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競馬予想 2005年3回小倉・3回新潟

小倉2歳ステークス(GⅢ)

馬格の割に馬振り目立つグランプリシリウス。前走は出負けして流れに乗れなかったし、エイシン勢が前を走る形で、上手く乗られてしまった面も。今回は他に速い馬も居て、そんな事は無い筈だし、前走で差す形になったのは今回良い方に出るだろう。一応の中心馬。

相手にはトーホウアモーレ。前走は、ゲートの出が悪かったにも関わらず、楽にハナ切って押し切りと、スピードの違いを見せ付けた。ちょっと歩様が硬い嫌いが有って、今回もゲートが課題だが、出ッパさえ良ければハナ切れる筈で、そのまま逃げ切るシーンが有っても。

面白いのはタムロスターディ。前走はダートだったが、好位から差す中々渋い競馬。芝でどうかは全くの未知数だが、馬体の良さはここでも上位の存在で、歩様さえ良ければ芝もこなせそうな気配は有る。全くの人気薄でも。

ショウナンサリーレも圏内。前走は人気が無かったのが不思議な位の馬振りの良さ。まあ、時計的には平凡なのだが、逃げて勝った訳では無いだけに、差して勝てたという事を評価したい。前が速くなりそうなムードも有って、ちょっとスブい位の方が良いかも。

馬単
6=11 6=13 6=15

エルムステークス(GⅢ)

ダートはドバイ遠征以来となるサイレントディール。直線半ば迄前が詰まりながら、全盛期のアドマイヤドンに0.1秒差迄迫った昨春の東京戦が秀逸だ。課題のゲートも、武豊騎手なら比較的リスクは少ない傾向。芝でタルい競馬が続いていたが、落鉄,距離,ゲートに道悪と、それぞれに言い訳も有って全部度外視出来る。今季はデキも良く、57kg,距離短縮も意外に見方してくれる筈。

相手は思い切ってワンダーハヤブサ。函館開催で再三話題に上った檜山特別組が遂に重賞へ挑戦。その檜山特別、その次走の500万条件は勝負どころでモタつく癖を見せていたのだが、前走はそんなところも無く、軌道に乗った印象。時計的には一つ分程足らないのだが、目下の勢いに期待。

ジンクライシスは年が明けての京都戦の段階で既にデキ落ち。やはり昨秋の東京戦が本来の性能だ。前走の中山戦は芝で話にならなかったが、元々が1400mを中心に使われていた馬で、2100mよりは1700mの方が良いだろう。立て直しての効果有れば一発も。

昨年の覇者パーソナルラッシュも怖さが。今春はデキが無かっただけに、一息入れた効果は勿論期待するのだが、それ以前にゲートが課題。59kgも他馬との比較上不利で、ここは力量頼み。

アグネスジェダイが佐賀の交流戦を圧勝し、強さ見せ付けた3歳馬ドンクールも怖い。渋太さ身上の馬で、どちらかと言えば小回り向き。ただ、前走の大井戦でカネヒキリ相手に追っ掛けバテしたのが頂けない。力量差は相当存在する筈で、1%でも負かせる可能性の有るアグネスジェダイと比較すれば一枚劣る。

大穴がカイトヒルウインド。前走の函館戦でも毛ヅヤさえ良ければ文句無しといって良い程の気配だったが、それでも動けない辺りは実績通り休み明けは走らないという事なのだろう。その前走は好位の外で掛かり気味。元々は前を壁にして折り合うタイプで、この内枠を得てインを捌く競馬を。

馬単
1-6 1-10 1-7 1-11 1-3

農林水産省賞典 新潟記念(GⅢ)

現役ではキングカメハメハに勝った唯一の馬フォーカルポイント。相手も中山2000mに梃子摺っていたとはいえ、この馬も直線向いてから内にモタれていて、少なくともベストでは無かった。休養明けの前々走の函館戦は道悪で競馬になっていないので論外として、前走にしても出遅れた分が届かなかったが、真っ直ぐ走れていた辺りは本質が左回りなのだろう。ハンデ55kgで距離延長。破壊力更に。

相手にダイワレイダース。ここ2走の馬体減が一息入れて状態面どうなるかだが、前走の福島戦は最高の競馬が出来たトーセンダンディーを難無く捕まえ、強い内容。その前走よりは今回の方が相手関係強化された気もしないでも無いのだが、前述したデキの問題さえ良ければ何とかなって良い。

ヴィータローザも当然圏内だが、前走の小倉戦の敗因が不明。馬体減っていたが、悪くは映らなかっただけに、余計に良く解らない。ああいう時計勝負がダメというなら今回もダメだろう、今回は新潟コースに望みを託す形。

馬単
7-8 7-1

阿蘇ステークス

前走の新潟戦はマイネルモルゲンとやり合う形になってしまったオルレアン。ここは単騎望めるメンバー構成で、しかもハンデ戦。あまりに条件揃い過ぎている気もしないでも無いが、マトモなら勝てる筈。

相手にはワンダーハーブ。前走は佐賀の交流戦だったが、出負けして外を追い上げる形になりながら勝ち馬に0.2秒差。前々走,前走と別定戦でのオープン実績有りながら53kgというのは如何にも恵まれた印象。展開如何では何処にも居ない可能性も高いが、同型ではこの馬が一番強い。

休み明けながら面白いのはゼンノストライカー。状態面はどうしても課題となるが、好位で流れに乗れる器用さが不器用な馬が多いこのメンバーで魅力。条件戦ながら当地実績が有るのも良い。

メイショウオキナの本質は1400m。ここ2走は小倉1700mで実績を残しているが、前々走は前がやり合ったし、前走はレコードの出る時計の速い馬場で最内を立ち回る利が有った。ただ、前走は好位で流れに乗ったという一点は評価出来る。あとは良馬場でもこの策が出来るかどうかだけ。

ダートに替わって3連勝のサンライズバッカスはとにかく課題が多過ぎる印象。ゲートもそうだが、追い出してから内にモタれる癖も。ハンデ51kgなら軽視は出来ないが...。

馬単
11-3 11-5 11-10 11-12

札幌記念(GⅡ)

昨秋の東京戦は既にデキが無かったホオキパウェーブ。ただ、デキの有った昨秋の中山戦と京都戦は実に強い内容。特にワンラップで逃げるコスモバルクを自力で捕まえに掛かった中山戦が秀逸だ。脚元の不安が有るそうで、一戦一戦が全力投球。休み明けこそが狙い目。

相手にスムースバリトン。小回り向きとは思えないのだが、良い脚を長く使えるのが強み。ここは頭数も少ない方だし、小回りとはいえ比較的コーナーの緩い札幌コース、この休養でトモの状態が良くなればもっと良いが。

オペラシチーが3番手評価。前走はイン絶対有利の当時の東京、GⅡ勝ちでも好位で最内枠を活かし切った利が相当。加えて、最近長距離戦が多く、先週のエルノヴァの様にペースの違いに戸惑うケースも。

サイレントディールも怖い。前走の阪神戦はGⅠで度外視としても、前々走の東京戦にしても落鉄に泣いただけで、そんなに悪い競馬をしている訳で無いし、何より今季はデキが良い。ゲートの不安の有る馬だけに、スタートして直線の長い札幌2000mと外枠、条件は揃った。

馬単
8-7 8-1 8-11

西部スポニチ賞

今季好調期間の長いマイティーカラー。前走にしても、4角インで立ち回ってセコい競馬をしていて、レース内容は高く評価し辛いのだが、ここ数走の歩様の伸びを信じて中心。メンバー的にもそろそろ順番が回って来た印象。

相手にゴージャスディナー。前走の京都戦は完全に力負けだが、これは準オープンだから仕方無いだろう。ただ、その前走は歩様が硬くデキ自体がサッパリだったし、直線向いてからも手前を替えず終い。仮令降級戦でもデキ上向くのが最低条件。

エムティーダイオーの前走は出負けが響いた感。追って伸びる馬では無いのでこれは仕方が無い。下見の気配はむしろ良い方で、シェリールの回避で先行馬不在。ゲート五分で単騎なら。

一応ビッグサウンド迄警戒。これも近況デキ目立つ一頭。前走は前半スローで時計面平凡だったが、力量的にはこの相手なら通用して良い。ただ、追い出してインにモタれる面がどうか。この癖さえ出さなければ昇級云々関係無い筈だが。

馬単
5=10 5=1 5=8 10=1 10-8

農林水産省賞典 小倉記念(GⅢ)

GⅠ馬並の58.5kgを背負わされたメイショウカイドウ。ここは前走よりも相手が弱化した分で相対的に有利。ただ、絶対的にこのハンデは不利だし、前走の大幅馬体減も良い筈は無いだろう。馬券的妙味は薄いが、小倉なら一応の中心馬。

相手はセフティーエンペラ。メイショウカイドウとは今春の小倉戦同様に1.5kg差のハンデだが、相手の58.5kgは単純にこちらが有利。1Fの距離延長も、メイショウカイドウとの距離適性の差を思えば僅かでもアドバンテージと成り得るだろう。一息入った分がどうかだが、そこに配当的妙味が。

当然ツルマルヨカニセも連圏内。前走はメイショウカイドウに完全に遊ばれ、能力差がクッキリと浮き彫りになってしまったが、セフティーエンペラの項で述べた様にメイショウカイドウの58.5kgに付け入る隙が。ただ、この馬は1800mがベスト。小倉との相性の良さで何処迄相殺出来るか。

1F長いのは確かだが、ニホンピロキースはハンデが魅力。前走は多少重かった嫌いも有っただけに、絞れさえすればそれ以上のパフォーマンスを期待して良いだろう。折り合いさえ付けば。

あくまで大穴だが、一昨年の2着馬サンライズシャークが面白い。この馬、以前はトモの甘さがネックだったが、ハードルを飛ばせた事で、歩様に力強さが出て来た。デキ自体も一時期よりは確実に上向き。このハンデなら。

馬単
10=3 10=1 10=14 10=9 3=1 3=14 3=9 1=14 9=14

西部日刊スポーツ杯

勝って同条件のリボンアート。パンパンの良馬場が大前提のこの馬にとっては、前走よりも馬場が悪化したのは良くないだろうが、先週マルカキセキが1分06秒9で駆けていて、外から差して来るこの馬からすれば雨さえ降らなければ問題無い筈。56kgもメンバー弱化で相殺出来る。

スリーロケットは前走がハンデ戦で57.5kgだったが、今回は別定戦で57kg。好位で流れに乗る馬で、内目が荒れて来た馬場状態は歓迎しないのと、前走でも手前が替え切れていないだけに、右回りが課題なのだが、ここは前述した様にメンバーが手薄。能力的にはこの2頭の一騎打ちだ。

馬単
7=2