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競馬予想 2003年3回小倉・3回新潟

小倉2歳ステークス(GⅢ)

昨年,一昨年とズボズボ決着になったが、ローラー掛けてインも極端には悪くない印象。フェニックス賞組は意外に勝ち切れないが、今年は外から流れに乗るメイショウボーラーで問題無いだろう。馬体も1戦毎に良化、スコールさえ無ければ。

相手はカイシュウマックス。時計面に限界が有るのは否めないが、前走は時計の掛かる馬場で結果出した形。馬場状態を言えばフェニックスSより悪い馬場状態だっただけに未勝利といえども同タイムの競馬はバカに出来ない印象。内枠さえこなせば。

コスモサンビームは持ち時計No.1。荒れ馬場も阪神戦で適応出来ること証明し、安定度ではコレという印象も。大外枠は諸刃の剣だが、ハナ切る競馬でしか実績が無いだけに、案外良い方に出る可能性も。

フィールドルーキーはダートの1戦のみながらレコードの圧勝。走法は確かにダート向きといった印象も有るのだが、スピードの絶対値が違う可能性も。馬はデビュー前から目立っていて、突き抜けても不思議は無い。

大穴がユウゼータ。デビュー戦は細い位の仕上がりだったが、馬体回復した前走はキッチリ勝ち上がってきた。ハナ切らずして勝っているのも好材料、ひと雨きて差しに徹すれば出番は有る筈。

馬単
12=2 12=15 12=10 12=11 2=15 2=10 2=11

エルムステークス(GⅢ)

アドマイヤドンは体質の弱い馬で、デキが安定しない点がネックだが、反動が無い分、却って休み明けは走る傾向。フェブラリーステークスは馬体減に時計勝負の大外枠とゲート以前の問題。最低+10kg増が条件だが、条件満たせば力を信頼。

相手はイーグルカフェ。まあ、宝塚記念は距離の壁に尽きるとしても、安田記念が好内容。ダートはコンスタントに駆けていて、安定度ではアドマイヤドンより上。あとはテン乗りの藤田騎手が小回りの多頭数をどう捌くか。

一発の魅力はスマートボーイ。前走はあくまでゴールドアリュールがブッちぎる展開に泣いただけだが、この馬もアドマイヤドン同様一戦毎の消耗度が大きいタイプで、見事なまでに1着と惨敗が交互に並んでいる。休み明けでも仕上がりは上々。好位にいるプリエミネンスが同厩というのも好材料。

タニノゴードンは前走躓くアクシデント。距離が微妙に長い嫌いも有るが、スピード優先の札幌なら1700mでもむしろ好材料として受け取りたい。外から被せられるとムキになるケースも有るだけに、外枠も良い。

一応押さえがプリエミネンス。多少力が衰えた印象で、牡馬相手となると通用しなくなってきた嫌いも有るのだが、ここはスマートボーイの単騎で競馬はし易い。昨年の覇者で、比較上斤量も有利。距離短縮も強調材料。

馬単
10=7 10=1 10=12 10=13 7=1 7=12 7=13 1=12 1=13 12=13

農林水産省賞典 新潟記念(GⅢ)

難解な一戦も、ここはダンツフレームに0.4秒差のタニノエタニティに期待。55kgのハンデは実績上見込まれ加減だが、新潟大賞典の内容からは差は無い印象で、近走は道悪に小回りとあくまで条件が向かなかっただけの話。時としてゲートでポカをやるだけに、偶数番の外枠も好材料。

相手はダービーレグノ。小回り不向きといえども、前走は色々条件が揃っての好走といった印象だが、直線の長い新潟なら再度見直す手。ただ昨年3着といっても2000mにあまり実績が無い点は気掛かりだし、直近のハンデ戦から1kg増の斤量も微妙。

一発の魅力はブルーコンコルド。皐月賞は相手が強過ぎたが、ネオユニヴァースから0.7秒差のスプリングステークスが好内容。あの内容なら中山1200mの重賞ウィナーといっても距離は保つだろう。53kgのハンデも実績上は妥当でも能力からすれば恵まれた印象。インで脚を矯める策なら。

エイシンハリマオーの56kgは楽ではないのだろうが、条件としては最適な新潟2000mで競馬出来る。ただ、2000mで上がり33秒台になった時が未知数で、その際にはハンデが応える可能性も。前走の馬体減も気掛かり。

エスジービームは条件戦ながら目下3連勝中。前走も、着差こそ僅かながらスローの決め手勝負に勝ったのは大きいだろう。ハンデも妥当で、コズミがマシならば。

馬単
16=6 16=3 16=9 16=13

博多ステークス

もう一度コスモリバーサルに期待。前走負け過ぎの嫌いも有るが、1,2着馬が大外から飛んできただけに、それだけ馬場が悪かったということだろう。馬場は相変わらず荒れているとはいえ、ローラー掛けている以上は、良馬場なら極端に悪いということも無いだろう。

相手も垂水ステークス組シーパッション。この馬も良馬場でローラー掛けた馬場ならといった印象。展開次第の面は有るが、各馬が荒れ馬場を意識して必要以上に外回ってくれたらシメたモノ。ただ、良績がハンデ戦に多く、57kgで実績の無い点は気掛かり。

アイアンリアリティは久々の芝で結果を出した。バカつく癖も、一応馬群の中で競馬出来れば遜色無い印象だが、今の荒れ馬場で果たしてそういう展開が望めるかどうかは微妙。小倉の実績で何処まで相殺出来るかといったところ。

マクる競馬が板に付いてきたメイショウドメニカを侮れない。前走はハンデ戦ながら重賞で勝ち馬から0.4秒差の競馬。この相手ならといった印象でも有るが、荒れ馬場で内外離れてしまった時は課題。

メイショウカイドウは休ませて馬が変わった様で、500万,1000万と圧勝。ただ、その2走はスローな流れで、出遅れ癖が上手く相殺出来た面も有った印象。ここはシーパッションの大逃げでハイペース必至。出遅れて流れに乗れないシーンも考慮しておきたい。

馬単
2=6 2=1 2=5 2=3 6=1 6=5 6=3

札幌記念(GⅡ)

一騎打ちムードが漂うが、本命には3歳馬サクラプレジデントを。ダービーは道悪というよりも、気負った分が応えた印象で、むしろ多少余裕残しの休み明け緒戦の方がリラックスして走れる筈。決め手を生かすタイプの馬に軽量というのも好材料。距離短縮が良いのはいうまでもない。

相手は当然エアエミネム。往時のデキは望めないと思うのだが、それでもトップハンデで勝ったのだから相当復調してきたのもまた事実。一昨年のこのレースではジャングルポケットを相手にせず、実力的にはサクラプレジデントより上かも知れないが、瞬発力の差でサクラプレジデントを上位に。

展開有利なのはヒマラヤンブルー。サクラプレジデントは折り合いに専念し、好位でもエアエミネムは同厩舎だけに可愛がってくれる筈。ゲート五分でスムーズな競馬なら再度残るシーンも。

大穴はユウワンプラテクト。休養前は不振に陥っていたが、決してオープンの壁ではなく、あくまで一昨年の秋から使い詰めだった分デキが落ちていただけの話。決め手という点では多少差が有るものの、地力はここでも遜色なく、力で台頭する可能性も。

馬単
8=7 8=4 8-9

別府特別

天候不順の影響でとにかく馬場が悪く、難解な一戦だが、一応の期待はスターリーロマンス。常識的には外を回せる差し馬に分が有り、外枠も好材料。前走は渋化馬場に泣いた印象で、荒れ馬場でも良馬場なら力は出せる筈。連闘も2走前に結果を出していて、ハンデ53kgも恵まれた。

相手も外枠の差し馬ショーストッパー。前走はナゾが造ったハイペースに恵まれた面も否めないのだが、今回も全く同じ展開が見込めそう。これも「道悪はマイナスだが、時計の掛かる良馬場は合う」タイプで、ハンデも恵まれた。

逆にオースミエルストは多少ハンデが見込まれ加減。ただ前走は休み明けが問題だったというよりは、早目に動き過ぎたのが応えただけで、今回その点さえ意識して乗られればといった印象も。地力が断然なのはいうまでもないことで、後は軽ハンデの馬に足許をスクわれなければ。

ナゾは休養明け以降32秒台で逃げる競馬が続いていて、失速も当然といった印象。まあ、今回も前が速くなりそうなメンバー構成では有るのだが、ローラーの効果を見込んで、スタート五分なら、今回こその感も。ハンデキャップホースの嫌いも有るだけに53kgも魅力。

リミットレスピッドも展開が鍵。前走は500万条件で圧勝したものの、前半3F33.5秒だから展開利が有ったのも否定出来ないだろう。ハンデも格上挑戦としては見込まれ加減で、とにかくナゾとの兼ね合いが課題。

エンドアピールは前走が好内容。以前はタメが利かず、終いまで脚が残せない競馬が多かったが、前走はワンテンポ仕掛けを遅らせる競馬が出来た。まあ勿論、良い脚が一瞬しかないだけに、小回りといえどもフルゲートの大外枠は乗り難しい嫌いも有るが、上手く脚をタメる競馬が出来れば。

馬単
14=11 14=7 14=2 14=3 14=16 11=7 11=2 11=3 11=16 7=2 7=3 7=16 2=3 2=16 3=16

農林水産省賞典 小倉記念(GⅢ)

エイシンプレストンの回避で混戦模様だが、荒れ馬場適性を買ってコスモリバーサルを推す。前走はGⅢの別定戦で3着。突き放されたのは事実だが、相手がミレニアムバイオだから、ハンデ54kgは相当恵まれた印象。前々で上手く立ち回れば。

相手がクレンデスターン。クラシック路線では通用しなかったものの、ここで押さえる競馬をマスターし、それが板に付いたのが前走。今なら2000mを克服してくれるだろう。荒れ馬場適性も高く、ハンデ52kgも魅力。

マヤノアブソルートは道悪不向きだが、一部の人気どころよりはマシな印象。小倉も4着以下が無く、デキ自体も良い。ハンデも手頃で、馬場さえ乾いてくれれば。

一昨年の覇者ロサードはとにかく道悪が空っきしダメなタイプ。ハンデ57kgもこの馬としては恵まれた部類で立て直した効果も窺えるが、前述の通りパンパンの良馬場でないことには。

道悪適性が微妙という点ではサンライズシャークも同じことがいえる。加えて、GⅢ3着のコスモリバーサルと同斤というのは如何にも見込まれた印象。人気で早目に動いた時も課題。

大穴にエイシンスペンサーを。休み明けは全く実績が無く、小倉も初コースになるが、力の要る馬場は滅法強い。先行した馬を残すのは上手い吉田稔騎手でもあり、一概には。

馬単
2=11 2=6 2=8 2=4 2=3

毎日杯 玄海特別

冷夏の影響でまた雨に祟られる週末になりそうなだけに、前走不良馬場で勝ったツルマルヨカニセに期待。昇級になるが、目下勢いの有る3歳馬だし、前々走でアマノブレイブリーと同タイムの競馬。橋口厩舎、先週はメイン2連勝だが、小倉で連を外したことの無いコース適性も魅力で、今週も連勝の可能性大。

相手も小倉走るシンデレラボーイ。とにかくこのコースは2戦2勝、マイソールサウンドに0.5秒差の競馬で、実績は上位だが、道悪が未知数。姉ラティールが道悪を苦にしていた点も気掛かり。

ゼンノカルナックはトモが甘く、道悪は明らかに不得手だが、ただここは相手が弱いだけに一概には無視出来ない。前走の休み明けを叩いて如何にもここを目標としていた様な印象。先週の函館戦ではないが、外枠で馬場の良いところ選んで走らせれば。

シゲルゴッドハンドは如何に上手く逃げるかが鍵だが、1角までの距離が短い小回り1800mは悪くない条件だろう。近走は遮眼革が裏目に出た面も有るだけに今回は遮眼革を外しての競馬。滞在の効果で落ち着きが出れば。

大穴はタマモスプリング。休養前はデキ自体がモノ足らなかっただけに、これは度外視。攻め馬が軽いということで嫌う向きも有る様だが、馬体は出来ていて、むしろ外厩で乗り込んで仕上げてきたからこれ以上やらなくて良いと判断したい。小回りも得意で、あとは道悪適性だけ。

馬単
7=2 7=13 7=12 7=9