえにタニノギムレット。この世代最大の上昇度を誇り、能力は言わずもがなだが、この中間若干追い切りを手控えた様に、デキに不安。今年に入ってから既に4走というのは心配材料。

馬連
12-15 10-15 11-15

読売マイラーズカップ(GⅡ)

昨年の覇者、ジョウテンブレーヴでほぼ堅い。前走は早目進出が応えて後続の強襲を食らってしまったが、マイルならばあんな事は無い筈。時計勝負の馬場もこの馬向き、ダラダラ脚を使うタイプで結構追わせる馬なので、安藤勝騎手も好材料。

相手はミレニアムバイオ。中山記念は馬が行きたがってレースをブチ壊してしまったが、前走はスローでも折り合えていたし、徐々に変わりつつあるのも事実。些か先物買いの嫌いは有るが、サンデーサイレンス産駒、突き抜ける時は相手は関係無く一気だけに、ここでも。

前走消化不良に終わってしまったディヴァインライトも怖い。このコースは毎日杯と阪急杯の2着が有って、距離がバラバラなのだが、マイルは守備範囲、むしろここで勝ち切るシーンが有っても不思議は無い。

穴はメイショウキオウ。休み明けだが本数は足りているし、昨年はメイショウオウドウとハナ差の3着。前走も阪神マイルで勝っていて、このコースも向くだけに。

馬連
3-8 2-3 3-9

桜花賞(GⅠ)

昨日から雨が降り続き、どうも道悪残りそうだが、本命は晴雨兼用のサンターナズソング。決め手不足は否めなくても、道悪が相殺してくれる筈。アネモネS組と桜花賞はどうも相性悪かったが、それも昨年のダイワルージュが風穴開けた印象。父サクラバクシンオーの勢いも買って。

相手も馬格の有るヘルスウォール。前走はスローに持ち込んでの逃げ切りだが、これもハイペースで上がりが掛かるのは歓迎、道悪ならば更に浮上の余地が出てくる。デムーロ騎手も阪神ジュベナイルフィリーズで消化不良に終わった記憶が有り、しかも免許がオークス時には切れているだけに、この馬に賭けるモノも有る筈。

大外枠を引いてしまったが、揉まれ弱いだけにむしろ良い方向に出そうなサクセスビューティを押さえ。これも馬格の有るタイプで、道悪は向くだろう。追い切り動いた様にここに来ての上昇度は買えるだけに、例え前走のメンバーが弱くとも一概には。

馬連
12-17 12-18 17-18

ニュージーランドトロフィー(GⅡ)

当然、本命はサーガノヴェル。いくら馬場が良かろうが、やはりあの時計は素晴らしい。前走、前々走と前半32秒台を追走していただけに折り合いを案ずる向きも多いのだが、今週も長めから終いだけ追われて鋭く伸びていただけに、その辺りの心配も問題無い筈。

相手はメジャーカフェ。デビュー当時はソエを気にして、芝のすずらん賞では4着止まりだったが、今ではソエもすっかり良くなり、いきなりから結果を出したのが前走。マイルは初距離になるが、パドックや実戦で気負わない気性だけに、むしろ距離延長で更に真価を発揮しそう。

この2頭で堅いムードだが、一応シベリアンメドウを押さえ。重目を案じられている様だが、ここまで入念に乗って来られたし、何より元々が太く見せる体型で、そんな中でもここまでそれなりに駆けてきた。前走は地方のダート、前々走の朝日杯フューチュリティーSはヤマノブリザードに寄られる不利に泣いただけで、マトモならば重賞でも勝ち負けの器。

馬連
3-6 5-6 3-5

産経大阪杯(GⅡ)

本質は1800mだろうが、昨秋からの充実振りを高く評価して、ロサードを中心視。今になってみれば、エイシンプレストンに0.1秒差というのは、ここでは大威張り出来る実績。阪神実績に欠ける嫌いは有るが、本格化して坂もこなしてきている以上、最早大丈夫だろう。スローにはなりそうだが、早目に立ち回りたい馬も多く、展開もこの馬向きで。

相手はメンバー中唯一のGⅠ馬、エアシャカール。昨年も休み明けでこのレース2着。自力で動く必要が有るだけに、あの時よりは展開向かないだろうが、相手は圧倒的に軽くなった。ロサードもそうだが、サンデーサイレンス産駒だけに、休み明けでも、能力出せる筈。

押さえもサンデーサイレンス産駒、サンライズペガサス。前走勝ったとはいえ所詮オープン特別、能力は未知数だけに、コース実績でどこまで相殺出来るかといったところ。休養明けでの中2週とはいえ、坂路1本というのも不安材料。

馬連
1-4 4-7 1-7

コーラルステークス

冬場良くない傾向のスターリングローズが立て直して56kg。鉄砲利く気性でこれを本命。阪神は4着以下が無い堅実振りで、ここは相手も手頃。前で流れに乗っての時計勝負は、この馬の一番得意とするところ。

相手はスタンドオンエンド。冬場は不凍液を撒いているだけに、相当パワーを必要とする馬場だったが、この馬の場合、ガサが無いだけに、一番応えていた筈。しかし、季節も変わって、しかもこの中間の降雨で脚抜きの良い馬場、ならばこの馬の瞬発力が生きるシーンが。

大穴はオーシャンアクロス。1200mでしか実績が無いが、近走は確実に差せる様になっただけに、この距離でもの感。その近走は走破時計も上がりも優秀だけに、外枠でスムーズに運べさえすれば、ここでも遜色無い。

馬連
9-11 11-16 9-16

高松宮記念(GⅠ)

今年から規定が変わった社台牝馬のスティンガーはここが引退レース。能力はここでは桁違いだけに、最早展開すら関係無く、要は馬にヤル気が有るかどうか。休み明けしか走らない傾向も有るが、ここまでは全て順調。外枠もこの馬としては有り難い筈、とりあえずはゲートをマトモに出てくれる事を祈って。

相手は昨年と同じ6枠12番のトロットスター。結果とデキが直結せず、何が何でも気で走ってしまうタイプ、それだけに前走負けて勢いが無くなった点がどう出るかだが、この馬このパターンでも結果は出せている。ただ、スプリント路線は最近低調、今年は年初から新興勢力の台頭著しいだけに、相手関係がどうか?

昨年3着、テネシーガールが穴。入念に乗られて充分仕上がったし、何より休み明けでも走るタイプ。大久保洋吉厩舎の2頭に行かせ、これを外で眺めながら競馬出来る枠、スンナリ行けそうだけに昨年同様にハマる可能性も。

一昨年2着のディヴァインライトも外枠で狙い目。前走は出遅れて4着に終わってしまったが、スローのマイル戦を使った後だけに、良い経験にはなった筈。まあ、理想をいえばもうちょっと絞れて出てきて欲しいのだが...。

馬連
12-16 16-17 14-16

毎日杯(GⅢ)

弥生賞はスローに泣き、直線も狭いシーンが有っての4着、この相手ならば充分過ぎる実績のセヴンスバードが皐月賞への権利を求めて西下してきた。前走で馬込みを気にしない事を証明し、中々キャリアの割に競馬も上手い印象。一戦毎に馬体も絞れてきただけに、勝ち切るシーンまで有りそう。

相手は当然チアズシュタルク。タニノギムレットの成長振りが象徴的だが、この世代は数ヶ月間で著しく変わる馬が多く、この馬もそんな一頭。いわゆる「天井向いて走っている」と形容される頭が高い走法で、本来は良い脚が長く続かない筈なのだが、前走は良い脚を相当長く使っていた。ここは実績断然だが、その前走が苦し過ぎる内容。反動とまではいかなくとも、既に出走権の有る馬だけに目一杯の仕上げとも思えず、◎にも押し辛い。

この2頭で堅いムードなのだが、一発の魅力はビワワールド。前走はスローに泣き、終始馬場の悪いところを通らされた。阪神も連続開催で馬場も悪くなりつつあるが、この外枠は有り難いだろう。ヤマニンセラフィムと同タイムで競馬出来る馬、休み明けのリスクというよりは、立て直した効果を重視。

馬連
6-8 6-13 8-13