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競馬予想 2006年4回京都・2回福島

プロキオンステークス(GⅢ)

今年はメンバーが手薄。波乱ムードも有るのだが、一応能力最上位リミットレスビッドが中心。脚の使いどころが難しいダートでも、1400mなら何とか堪えてくれると思うのだが、芝1200mからの臨戦過程はマイナス。それでも別定57kgなら格好は付けたいところだが、全幅の信頼迄はどうか。

相手はゼンノストライカー。前走の福島戦は馬体が絞れてそれ迄とは見違える動き。反動出易いパターンでは有るのだが、今年は前述した様にメンバーに恵まれた。外枠でスムーズに運べる様なら一発。

シーキングザベストは前々走の阪神戦が不甲斐無い内容。ただ、時計の掛かるダートよりはレコード決着で決まる馬場の方が良いだろう。前走交流戦の馬体減は良い方に出ない様に思えるので、この点がどうかだが、外からジワッと行けそうな感じも有るだけに。

馬券の狙いはエーピーフラッシュ。前走にしても、前の馬が止まっていないだけで、良い脚で詰めている。今回別定戦になるのは課題だが、増量といっても2kgなら問題無いだろう。同じくハンデキャップホースのエンシェントヒルの人気を思えば、この馬は明らかに過小評価。連闘実績も有る。

一応の押さえがシルヴァーゼット。1400mの外枠で自在に運ぶのがベストの競馬で、今回は理想のパターン。ただ、何度も述べている様に、今回メンバーが手薄だが、オープン特別でも中々勝ち切れない馬。手堅いは手堅いが、単勝迄はどうか。

馬単
11=13 11=14 11=3 11=16

栂尾特別

能力最上位では無いが、競馬し易そうなのはフィールドルーキー。前走の中京戦は出脚良く、好位からの競馬が出来たが、3角手前からノボリハウツーにマクられる展開が応えた。今回、距離短縮は課題となるが、内に2頭速い馬が居て、これらを見ながらの競馬は展開上有利。

相手は能力最上位リードオフマン。出脚に関してもこのメンバーでは一番速い筈だが、直ぐ外にテイエムメダリストが居て、これとどう兼ね合いを付けるかが課題。時計の速い馬場も得意だが、休み明けでも有り、今回は一枚割引。

リーピンスイーパーは前走良い脚で追い込んで来たが、ゲートが悪かったのが気掛かり。今回、外枠でもう少し前に付けられる筈だが、その前走は展開向いた面も有っただけに、それが可能なら。

馬単
9=5 9=13

ラジオNIKKEI賞(GⅢ)

前走東京戦は外枠で何もさせて貰えなかったタマモサポートだが、前々走の中山戦が秀逸。上位3頭は皐月賞で掲示板に載り、そこから3馬身差なのだから、ここへ入れば大威張り出来る。今開催の福島は雨に祟られず、この枠ならその利を活かせる筈だが、雨予報は大幅マイナス。

相手はトップオブツヨシで一騎打ち。前走東京戦はGⅠという事も有るが、インを突いて前が壁。逆に前々走はインを抜け出して来たが、面白い事に、左回りにも関わらず、右手前より左手前の方が伸びが良かった。恐らくは良い脚が長く続かないのだろうが、今回右回りに変わって、更に良い可能性も。相手関係的にもチャンス。

馬単
2=13

灘ステークス

混戦というよりは、有力どころがアテにならない印象。それだけに、ヒネッてメイショウホウオウを狙う。前走の福島戦は、レコード決着となるハイペースの中、前で粘り通して見せた。ここは出脚の有る馬がワンダーハヤブサ位で、この枠でも意外にハナへ行ける可能性も。その前走は些か太い嫌いも有っただけに、連闘で少しでも絞れれば更に前進。

相手は実力上位のクーリンガー。揉まれ弱い馬で外枠は良いのだが、この馬夏場になるととにかくサッパリ。常識的には休み明けは走らないダート馬で、叩いて3走目、今回辺りはという事になるのだが、この馬に関しては例外に属する。ハンデはこの馬の実績を思えばむしろ恵まれた位だが...。

一発はワンダーハヤブサ。前走は1年弱休養して実績の無い芝。まあ、多少馬体を緩く見せていただけに、毛ヅヤが良くてもデキには疑問を覚えるのだが、連闘で少しでも馬がピリッとすれば変われる可能性は有る。前述した様に出脚は有るので、ゲートさえ良ければハナも可能。今開催は差し追い込み利く馬場状態では有るが、この相手でこのハンデ。是非一考。

一応の押さえがエンシェントヒル。前走の東京戦は馬体減で、前の残る展開。東京でも前が止まらない事には何ともならなかった。もっといえば良績は関西圏に集中。典型的ハンデキャップホースも、55kgでは無意味だが、差しの利く馬場状態でも有り、馬体回復なら突っ込んで来るシーンも。

馬単
9=12 9=8 9=4

宝塚記念(GⅠ)

例に依って印上はと前置きするが、一応の中心はディープインパクト。何度も述べている様に、ゲートの悪い追い込み馬は過信出来ない。馬格の無い馬がレコード駆けした後、反動に泣くケースも嫌という程見て来た。まあ、それでもとは思うが、前走後上積みが全く無いのに、元返しに近い馬を買うのは競馬の常識では無い。

連一番手はリンカーン。前走から距離短縮になるのは願ったり叶ったり。ただ、距離が長かったとはいえ、前走は最高の競馬。それだけ他馬が弱いという事なのだろうが、今季、成績程はデキが無い様にも映る。器用さ身上の馬が最内枠というのは良いのだが、配当的妙味も無いだけに...。

そこで狙いは...と大上段に構えられる程の自信が有る訳でも無いのだが、面白いのはハットトリック。まだ昨秋のデキには戻り切っていない様にも見えるのだが、大分戻して来たのは確か。前走の東京戦は直線前が詰まって参考外だし、この馬、勝負どころの反応が悪くて、距離延長が苦にならないタイプの馬だろう。京都4戦4勝はたまたま的部分も多いだろうが、ズブさを誤魔化す上でも坂の下りで惰性が付く京都が悪い筈は無い。

馬単
8=1 8=5

大阪スポーツ杯

難解だが、デキの良さに期待してニホンピロキースから入る。前走の東京戦はガブリンとの性能差を認めざるを得ない一戦だったが、ここは後述する様に展開が縺れそう。懸案の折り合い面も、今季はデキが有る分、堪えが利いている。能力面も、対ガブリン以外は差が無い筈だが。

相手はそのガブリン。前走の東京戦は、ハナへ行った利が有ったにせよ、後続を完封。しかも、今年からこの時期限定となった「勝って同条件」の馬、当然有力なのだが、この馬ハナへ行ってこその馬にも関わらず、出脚が甘い。外に出脚の良いサウスポールが居るだけにニホンピロキースに利が有りそうだが。

前走の中京戦は重賞で家賃が高かったサンバレンティンも圏内の一頭。その前走は逃げた馬が行ったきりになる展開を後方から外を回っているのだから、6着でも良く突っ込んで来た方だろう。毎回ゲートが怪しい点がどうかだが、前が止まりそうな展開でも有り、嵌れば。

馬単
1=2 1=11

マーメイドステークス(GⅢ)

57kgでもヤマニンシュクルが中心。前走の東京戦は、エアメサイアにマークされ、馬場の一番悪いところを通らされて参考外。実力は説明不要だが、京都2000mは自力で動く脚も見せていて、悪くない条件だろう。ただ、道悪自体はこなせても、背負っているだけに歓迎しない。

相手は道悪前提にライラプス。重賞だと多少足らない様な嫌いが有って、メンバー恵まれた前走の福島戦でもインを立ち回って漸く2着。今回、その前走よりはメンバー強化された嫌いも有るのだが、これは道悪分で相殺して。

良馬場時の対抗格がプリンセスグレース。デキが悪いと迄は思わないにせよ、前走福島戦の馬体減は良い傾向では無いのだが、決め手は持っている。前々走の中山戦にしても不利が有っての競馬で、今回51kgのハンデ。前進は有る筈。

一応マイネサマンサも押さえるが、人気程の評価はどうか。前走東京戦で馬体が減っていてデキそのものがイマイチ。馬体回復していたとしても、デキが一変する程では無いだろう。出脚が有って展開利呼び込み易い馬では有るが、牝馬はデキが無い事には。

馬単
14=8 14=10 14=9

安芸ステークス

坂路4F48.0。ジョイフルハートの一人旅。ハナへ行けなかったが一昨年の阪神戦と、1000m戦を除外されて回った札幌1700m戦で失速した以外は、全て楽勝。絡んで来る馬というより、絡めるだけの出脚が有る馬が居るとは思えず、今週の札幌交流重賞でも勝てた筈の馬が、準オープンで負ける訳には行かない。単勝元返しでも。

好位勢追っ掛けバテと見て、相手はオフィサー。重賞初挑戦となった正月の中山戦は、前の止まらない馬場の中、道中内外の差も有って、リミットレスビッドと1.0秒差なら悪くない。前走の東京戦にしても、35.5秒で上がってダメなら仕方無いだろう。あとは、出来る限り馬場が乾くのを祈るのみ。

オフィサーが突っ込み切れないなら、残るのは当然ケージーアジュデ。これも準オープン安定勢力だが、揉まれ弱くてこの外枠、しかもジョイフルハートの外になったのが有り難い。距離も短くなるのはプラス材料。あとは出来る限り下が渋って差し辛い馬場になれば。

馬単
11=6 11=13