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競馬予想 2004年3回阪神・2回福島

マーメイドステークス(GⅢ)

この中間、不安説も流れたアドマイヤグルーヴだが、それよりも57kgが問題。ただ、前走にしても牡馬相手に見所タップリの競馬、力量的には1枚どころか3枚位抜けた存在だけに、本命に相応しい馬が他に見当たらない。

57kg背負ってアドマイヤグルーヴ早仕掛けなら、マイネヌーヴェルに出番が。歩様の硬い馬で、スローがバレバレの今回は微妙な面も有るのだが、復帰以降この点も以前よりはマシになっている。

前走、ハンデ背負いながら強い競馬のチアズメッセージも圏内。アドマイヤグルーヴはともかく、能力だけならマイネヌーヴェルより1枚上だろうが、坂の有るコースが微妙。トモの甘さは相変わらずだけに。

馬単
9=5 9=2

灘ステークス

芝で決め手を生かすイメージの方が強烈だが、ダートは逆に堅実な好位差しタイプに変身するマチカネメニモミヨ。オープン初挑戦で、些かキツい印象も有るのだが、ダートの軽ハンデだけに何とかなると見たい。

雨を条件にロングカイソウが相手。最近、ゲートでポカが多く、この点は気掛かりだが、ここは少々ヘマしてもハナは叩けるメンバー構成。ハナへ行けた時の強さは武蔵野ステークスで証明済みで、55kgも好走例多く。

武豊騎乗で人気になりそうなサカラートだが、ここは距離延長が課題。前走は決め手の差で敗れたとはいえ、この相手で54kgなら単純な能力比較では上位の存在だが。

他馬が軽いだけに、斤量は不安だが、実績からホーマンベルウィンも無視出来ない。前走でも、スローを敢然と追い込みここでは力量そのものが一枚上。案外纏めて面倒を見るケースも。

馬単
9=2 9=6 9=5 2=6 2=5 6=5

函館スプリントステークス(GⅢ)

馬格の無い馬に58kg。多少嫌な材料では有るのだが、芝だけにそれ程影響しないと見てサニングデールを中心視。一昨年もこのレースの覇者で、力の要る馬場も然程苦にしないタイプ。近走位置取り悪く、この点はマイナス材料だが、ここは行く馬不在だけに、それ程置かれない筈。

相手にウインラディウス。前走の安田記念を見る限り、現状マイルでも気負い気味。小回りのスプリントで済し崩しに脚を使わされる可能性も有るが、新境地拓ける可能性も有るだろう。その意味においては、サニングデール同様、良い枠引いたといえそうだし、折り合えるのなら。

昨年暮れからの充実著しいシーイズトウショウもマークが必要だろう。派手さが無く、中々人気になり辛いタイプでは有るのだが、好位でも矯めが利く自在性が持ち味。時計の掛かる馬場には一抹の不安も覚え、その分評価を割り引いたが、馬場さえこなせば単も可能。

面白いのはアタゴタイショウ。デビュー当時、ガタガタだった歩様もかなりマシになったとはいえ、本質的にはコズミ易いタイプ、それだけにこういうクッションの効いた函館の馬場は合う。まあ、絶対能力だけなら6〜7番目の馬だが、このメンバー意外に馬場を苦にしそうなタイプが多く。

馬単
4=5 4=14 4=11 5=14 5=11 14=11

安芸ステークス

芝で共同通信杯勝ちも、歩様硬い馬で、やはり本質はダート。降級ラントゥザフリーズを支持。プロキオンステークス時にも述べたが、前走で0.3秒前に居たエコルプレイスはプロキオンステークスに出走していても楽勝していた程の馬。となれば実はこの馬も好勝負出来ていた筈で、この相手ならまず負け様が無い。

逆に相手が難しいが、一応の筆頭がリンガスローレル。先週オープンで圧勝したウインデュエルから0.8秒差で、これもこの相手なら上位の馬だろう。距離短縮も良い方に出る筈。

前走推奨して2着に来たナニワビクトリーも圏内。ただ、1700mの後でダッシュ力が鈍っている上、枠が遠く、しかもドローアウターが居てと、どう転んでもハナ切れそうにない点が課題。力は一応上位なのだが、ハナ切れないと脆いだけに。

格上になるが、エイシンブーンまでは押さえておきたい。クラス替え前とはいえ、準オープンでも3着が有り、力量的に足らないという事は無さそう。あとはペースの問題だけ。

馬単
4-7 4-15 4-13

日本中央競馬会創立50周年記念 宝塚記念(GⅠ)

今年の古馬戦線は総じて上位拮抗ムードだが、終わってみれば4歳馬は全滅。ここも古馬に期待してツルマルボーイを本命に推す。一応、右回りは直線まで追い出しを待たなければならず、弱点は抱えているのだが、早目に仕掛けたい馬が多く、展開はこの馬に向きそう。4角極端に置かれなければ、差し切り濃厚。

対抗にはゼンノロブロイを。今季、それ程デキが良い訳では無いが、直線まで待たねばならなかった前走とは違って、距離不安の無い今回は持ち前の自在性が生かせる筈だし、後述する通り、今回はレースの流れが微妙で、この馬の器用さが俄然クローズアップされて来るシーンも。テン乗りの田中勝春騎手はGⅠ102連敗だそうだが、あくまで乗り馬に恵まれなかっただけ、決して下手では無い。

今年は1番人気に推されたタップダンスシチーは評価を下げた。勿論、地力的にはNo.1なのだが、ローエングリンがそれなりのペースで飛ばし、縦長になった場合、マクリ切れない可能性が。金鯱賞のレース振りから、4角先頭で無ければと乗り役も考えていて、恐らくはそうで無ければ脆いのだろう。また、仮にマクリ切ったところで、金鯱賞はブルーイレヴン程度にあそこまで詰められてしまった。不得意な右回りでこの相手、マクリ切っても差し切られそう。

タップダンスシチー不発ならローエングリンに勝利が転がって来る筈。ただ、今季は毎回述べている様に、デキ自体が微妙。3〜4角中間辺りからペースを上げ、後続に済し崩しに脚を使わせる展開なら何とかなって不思議は無いが、果たしてそこまで上手く行くかどうか。

リンカーンは押さえ程度に。今季、下見でテンション高い分、実戦で行きたがってしまったが、距離短縮されただけに今回は折り合える筈。あとは絶対能力の問題だけ。

馬単
13=3 13=15 13=4 13=8 4=3 4=15 4=8

ストークステークス

ちょっと波乱ムードも有りそうで、ヒネッてコスモリバーサルの逃げ切りに期待。距離は違うが、昨年のこの時期にも活躍。芝が生え揃った中での道悪も得意としていて、メンバー的にスンナリも見込め。

相手難しいが、良馬場時の本命馬ラシルフィードが筆頭格。まあ、あまり道悪得意だとは思えないのだが、馬場が荒れていない分が救いなのと、得意のマイル戦で降級馬の居ないこの相手なら、これ以上評価落とし辛くて。

力量だけならアンフィトリオンも上位の器。ただ、ダンスインザダーク産駒にありがちな競馬場を限定するタイプで、この馬は平坦の方がパフォーマンスが上がる傾向。マイルも経験少ないが、決め手生かすならこの位の距離の方が向く可能性も。

同じダンスインザダーク産駒、アドマイヤコンドルも平坦向きの感が。ただ、絶対能力という点ではともかく、マイル実績ならアンフィトリオンより上だし、阪神が全くダメという訳でも無さそう。近走冴えないが、デキさえ有るなら。

一応キネティクスまでは押さえておきたい。下見で煩いのは相変わらずだが、それでも最近はレースに行けばスムーズ。良い脚が一瞬しか続かないタイプで、前走は後続に早目に動かされた分も応えただろう。外枠で脚を矯めて行ける様なら突っ込んでくるシーンも。

馬単
3=8 3=5 3=4 3=11 8=5 8=4 5=11

プロキオンステークス(GⅢ)

一時の不振が嘘の様に立ち直った実績馬ニホンピロサートを中心視。前々走のマイル戦は多少行きたがるシーンも有り、1400mで57kgなら負けられない一戦だろう。まあ、前走やられたエコルプレイスは、このメンバーでも楽勝しそうな程強く、相手が悪かったと見たい。

相手はニホンピロサートの前々走、サウジアラビアロイヤルカップでレコード駆けのエイシンハンプトン。勿論、目下の勢いなら断然だが、そのサウジアラビアロイヤルカップは出負けして、ハイペースの展開が却って向いた気がするだけに、一概に評価し辛い面も。ただ、1400mに距離短縮されるのは良い方に出る筈。

もう一頭距離短縮が良い方に出そうなビワシンセイキが3番手評価。ただ、最近はドサ回り続きで、正直デキの把握が出来ていないのだが、前走はイマイチだっただけに、ここへの叩き台だったと判断したい。まあ、本当にデキが無かった場合は恐らく最初から圏外なのだろうが、デキさえ有れば浮上可能。

馬体回復の条件付だが、配当的妙味はブルーコンコルド。ここらが厩舎技量の差なのだが、前走は最適条件を馬体減で逃す形。元々、冬場の不凍液撒いて時計の掛かる馬場より、時計の速い馬場でこそのタイプ。ベストの東京では無くとも、渋った馬場で得意の1400mなら怖さが有る。

昨年2着馬ツルマルファイターも圏内。正直、左回りが苦手だとは考えていないのだが、この馬の阪神1400mは別格。ただ、時計の速い馬場と、内枠が昨年とは違う点で、その分評価を下げた。

昨年3着馬インタータイヨウまでは押さえておきたい。前走は1200mでトップハンデという2点に尽きるが、1400mならそれなりに走れるだろう。別定戦で皆同じ条件になるのは当然歓迎、右回りは内にモタれる癖が有るので大外枠もむしろ歓迎だが、時計勝負は歓迎しないかも。

馬単
14=13 14=4 14=6 14=7 14=15

水無月特別

今開催からクラス替えという事で、やはり常識的には降級馬が有利。中でも、準オープンでもソコソコの競馬をしていて、阪神実績も有るハッピートゥモローが当然主軸だ。まあ、あまり道悪得意そうで無いだけに、台風接近の天気予報は問題だが、良馬場なら勝てる筈。

相手も降級馬ユキノスイトピー。少なくとも前走のダートより遥かに良いのは確かで、穿った見方をすれば前走はここへの叩き台とも考えられるのだが、1400mと、ヒシアスカがハナで2番手からの競馬を余儀無くされそうな点は課題。

一発の魅力はチキリテイオー。勿論、今更ラジオたんぱ杯2歳Sを持ち出すつもりは無いが、京都より阪神の方が分が良いのは事実。ツキに恵まれず、着が冴えないとはいえ、1400mで差す競馬は合う筈で、馬体絞れれば更に確率が増す。

馬単
9-3 9-8