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競馬予想 2002年5回京都・4回中山・3回福島

ジャパンカップ(GⅠ)

昨年は並ぶ間も無くテイエムオペラオーを差し切り、社台グループに初めてジャパンカップをもたらしたジャングルポケットが連覇へ向けて万全の体制。休み明けは全く気にならないどころか、今季は天皇賞目標の馬が多かっただけに、消耗度の点でむしろ有利。最早右回り云々をいっている次元ではなく、最強世代のダービー馬がこの相手で負ける訳には行かない。

相手は中山2200mでインを立ち回るアメリカンボス。マグナーテンのスローに乗り切れれば、有馬記念の再現は充分に考えられる。前走はハンデの58.5kgに泣かされただけでデキ自体はずっと安定。遮眼革効果も相当有る様で、一雨来れば更に歓迎。

一応ノーリーズンも押さておきたい。前走は例の落馬で競馬にならなかっただけに、これも消耗度という意味ではマシな部類。インを立ち回る利と中山向きの器用さで、抜け出すシーンがあっても。

馬単
10-5 10=9

ジャパンカップダート(GⅠ)

吉田善哉氏が亡くなられて9年、追分ファームに漸く初GⅠをもたらしたゴールドアリュールが、日本ダービーで寸前で逃した中央GⅠを今度こそ勝つ時が来た。いうまでも無くダートは全て圧勝。そして馬場状態に展開も不問。ここを勝って年度代表馬へ王手。

相手は同じ社台グループでも、今をときめくノーザンファーム生産のアドマイヤドン。菊花賞時に述べた通り、まだデキが本当ではないだけに、ゴールドアリュールとの差はかなり有る筈だが、それでもプリエミネンスにあれだけ差を付けられるのだから、ダート適性と潜在能力は相当。デキは今更いっても仕方が無いが、あとはこの内枠をどうこなすかが鍵。

馬単
8-2

マイルチャンピオンシップ(GⅠ)

前走で凄まじい決め手を見せたデュランダルを狙う。スローで勝った2走前、ハイペースを差した前走と、ペースの緩急を問わないタイプで、クラスが上がってもそれなりに対応出来る。加えて、人気どころが前々で競馬を運びたい馬ばかりで、展開は差し馬に有利。新星誕生のシーンに期待。

差し馬という意味ではトウカイポイントも怖い一頭。前走は中山のスロー、しかも直線で不利があったにも関わらずあの内容。むしろマイルでも一線級の能力がある事を逆に証明してくれた。今年に入って負けたレースは全て敗因が明白。一応、折り合いだけが課題だが、マイルならば余程問題無いだろう。

富士ステークスで不利に泣いたといえば、グラスワールドもそんなクチ。安田記念は酷いコズミに泣かされながらの4着。使い込むとコズんでくるだけに、出来るだけフレッシュな方が結果が出る筈で、その辺を意識した調整過程も好感が持てる。当日の下見で歩様がスムーズな様ならば。

馬単
7=10 7=15 10=15

東京スポーツ杯2歳ステークス(GⅢ)

デイリー杯2歳ステークスで差す競馬を見せたブルーイレヴン。新馬では追って頼りない印象もあったが、あの内容なら問題無いだろう。坂路で動き過ぎただけに輸送が課題だが、この頭数で捌き易い点はプラス材料。圧倒的人気でも、一応格好は付けてくれそう。

相手にタイガーモーション。今年は経験の浅い馬が多い中、福島の1700m、しかもスローで勝って来たのは評価して良いだろう。稽古でカイトヒルウインドをアオり、ここに来てデキも上昇。前で流れに乗れる強みを生かし切れば。

押さえに中山1800mのセオリー通りにナムラモンスター。福島でのスプリント戦ではハナ切れない競馬が続いてしまったが、マイルで行き切って結果を出したのが前走。ここは少頭数でしかも楽逃げ確実なメンバー。一気の相手強化とはいえ、折角の千載一遇のチャンスは生かし切らないと。

馬単
6=7 6=1 7=1

エリザベス女王杯(GⅠ)

デビュー以来5連勝、当然本命はファインモーション。相変わらず競馬振りがお嬢様だが、今回の枠順と頭数、そして京都外回り2200mというプラットフォームならば、それで充分だろう。例に依って、前半掛かり気味になる気性が距離延長でどうなるかが当面の課題だが、影響があったところで、2着との着差が5馬身差が3馬身差になる程度の話だ。

相手も順当にダイヤモンドビコー。これも距離延長が課題で、しかもそれがファインモーションとは比較にならない程深刻だが、古馬の中での上昇度では断然。スローに弱い馬だが、前走で一応メドを立て中山牝馬S圧勝のペリエ騎手、例えGⅠでも限定戦だけに格好は付けたいところ。

一発の魅力はタムロチェリー。内枠で揉まれ込むとダメな馬で、運に見放されてきたが、漸く外枠が当たってしかも少頭数で競馬出来るのも願ったり叶ったりだろう。とにかく今季は生涯最高のデキを維持しているだけに、一度位そういうシーンがあっても不思議ではない。

一気の斤量増になるが、トーワトレジャーも怖い一頭。新潟で重賞勝ちの馬が、京都外回りが合わない筈が無く、攻め馬を見る限りは一息入ったのもあまり気にしなくて良い筈。この大外枠も競馬し易い。

馬単
12-5 12-10 12-13

京王杯2歳ステークス(GⅡ)

人気は3頭三つ巴といった様相を呈しているが、その中でも攻め馬の良さを買ってマルブツタイクーンを抜擢。ササり癖のある馬が今週坂路を真っ直ぐ駆け上がってきた。先行激化とまではいかないにしても、中山1200mは前崩れ多発。少頭数で、差せる馬に差せる騎手、条件は揃った。

相手も折り合って決め手を生かすキョクイチバンブー。時計勝負は未知数だが、歩様の柔らかい馬で、硬い馬場も問題無い筈。毎日王冠の遺恨がまだ残っているのか、最近逃げると競り掛けられる江田照男騎手、ここは道中死んだ振りで直線一気。

押さえにロケットパンチ。前走スロー過ぎたとはいえ、中山の急坂での上がり3F34.2は出色。下手に深追いすると、デイリー杯2歳Sでの追っ掛けバテが有るだけに、矯めて追い込みに徹する一手だろう。使い詰めで上がり目は薄いが、無欲で乗れる点が何よりも強み。

馬単
3=6 3=2 6=2

KBS京都賞 ファンタジーステークス(GⅢ)

マイルで牡馬相手に新潟2歳ステークス勝ちのワナ。素質馬揃いのメンバーとはいえ、やはり重賞勝ちの実績は断然。ここはテンからガンガン行く馬がいないだけに、折り合いが鍵になるが、1F短縮になるだけに心配無いだろう。坂路でトシザダンサーをアオった稽古から休み明けでも大丈夫な筈。

相手も無敗馬ピースオブワールド。2走続けての圧勝劇は相手が弱かった面も否定出来ないが、順調に使ってきた強みはある。ただ、この中間降雨があっただけに叩き付ける走法がどう出るかだが...。

一応押さえにトーセンリリー。前走勝った事を評価の対象にするというよりは、前々走の悲惨なまでの歩様から一転して、スムーズに歩けていた点を強調したい。こちらはピースオブワールドとは対照的に馬場が渋るのは歓迎。混戦でキャリアが生きるシーンがあれば。

馬単
1-11 1-3

カシオペアステークス

京都に良績は無いが、実績は上位のザカリヤ。稽古の動きは休み明けの前走とは雲泥の差。インで立ち回って一瞬の脚を生かしたいこの馬にとって、この枠での京都外回りは絶好の舞台。ここはそれ程前が速くならないだけに、こういうセコい競馬の出来る馬が断然有利だ。

相手も前で立ち回るエイシンルバーン。前日の降雨で多少渋目の馬場になりそうだが、これは明らかにこの馬には有利に働く。今季上がりの速い競馬にも対応出来ているだけに、余程デキが良いのだろう。ただ、57kgは課題。

穴は昇級になるゼンノショウグン。前走で上がりの競馬にメドを立て、これは明らかにサンデーサイレンス産駒の本格化のサイン。頭数が違うだけに、前走程スローに流れるかどうかは微妙だが、前で流れに乗り易い再度の内枠は願ってもない事だろう。ペースさえ対応出来れば、五分の闘いが出来る筈。

馬単
4=2 4=1 2=1