Sakura Archives

競馬予想 2002年3回京都・3回東京

京王杯スプリングカップ(GⅡ)

A1コースのグリーンベルトは今週も健在、しかも東京1400mの絶好枠、ならば2番枠のザカリヤで差せる。東京1400mはニュージーランドトロフィー4歳ステークス以来だが、良い脚を長く使うタイプではないので、インを抜け出す戦法さえ取れれば、ベストに近い条件の筈。道悪に越したことは無かっただろうが、今のデキならば良馬場でも。

相手も1400m負けなしのマグナーテン。前走は外からゴッドオブチャンスが持って行かれ、これに釣られる形で自滅。まあ、今回もゴッドオブチャンスが再度大外枠で、同じ轍を踏んでしまう可能性も無い訳ではないのだが、流石にそこは岡部騎手、何とか回避してくれる筈で、ならば惰性で残れる可能性も充分。

三番手評価も1400m無敗のトウショウリープ。ショウナンカンプが速過ぎた影響も有るのだが、高松宮記念を見る限りにおいては、1200mは忙し過ぎる印象。毎年このレースの度に「東京7F戦はコース形態から速くなりようがない」と述べているのだが、7F戦では一番ペースが落ちる東京は実績が示す通り、ベスト条件。今回はゴッドオブチャンスの存在が厄介で、逃げずにどう兼ね合うかが課題だが、この枠ならばジワッと流れに乗れる筈。

大穴も、東京1400mで連を外した事が無いネイティヴハート。この馬、良い脚が長く使えない事で有名なのだが、先週のアグネスソニックの様に意外に直線一気が利く馬場で、届く可能性も充分有り得る。大井に移籍してきたが、ダートがこなせない以上、やはり府中がホームグラウンドになるだけに、ここは全力投球で。

馬連
2-12 2-14 2-9

下鴨ステークス

過去の栄光、函館記念2着も何年前か定かでない程だが、今でも地力は最上位、オースミタイカンを推す。滞在競馬しか実績が無いが、京都は輸送が短いだけに、この点も大丈夫だろう。直線平坦もプラス、この相手ならば何とかなる筈。

金曜日に雨が相当降っただけに、恐らく道悪が残るだろうが、相手は道悪走るパダライスクリーク産駒、アサカディフィート。ここは逃げ馬不在のメンバー構成、従って絡まれる心配は無いのだが、ただ今週はDコース使用で、基本的には差し有利。この点は課題だが、単騎で逃がすと中々渋太く、怖い1頭。

引っ掛かる気性で、前走は折り合いを意識し過ぎたダークウィザード。この距離ならば、実績からも折り合いに不安は無い筈で、あとは外にどう出すかだけだが、これもこの頭数ならば心配は無い筈で。

馬連
2-9 1-9 1-2

NHKマイルカップ(GⅠ)

稽古手控えたのがどう出るかだが、武豊騎乗ならばタニノギムレットに逆らう余地は有るまい。最近、勝負どころで遊ぶ癖を出しているだけに、中山よりは東京の方が向く筈で、不動の中心馬的存在といえるのだが、道悪は未知数で、全ては雨が降らない事が前提。

相手はテレグノシス。これもタニノギムレット同様に良い脚を長く使えるタイプだが、決して不器用では無いので、仮柵明けのA1コースで絶好の最内枠を生かし切ってくれるだろう。

3番手評価にアグネスソニック。上記2頭とは対照的に、良い脚を長く使えるタイプではないのだが、この馬にはこの世代随一ともいえる器用さが売り物。2年前のトーヨーデヘアの様な、先行して一旦抜け切ってしまえるシーンが有れば粘り込みも。

押さえはスターエルドラード。掴みどころの無い馬だが、少なくとも前開催の様な中山の超高速馬場は良くないだろう。東京ならば極端に速くはならず、不器用だけにスムーズに競馬し易いのもこの馬向き。しかもここは逃げ馬不在、朝日杯フューチュリティSで示した通り、スロー気味の平均ペースはこの馬に向く筈で、アグネスソニック同様に先行しての粘り込むシーンが怖い。

馬連
1-9 5-9 9-14

京都新聞杯(GⅡ)

本命は、前走で折り合いに進境、マイネルアンブル。きさらぎ賞辺りでは非力な印象も与えただけに、京都のパンパン馬場で競馬が出来るのもプラスだろう。ただ、馬群を気にするタイプ、多頭数が微妙なのだが...。

相手はシルクスカイブルー。ダートにしか実績は無いが、先週本馬場へ入れて追い切った内容が秀逸。これなら芝でも動ける筈で、馬体はここでも最上位クラス、この相手でも通用する目は有る筈で。

皐月賞はイレ込んでハナ切れなかったシゲルゴッドハンド。この相手でこの距離ならばその心配も無いだろうし、何より輸送時間の短い京都ならばイレ込みの心配も消える。スローに持ち込めば逃げ切ってしまう可能性も。

馬連
4-6 4-10 6-10

天皇賞・春(GⅠ)

3年前の菊花賞に続いて、2回目の「3度目の正直」的立場のナリタトップロード。思えば昨年は、雨が降る事は事前に判っていたにも関わらず、馬場造園課に水を撒かれ、テイエムオペラオーの後塵を拝してしまった。今年は流石にそんな事は無い筈で、菊花賞同様の早めの立ち回りから堂々押し切ってくれるだろう。

相手も菊花賞馬で、前走は雨に泣かされたマンハッタンカフェ。この馬の菊花賞の時もそうだが、ブルーリッジリバーの桜花賞でも結果を出した、小島太厩舎独特の栗東への早目入厩。今回、ナリタは早目の競馬をしてくる事が予想され、ライスシャワー的競馬の出来るこの馬が展開は一番有利。あとは、◎馬の背負った物語にどう立ち向かうか?

馬連
4-5

テレビ東京杯 青葉賞(GⅡ)

勝負どころで置かれる癖が有って、小回りは向かないセヴンスバードが東京で狙い目。前の止まらないCコース、先週とは違って良馬場だけに些かキツいのも事実だが、弥生賞4着馬はそんなに弱くない筈。

相手もトニービン産駒、ダディーズドリーム。ゲートに難は有るが、横山典弘騎手ならばその辺上手く御してくれるだろうし、2走前のレースが象徴している様に自在性が売り物。まだ、多少非力な面も残っているので、東京の軽い馬場もこの馬向きで。

一応、ヤマノブリザードを押さえ。皐月賞は外枠が合わなかったのが原因だろう。中1週になるが、セヴンズバード同様に殆ど競馬してないだけに、改めて内枠で見直し。

馬連
5-8 4-8 4-5

アンタレスステークス(GⅢ)

爪の心配が無くなった今季のスターリングローズは、ビシビシ追える様になってイメージ一新。以前は太く見せていた馬体も、スッキリ見せる様になってきた。距離は歓迎材料とはいえないだろうが、このデキを持ってすればこなせる筈。前の止まらない馬場もこの馬向きで。

相手も先行馬、スマートボーイ。3連覇が掛かっているそうだが、このハンデは前走でこなしているだけに、アッサリ逃げ切っても不思議は無い。ただ、渋った馬場は意外に脆い傾向、雨が予想されていて、その点だけが鍵。

叩き3走目、暖かくなって調子を出すトーホウダイオーが怖い。京都コースも全て複勝圏内。追って甘くなる傾向だが、気を抜かせないデムーロ騎手ならばその点もカバー出来る筈。

ハンデ鍵もメンバー中、唯一のGGⅠ馬リージェントブラフを押さえ。時計勝負も対応出来る筈で、混戦になれば。

馬連
6-12 6-11 6-8

オーストラリアレーシングボード賞 オーストラリアトロフィー

「開催日の草丈は約13cm」だそうで、最近は開幕週だからといって時計勝負一辺倒にならないのだが、昨年のヒコーキグモがそうで有った様に、先行有利なのはいつの時代も変わらない。となれば、人気で目標にされる不利は有ってもトウカイパルサーを信頼する外無いだろう。吉田稔騎手との相性も抜群、一応の中心馬。

相手は休み明けでも実績断然、イブキガバメント。京都コースは結果が出ていないが、京阪杯は不利に泣いたりと、運に見放されていた部分も大きい。攻め馬でもダイタクバートラムに先着しているだけに、少なくとも格好はつけてくれる筈。

押さえにグランドシンザン。58kgは厳しいが、この草丈で1分45秒台までは無いだろうから、それ程負担にはならない筈。父内国産馬だけに昨年勝った愛知杯が目標だろうが、休み明けでも稽古動いていて、むしろ緒戦が狙い目。

馬連
6-9 3-6 3-9