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競馬予想 2002年4回京都・3回中山

天皇賞・秋(GⅠ)

パッとメンバーを見渡して、意外に切れる馬が少ない印象。そしてブレイクタイムの参戦でハイペース必至。となれば、人気どころの早仕掛けも充分に考えられるだけに、上位とは力量差有ってもサンライズペガサスの瞬発力に期待。毎日王冠4着はサクラチトセオーと同様のステップ、とにかく矯めるだけ矯めて後方一気だ。

相手も追い込みトラストファイヤー。これも自力で動くと良くない馬だが、展開ハマれば中山記念やラジオたんぱ賞の決め手。距離は2000m自体の経験が少ないし、まあペースの方が問題だろう。前走馬が緩んでいた大型馬の叩き2走目、前崩れ信じて。

押さえも差し馬イブキガバメント。前走は意外な程時計が速くなったが、その時計勝負に対応出来たのは収穫だっただろう。昨年の天皇賞4着馬で、上位3頭は全ていなくなった。上記2頭の様に、大外一気という訳には行かないだろうが、馬群を捌く器用さは乗り手共々持っている筈。

馬単
17=3 17=11 3=11

毎日放送賞 スワンステークス(GⅡ)

ここは叩いて変わ身見込めるショウナンカンプに期待。前走は外枠と休み明けで、持ち前のダッシュ力が鈍ったのが敗因。今度こそ楽にハナ切れる筈で、行き切れさえすればあとは楽なモノ。あくまでダッシュが鈍る要因としてだが、59kgと道悪は課題も、楽にハナ切れるという点では、距離はむしろ歓迎材料。

相手は桜花賞馬アローキャリー。復帰後は不振続きだが、論外のローズステークスだけでなく、マイルでも距離が長かったのが原因。ペリエ騎手で暴走したアネモネステークスも完全に過去の話で、ここは追い込みに徹しての7F戦。折り合いつく今ならば一発の魅力。

押さえにもGⅠ馬ゼンノエルシド。春は全く競馬にならなかったが、デキが無かった分、気の悪さをモロに出してしまった印象。これも今季はデキの良さが伝わってくる一頭。内枠で気の悪さを出せば惨敗のシーンも有り得るが、GⅠ馬に導いたペリエ騎乗ならば復活のシーンが有っても。

馬単
5=14 5=3 14=3

菊花賞(GⅠ)

大外枠で、しかも道悪。相変わらずツキが無く、不利な条件が揃ってしまったが、それでもアドマイヤマックスの地力が上。勝負どころでの自在性が出て、坂路50秒台。道悪はともかく、常識的には不利な大外枠だが、5ヶ月前に同じパッケージでアドマイヤコジーンが安田記念を勝った時も大外18番枠。ゲンの良い枠だと良い方に捉えたいところ。

相手は大逃げローエングリン。逃げ宣言しているバンブーユベントスはともかく、内枠のダイタクフラッグにコスられるケースが怖いが、行き切れさえすれば宝塚記念3着の実績を無視出来ない。血統、走法から道悪は向き、叩いて気合も乗って来た。行き切ってしかも坂の下りで掛からねばという条件付だが、そこは岡部騎手が上手く御してくれる筈。

押さえにアドマイヤドン。札幌記念の評価に迷うが、前半掛かっていたし、大外を通らされる不利も有った上での0.3秒差なら捨てたモノでは無いだろう。最内を立ち回る策は、朝日杯フューチュリティSで見せた通りで、この枠は明らかに恵まれた。本当に良くなるのは来年だろうが、あのデキでダービー6着なのだから、この相手ならば大威張り出来る実績。

馬単
18=12 18=3 12=3

富士ステークス(GⅢ)

前の止まらない馬場の割に、人気どころは差し追い込みばかり。意外に難解な一戦だが、絶好枠を引いたエイシンコジーンの逃げ切りに期待。中山実績の無さが嫌われているが、朝日杯3歳Sに先行勢総崩れになったサンライズSならば度外視して良いだろう。ミデオンビット自体がハナ切らなくても良いタイプだし、しかも大外へ回ってくれた。スタートさえ決まれば。

相手はトッププロテクター。以前はスローの差し馬といった印象だったが、トモに実が入ってハイペースに対応出来る様になったのが北九州記念。前走の京成杯オータムハンデでは、トップハンデを克服して目下充実一途。前の止まらない馬場で辛い面も有るが、一つ展開狂えば纏めて面倒を見るシーンも。

実績最上位グラスワールドは使い込むとコズんでくる馬で、下手に使い込むよりは休み明けの方がマシなのも事実。ダービー卿チャレンジTと同舞台で再度の内枠。当時を再現してインから抜け出すシーンも有り得るが、馬群を割って来るには勢いが欲しい。最初に休み明けでもと述べたが、そういう競馬になれば休み明けが響く可能性も。

馬単
4=11 4=3 11=3

秋華賞(GⅠ)

能力断然ファインモーションが絶好枠を引いて、死角らしい死角が消えた。とにかく出るレース全て追うシーン無しの圧勝劇、今年の3歳牝馬は低レベルだけに、余程展開が乱れない限りは、力で圧倒してくれるだろう。

相手は展開有利なユウキャラット。ファインモーションが極端に早目に仕掛けて来た場合は別だが、ここは楽逃げが見込めるメンバー構成だし、それ以前に京都は馬場良いだけに、前に行った馬が単純に有利。馬体さえ絞れて来れば、大金星も。

インを立ち回るシアリアスバイオにも注目。前走でもトラックバイアスに恵まれた面は否定出来ないが、逆に言えばトラックバイアスを生かし切れるだけの器用さがあるというということ。2角までをスムーズに捌けば、インから抜け出すシーンがあっても不思議では無い。

ファインモーションがチギった時はトシザダンサーに突っ込める余地。決め手不足の感は否めないが、インがゴチャついた時は、この枠順と勝負根性が生きる。今開催絶好調の福永騎手の勢いも買って、叩き合いに持ち込めば。

馬単
12=10 12-4 12-17

デイリー杯2歳ステークス(GⅡ)

今年の2歳シーンはワナを中心に回っている印象も有るが、そのワナを寸法に採れば、新潟2歳ステークス2着のヨシサイバーダインが本命になるのは当然の帰結。輸送が課題になるが、大人しい馬でこの点もクリアしてくれるだろう。サッカーボーイ産駒2週連続重賞制覇へ王手。

相手もサッカーボーイ産駒、ブルーイレヴン。2000mのスローで勝ち上がってきた馬だが、太かっただけに叩いての上積みは有る筈。距離はともかく、大トビでパンパンの京都は絶好の舞台。外枠でジワッと流れに乗れれば、差は無い。

押さえに小倉2歳ステークス2着のブルーコンコルド。その2歳Sは、圧倒的一番人気に推されたチャニングガールが失速したハイペースをマトモに追い掛けながらの2着で、中々味の有る内容。距離は伸びる点と一気の相手強化が課題だが、先週の坂路好時計を買って。

馬単
6=11 6=12 11=12

毎日王冠(GⅡ)

22年振りの中山開催になるが、初コースでも中山適性のありそうなサンライズペガサスに期待。前残りのケースも考えられるとはいえ、マグナーテンは坂を好まないタイプで、この馬の瞬発力ならば捕まえ切れる筈。折り合いの心配の無いこの距離で、宝塚記念を回避してデキも万全とくればいきなりから。

相手はトラストファイヤー。この相手に入ると多少地力では劣る印象も有るのだが、中山1800mの時計勝負は中山記念2着がある様に、一瞬の決め手を持つこの馬には最適の舞台。有力馬が背負っているのも好材料で、差しに徹して漁夫の利を。

押さえになってしまったが、エイシンプレストンも有力。安田記念はスタートが悪く、叩き合いに持ち込む前に競馬が終わってしまった。ただ、スタートが良かったところで、背負って早めに動いた中山記念の失速が怖い。ダンツフレームも早めに動くケースが予想出来るだけに、連られて動いてしまうケースも充分有り得るだろう。時計の速い馬場も疑問符が。

馬単
5-3 5-2

夕刊フジ杯 大原ステークス

武豊騎手を持ってしても、シーパッションの乱ペースには対応出来なかった様だが、ここはそんな大逃げを打つ馬もいないだけに、ダンツシェイクが本命。叩いての上積みも見込めるし、決め手を生かせる京都の外回りはこの馬にピッタリ。あとは最内でタメて、前が開くのを待つだけ。

相手も3歳馬トゥルーサーパス。前走はレコード決着になったが、実績馬の強かさに泣かされた。その前走は直線でフラつき気味だったが、マイルの前々走でモタついていた事を思うと、距離の問題ではなく、案外坂がダメなのかも知れない。京都はあやめ賞でレコード駆けした舞台。先週のビリーヴではないが、平坦で切れ味倍増するシーンも。

三番手評価はマヤノアブソルート。この馬もシーパッションに泣かされたクチだが、牝馬の56kgでしかも自力で捕まえに行く形。むしろ良く2着に残したというべきなのだろう。実績上位、自在性も強みだが、ただ若干詰めが甘い嫌いもある。秋の京都開催は毎年時計勝負。上がりが極端に速くなった時は疑問符も。

馬単
1=3 1=5 3=5