それで無くてもと思っていたが、雨足強くなって来ただけに、ウインレジェンドが負けられない一戦になった。最近はハンデ戦も近走重視だが、それでも実績馬は軽いハンデでは無い。これだけ雨が降ってくると、前へ行かなければ何ともならない筈で、しかも軽ハンデ。輪乗りの最中に逃走したのが話題だが、ゲートが開けばスムーズに競馬出来る。意外に人気が無いので、余計に狙い目。
相手も前へ行くワイルドシャウト。連勝云々は相手関係から眉唾的側面も強いのだが、4連勝の間、一番速くても1分8秒8と時計勝負を歓迎しない嫌いが有って、この渋化は却って向きそう。中途半端な枠で意外に競馬が難しいのだが、出脚には余裕が有る。
一発はギャラントアロー。以前は出脚が無くて苦しんでいたが、最近は出脚が付いて競馬が楽になった。近走、絞り辛そうにしている嫌いは有るのだが、デキ自体はかなり良い筈。この雨も悪い筈が無く、行き切れれば。
人気薄の馬に目ぼしい馬が居らず、トーセンブライトで断然ムード。前走の東京戦も例外では無かった様に、休み明けは道中気負って伸び切れないのだが、一回でも叩けばその点は解消される。出脚が有るので、実戦での注文も無く、自在に運んで抜け出すだけ。
相手は一応スカーレットベル。前走の京都戦は行きたがって終い失速。ただ、前有利の馬場状態だっただけに、2着は確保して欲しかった。ゲートにも課題が有って、最内枠では却って競馬がし辛い様な嫌いも。圧倒的人気程の評価はどうか。
この一騎打ちでと思うのだが、スカーレットベルが下手を打った時にはタイキヴァンベールに警戒したい。前走の東京戦が一番人気で負けて評価を落としているが、軽いダートで瞬発力を．．．というタイプでは無く、単に前が止まらなかっただけ。馬体細化云々は言い訳に過ぎず、勿論増えるに越した事は無いにせよ、力は出せる筈。
Bコースに替わってどうかと思ったが、意外にイン一辺倒では無い。それだけに、内枠に拘る事も無い様な気もするのだが、とはいえ、モノは考えよう。馬群がバラける確率が高くなるとみてテレグノシスが中心。とにかく今季はデキが良い。出脚は無いが、1枠2頭が前に行って、そこ迄位置取り悪くならない筈。
当然、同じ事はブリッシュラックにも言える。ただ、香港調教馬という事で、左回りの経験が殆ど無く、昨年のこのレースにしても、相当内にモタれていた。まあ、その昨年は外回して失敗しただけに、今年は外を回す事は無い筈だが、歩様が硬くて出脚が甘く、その分がどうか。
外枠勢ではアサクサデンエンが面白い。この馬、ゲート自体は甘い時が有るのだが、出脚が有って、割と好きな位置が取れる。折り合いに不安が有るオレハマッテルゼに、それでもと被されるケースも無い訳では無いが、クビだけネジ込む事は不可能では無く、バランスオブゲームの先行策に便乗出来れば良い位置が取れそう。あとはデキがどうかだけ。
デキとゲートは課題だが、ハットトリックも展開利有りそう。内枠だが、これは少なくとも真っ直ぐ走れる馬。追い込み馬の割には出脚が有って、最後方という事は無いだろう。ただ、前述した様に遠征前からデキの無かった馬が、遠征で更にデキを無くした印象。間隔開いただけに、立て直しの効果に期待したいが。
混戦は混戦だが、中心はフィールドオアシス。前走の中京戦は、1角でゴチャついたし、流れそのものが前有利。逆に砂を被っても問題無かった事が解っただけでも収穫の有った一戦だった。今回内枠引いて、その収穫を生かす舞台がいきなりやって来た。出脚が甘い分、東京の方が良さそうで、前進を。
相手は中京でフィールドオアシスを負かしたバンブーエール。その前走は、14番枠だったが、スッと2番手を取る出脚。ただ、この出脚はスプリント戦で培った出脚で、コーナー迄距離の有る東京1600mでは折り合いの不安が有る。まあ、デキ自体は相当良いので、何とか堪えてくれそうなムードも有るが．．．。
得体の知れないという点ではアエローザ。この時期は当然、ダートの一線級より二線級の方が上位なのだが、この内枠は砂を被らざるを得ないのと、細かいところで器用さが無いのも課題。まあ、血統の字面はダート向きなので、アッサリでも不思議は無いのだが、馬体もダート向きとは思えない。
このレース、ウイニングチケット,スペシャルウィーク,ジャングルポケット,タニノギムレットと平成に入って皐月賞3着馬が4勝。今年該当のフサイチジャンクにはそこ迄の迫力は無いだけに、この枠を克服出来るとは思わないのだが、死角の少なさという点でこれが中心。折り合い面不安無く、外枠でも有る程度前に付けられる筈。
皐月賞馬メイショウサムソンが対抗格。器用さ有って、この絶好枠。条件揃った印象有るのだが、一つ気になるのは折り合い面と位置取り。好位取れれば、勝てる確率がかなり高くなるが、折り合いに難が有るだけに、そこへ出せるかどうかが問題。そうはいっても、逃げ馬が内枠引いただけに、極端な後方という事は無いだろうが。
一発は逃げるアドマイヤメイン。ただ、ゲートと出脚が甘く、内枠でもハナ切るのに多少なりとも苦労しそう。ただ、Aコース程では無いにせよ、内が有利なのは相変わらず。前半スムーズなら逃げ切り有っても不思議は無い。
面白いのはトーホウアラン。前走の京都戦はスローで前に行った利が相当大きかったが、ただ前へ行けたのが収穫。内外有る程度離れていたとはいえ、外でセレスケイがチラチラしていた割には集中力途切れずに走れていたのには気性面成長を認めて良いだろう。アドマイヤメインを内から牽制して良い位置とれそうなのも良い。
ジャリスコライトの人気が無い。前走の中山戦はデキが無かったのが全て。今回、デキが有るかどうかは下見を判断してという事になるのだが、消耗度で他馬より有利なのは間違いないだろう。一瞬の反応が無く、中山向きでは無い嫌いも有って、東京で改めて。
似た様な事はサクラメガワンダーにも言える。これも今春デキが無かった一頭で、デキさえ有れば巻き返せるだろう。ただ、前走の中山戦でアドマイヤムーンをマークしながら交わせなかったのが気にはなる。勝ち切るシーン迄は想像し辛い。
渋化残りそうだが、それでも中心はローゼンクロイツ。道悪といっても、中京と阪神では大分違うのは間違い無い上、ここはメンバーが弱く、前々走の阪神戦だけ走れば勝てる計算。不安材料が殆ど無く、展開で先行馬にやられるケースを別にすればかなり堅いだろう。
相手は先行馬2頭、特にブルートルネードがハナ切りそうでこれが筆頭格。前走の京都戦はトウカイトリックを叩く展開で、オーバーペースになったが、ここはそこ迄の馬が居ないだけに、スムーズな競馬が出来そう。決め手が無いので、上がりが速くなった時がどうかだが、少しでも下が渋って時計掛かる様なら。
押さえがもう一頭の先行馬コンゴウリキシオー。意外に出脚が甘いので、ブルートルネードに行かれると2番手からになりそうだが、デキ自体はそれなりに戻って来た。前走の新潟戦も、出脚が無いのを押して行った結果止まっただけで、今回最初から2番手と割り切れば、もうちょっと粘れて良い。
東京もCコースに替わって、そこ迄インチキでは無い様。ただ、逃げて結果を出したヤマニンファビュルも距離に不安が有るだけに、アサヒライジングが単騎で行けそうで、これが中心。前走の阪神戦にしても、瞬発力でやられただけで、止まってはいないし、人気馬が外枠の差し馬で、牽制し合いそうなのも好都合。
次位接戦だが、枠が遠くともキストゥヘヴンが最上位。毎回述べている様に、馬体の維持が課題になるのだが、攻め馬やれている様だし、何より輸送の短い関東圏で競馬出来るには良い。渋化残られた時は全くダメという危険も有るが、良馬場ならこの距離でも切れる筈。
3番手はヒネッてテイエムプリキュア。前走の東京戦も絞れず全く動けなかったが、今回は攻め馬入念にやられて来た。気が無い様な気もしないでも無いので、絞れてもサッパリで終わる可能性も有るのだが、今回はオーストラリアンブリンカー着用。渋化残るなら一発も。
当然アドマイヤキッスも圏内の一頭。ただこれは、馬体細化が課題で、しかも輸送。前走の阪神戦は、内外の馬に出脚でやられて位置取り悪くなっただけに、有る程度は仕方が無い面も有るのだが、今回も枠が遠い。決め手ではキストゥヘヴンに利が有るだけに。
近走はマイルの馬という印象も有るが、タニノマティーニが内枠を引いてこれが中心。元々はスプリントでも走っていた馬だし、ゲートと出脚が速い上にハナには拘らないタイプで余裕を持って競馬出来るのが良い。渋い馬場も全くといって良い程苦にしないだけに。
相手はテイエムチュラサン。こちらは逆にハナへ行ってナンボの馬。勿論、出脚そのものは速いのだが、タニノマティーニはゲートも良いだけに、意外に梃子摺る可能性も有って、ならば外の方が危険が少ない。当然、一回使ったのも悪い方には出ないだろう。
この行った行ったが大本線と見るが、当地に実績有るカネツテンビーにも一発充分だ。左回りは結構器用に立ち回っていて、馬群を割ってスルスル差して来るケースが目立つ。開幕週の差し辛い馬場がどうかだが、この相手なら。