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競馬予想 2002年2回中京・4回東京

中日スポーツ賞 ファルコンステークス

母ツルマルガールが朝日チャレンジカップ、兄のツルマルボーイが中京記念と金鯱賞を勝っている御当地血統ツルマルファイターが絶好枠を引いた。昨年もロッキーアピールが突っ込んで来た様に、ここまで馬場が荒れてしまうと、最早芝実績は関係ない。相変わらず坂路動いていて、デキは良さそう。安藤光彰騎手、念願の中央重賞初勝利のチャンス。

相手はマヤノオードリー。内枠を引いてしまったが、昨日キーゴールドでアワヤのシーンを演出した橋本美純騎手、その辺は心得ているだろうし、何よりこの馬自身追い込みの馬、むしろ腹括って最後方から競馬出来る。このコース2戦2勝で、左回りも上手そう。

外枠で遮眼革着用、ジェイケイベストが大穴。前走はダートながら圧勝、血統も芝向き、中京得意な中舘騎手で、一発の魅力。

馬連
2-16 16-17 2-17

テレビ愛知オープン

ホームグラウンドの大井では全く競馬にならないネイティヴハートは、芝を求めて三千里といったところ。今季意外に好調で、3走前には前の止まらない中山で逃げたショウナンカンプと0.5秒差で、前走の京王杯スプリングカップも勝ち馬から0.4秒差。脚が一瞬しかないだけに、小回りも向き、願っても無い外枠。条件は完璧といえる程揃っているが、今回初めて遮眼革を着用。これが悪い方に出なければ。

相手は京王杯SCでネイティヴハートに先着したビリーヴ。今とにかくデキが良くて、53kgで競馬出来るのも有り難い。この枠を捌き切れるかどうかが課題だが、目下の勢いでどこまで。

大穴はジョーディシラオキ。久々に坂路で好時計をマークして、デキも戻ってきた。スンナリ行けた時しか実績が無いが、福島民友カップ辺りの内容からはスムーズに運べさえすれば差しに回っても大丈夫な筈。時計の掛かる馬場のこの馬向きで、外枠も材料視出来る。

馬連
9-12 12-15 9-15

農林水産省賞典 安田記念(GⅠ)

東京もソロソロ馬場が荒れてきた。とはいえ力が要る割には、時計が速いのだが、そんな馬場を一番得意とするのがアドマイヤコジーンだ。大きなストライドの馬で、前走の様な小回りのスプリントは本質ではなく、やはり東京マイルでこそ真価を発揮するタイプ。大外枠も揉まれない分好材料。

均整の取れた馬体でスマートに見せるのだが、見掛け以上にパワーの有るエイシンプレストンが相手。昨年圧勝の毎日王冠も、開幕週の割には力の要る馬場状態。中山記念の様な無茶苦茶軽い馬場はこの馬向きではないが、少なくとも今の東京はそういう馬場ではない。あとは、帰国後3週間、東京競馬場にカンヅメにされた点がどうかだが...。

3番手評価に迷うが、調教内容の差でダンツフレームよりはトロットスターを上位に採りたい。暑さに弱い馬だが、ここ数週間は意外な程涼しく、気候がデキを維持させているのだろう。馬体さえ絞れてこればまだまだやれる筈で、前走辺りは追走に苦労してした感も有っただけに、現状はマイルの方が向く。

馬連
13-18 7-18 7-13

ユニコーンステークス(GⅢ)

遮眼革着用、絶好枠を引いた船橋のヒミツヘイキ。東京ダービーを捨てて、ここ一本へ絞っての調整。行きたい馬もスペシャルストック程度で、極端なハイペースにはならない筈。スタート直後の芝にさえ戸惑わねば、押し切るシーンが濃厚。

相手は道営出身、カイトヒルウインドに勝ったディーエスサンダー。前走が芝で人気を落としそうだが、無論これは度外視。正直、若干手薄と思えるメンバー構成で、道中オッツケ通しで気性の難しい馬、大外枠も好材料。

前走はゴールドアリュールにコスられて苦しくなったマイネルプロスパー。ディーエスサンダーの項で述べた様に、ここはあんな強力な馬はいない。この中間は短期放牧に出していたが、先週はタイガーカフェ、今週はイーグルカフェと芝の一線級と互角の稽古。脚質に幅が有り、ハナ切らなくとも大丈夫なだけに、これも好勝負可能。

馬連
14-16 10-14 10-16

東京優駿(GⅠ)

詰めが甘いのは事実だが、完成度の高さと手堅さを買ってマチカネアカツキを推す。前走は抜け切ったところでソラを遣ってしまい、そこをメガスターダムの強襲に遭っただけの話。ここはサンヴァレー以外に行きたい馬がおらず、ペースもそれ程速くならないだけに、前で闘えるのも魅力。絶好枠を得てデザーモ騎乗、展開まで向きそうなのだから、恵まれたの一言に尽きる。

相手は流石に2年連続で同じ過ちは繰り返さないであろうタニノギムレット。「レースを使いながら強くして行く方法」を実証して欲しい気もするが、悪夢が蘇る内枠を引いてしまった。距離も充分有る東京Bコース、余程大丈夫だとは思うが、割引材料なのも事実。

藤澤厩舎の4頭使いが話題だが、池江厩舎も2頭出し。中でも、ノーリーズンよりはゴールドアリュールの方に食指が動く。馬体は元々上位クラスだったが、ここへ来て気性が成長。たまたま連勝がダートだったが、血統的に芝もこなせる最近流行りの兼用馬。少々のことでは動じない気性で、大外も揉まれないだけ有利と見る。

馬連
3-8 8-18 3-18

金鯱賞(GⅡ)

この中間も色々バタついていたのは事実だが、やはり武豊騎乗のエアシャカールに逆らう余地は無いだろう。小回りはともかく、左回りの2000mはベストといえる条件。前の止まらない馬場で、多頭数の大外枠をどう捌くかが鍵だが、一応格好はつけてくれる筈。

相手は前走スローと馬場に泣いたロサード。これも小回りの多頭数をどう捌くかが鍵だが、昨秋からの充実振りは著しく、ここでも地力は最上位クラス。叩き良化型でソロソロ走り頃、ガサが無い馬だけに、57kgで競馬出来るのも好材料。

この2頭で一騎打ちムードなのだが、押さえにもう一頭の橋口厩舎ツルマルボーイ。これもロサード同様に近走の充実振りは目立っており、前走に至ってはそれまで全くダメだった道悪もクリア。中京記念を見ても解る通り、前で闘えるのも魅力。

馬連
11-18 9-18 9-11

優駿牝馬(GⅠ)

一週間前、追い切りが強くなり過ぎたマイネミモーゼが今週も意欲的に併せ馬を消化。他馬が馬体細化に苦しむ中、これだけ稽古がやれるのは相当にデキが良い証拠。まだ1勝馬の身だが、フローラステークスでの大外から際立つ伸びを見れば、この距離でこそ真価を発揮出来ることは間違いない。過去2勝と、このレースと相性の良いブライアンズタイム産駒、良馬場で今度こそ。

相手も1勝馬でフローラステークス組、ブリガドーン。これも思い通りの攻め馬が出来て、良馬場、そして何より距離延長を歓迎するクチ。最内枠はフラワーカップの悪夢が有るだけに、その分マイネミモーゼに見劣るが、京成杯3着の東京ならば。

サクセスビューティの出方が鍵も、恐らくハナ切るであろうユウキャラットが怖い。ペース良く逃げる様になってから圧勝続きの馬、この距離でも同じペースで逃げられるかどうかが問題だが、これも猛調教を消化していて、デキには自信を持っているだろう。池添騎手、アローキャリーに次いでの牝馬クラシック連勝もあり得る。

馬連
1-7 6-7 1-6

農林水産省賞典 目黒記念(GⅡ)

本命は道中追い通しでアルゼンチン共和国杯を勝ったトウカイオーザ。日経新春杯や京都記念の内容からはズブさは相変わらずといった印象だが、中間の雨で適度に時計が掛かり、これにホットシークレットの造るペースを加味すれば、充分差せる筈。天皇賞をスキップしてここは狙いの鞍、それだけに確実にモノにしたいところ。

「狙いの鞍」という意味では、東京で施行されたアメリカジョッキークラッブカップ勝馬、フサイチランハートも同様。ダイヤモンドステークスもトップハンデを背負いながら大外から際立つ伸びで、地力と東京適性を改めて証明。短期放牧明けも、ここ目標に仕上げられていて、その点も全く気にならない。

どうやら雨が残りそうで、アクティブバイオが俄然浮上してきた。ロードプラチナムの影に隠れてしまったとはいえ、昨年の函館記念が道悪で好内容。あの馬場ならば日経賞はむしろ当然ともいえる勝利で、相手強化でもこの馬場ならば。

馬連
5-8 5-16 8-16