難解だが、先行馬有利と見てフサイチリシャールに期待。前走で手の内バレたのは痛いが、今の中山は内枠で先行が鉄則。トビの大きい差し馬が揃ったのもこの馬には好都合。ステキシンスケクンは距離に不安が有って控えるだろうが、ニシノアンサーは何が何でもの馬で、これがハナへ行く確率が高いのだが、そうは言っても、出脚抜群の馬がこの枠順。ハナへ行ってしまえばまず逃げ切れる。
相手はダービーの本命馬フサイチジャンク。ただ、出走したレース全てがスローだったのが小回り中山の内枠でマイナス。出脚が無くトビが大きいのも、中山では良い方に出ないが、それでも馬体の良さはこの世代No.1。雨が残って少しでも時計が掛かるのも良い。
面白いのはメイショウサムソン。これもフサイチリシャール同様、中山向きの器用さが身上。使い詰めで、上がり目が無いのが大一番で不利に働く可能性も大きいが、出脚も有って、好位からどんな競馬でも出来、馬場の悪化も全く苦にしない。
アドマイヤムーンは一応押さえるが、評価は下げたい。前々走の東京戦、前走と、良い脚が長く続かない様な印象を受けた。出脚良い馬では無く、中山の外枠でマクりの手に出ると、不発に終わるシーンも。ただ、極端に時計の速い馬場では無いのは唯一の救い。
大穴はドリームパスポート。これもアドマイヤムーン同様、良い脚が一瞬しか無い嫌いは有るが、インを突ける枠順と気性は良い。フサイチリシャールが先行するので、出脚が無くても極端な後方という事は無い筈で、あとは前が開くかどうかだけ。
ノドの疾患から、使えるレースは全て全力投球の皐月賞馬ダイワメジャーが中心。前走の中山戦は道悪適性でバランスオブゲームに突き放されたが、ここはそこ迄適性の有る馬が居ない。右回りの方が行き振りが良く、早目先頭から押し切る。
相手はプリサイスマシーン。スプリント戦の後で、折り合いは課題だが、その中京戦は目を瞠る好内容で、特にゲートからの出脚が素晴らしかった。元々マイルはGⅠでも良績。目下のデキならこの相手でも。
ダンスインザムードはこの距離では瞬発力が足らない嫌いも有るが、馬が競馬を投げなければパフォーマンス自体は手堅い。今回、競馬を投げないかどうかが最大の問題だが、休養前の京都戦は攻め強化出来ていただけに、問題無い筈だ。
アドマイヤキッスは内外に先行馬が揃い、しかも直ぐ外のアイアムエンジェルは距離に不安が有ってハナへ行くとは思えず、競馬がし辛い。前走外を回って勝った内容から一応の中心だが、昨年のシーザリオの様になるシーンも。
そこで狙いはアサヒライジング。シェルズレイやフサイチパンドラが掛かった時が唯一怖いが、枠が遠く、好枠のこの馬がスンナリハナへ立てる筈。逃げ馬だけに、成績は安定しないが、ハナへ行った時は昨年暮れの阪神戦等強い競馬が多い。行き切る気の無い先行馬が多いのも好都合。
テイエムプリキュアも面白い存在。元々反応の良い馬では無いが、前走はモタついた時にアドマイヤキッスに来られて余計に苦しくなった。ただ、その前走は急遽の乗り替わりたっだだけに、仕方が無い面も有るだろう。ラッシュライフとダイワパッションが居て、この内枠は意外に競馬し辛い様にも思うが、精神力が強いのは大舞台で強み。
決め手を言えばキストゥヘヴン。今年のこのメンバー、マイルを1分34秒台で走った経験の有る馬がアサヒライジング1頭と、時計と決め手に課題の有る馬が揃った。ただ、ガサの無い関東馬は毎年そうで有る様に、この馬も輸送がネック。
風の影響も有ったとはいえ、土曜日阪神は時計が掛かっていた。パワータイプと言う点ではシェルズレイを押さえておきたい。これもフサイチパンドラ同様折り合いが課題だが、フサイチパンドラの内に居るのはフサイチパンドラが苦しくなる分だけでも好都合。前走あれだけ掛かっていながら踏ん張っていて、力量的にも遜色無い。
一回使った強みでラインクラフトが中心。休養前の阪神戦を思えば、前走の中京戦は遥かに良い状態で、休ませた効果も充分。行きたがる馬で、仮令1400mでも距離延長は良くないだろうが、それでも1400mなら何とか堪えてくれるだろう。有力牝馬が2頭離脱しただけに、その意味でも負けられない。
相手にエアメサイア。正直、古馬相手では厳しいと思っていた前々走の京都戦だったが、不利を跳ね除けながら5着と悪くない内容。ここはラインクラフトを別にすれば強力メンバー不在で、2着は安泰と見たい。
阪神は雨が降ると極端に差し辛い馬場になりがちだが、一応の中心はカンパニー。前走の中山戦でも最後それなりに詰めていて、馬場自体は苦にしない。ただ、その前走は、それ程デキが良いように見えなかった点がどうか。
相手は道悪の天皇賞馬スズカマンボ。これはカンパニーとは逆に昨秋デキが目立っていて、今回も悪いという事は無い筈。前走の中山戦は出脚の無さから後方での競馬を余儀無くされたが、ここは先行馬が少なく、中段より前で競馬出来るだろう。59kgは課題だが、力で。
押さえがローゼンクロイツ。前走の中京戦は自力で動いて2着とハンデ57kgを思えば悪くない内容。トモが甘く坂と道悪が問題だが、以前よりはマシになっているし、何だかんだで阪神にも実績が有る。57kgも他馬との比較上有利。
今回と同じ阪神1400mで、ブルーコンコルドに0.4秒の競馬が有るミリオンベル。当時は展開利も有ったが、ここならそれでもの感。依然斤量軽く、53kgで競馬出来るのも有利。
相手にはカフェオリンポスを。気ムラなタイプでアテには出来ないが、メンバー弱化しただけに、マトモなら前進有って良い。ただ、この距離が向いているとは思えないだけに、力量頼み。
一発はシーキングザベスト。前走の中山戦は妙にイレ込んでいたが、長距離輸送の無い阪神なら話は違う筈、試金石的側面は有るが、1400mは負け無しで、前走でオープンにメドも立った。
ローカルの最終週という事で、結構使い込んでいる筈だが、今週いきなり時計が速くなった。ならば狙いは時計に対応出来る若い馬。中でもマイネルアルビオンが狙い目だ。前々走の京都戦は外からタマモホットプレイに被されて仕掛けが遅れ、前走の中山戦にしても、外々を回されて当時の馬場ではキツい展開。ここ数走、一枚重い状態で使われていて、状態面でも上がり目充分。
相手も4歳馬から。マイネルアルビオンの同厩シンボリグランが筆頭格。出負けして3着だった前走の中山戦だが、勝ったネイティヴハートもインを立ち回って来た様に、インを突いた利が最大限に活きる馬場状態だった。前走それ程デキが良い様には見えなかったし、坂路で今週舌を越していたのも宜しくない兆候。4歳馬、そして中京実績に期待するが、人気になり過ぎている印象も。
4歳馬という点では当然ラインクラフトの名前も挙げたいところ。ただ、休養前の阪神戦が使い過ぎてのデキ落ち気配で、今回出走に至った経緯を考えても完璧な状態では無いだろう。力は有る筈だし、1200mが初めてという点を考慮すれば外枠は良いが。
古馬勢ではキーンランドスワンに注目。近走は揉まれ弱さが災いして、冴えない競馬が続いているが、デキの良さはずっと目立っている。揉まれ弱さ故、最内枠引いたのが嫌な材料では有るが、スムーズに立ち回れるなら。
まだ体質本物では無い印象も有るのだが、この相手ならアドマイヤメインが中心。差す競馬よりも、中距離をワンペースで逃げる競馬が合っている様子。前走は時計も速く、阪神コースも相性良さそう。
ただ、馬券の狙い目はマイネルアラバンサ。前走は道悪も有ったが、勝ったナイアガラが外へモタれて来て、ナイアガラの乗り役がこの馬の眼の前でステッキを使う形。審議対象にはなったにせよ、そのまま確定したが、不利自体が降着寸前で、間違い無く勝っていた競馬。後遺症さえ無ければ一騎打ち。