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競馬予想 2007年2回阪神・3回中山

皐月賞(JpnⅠ)

疑問点も多いが、このオッズならフサイチホウオーが中心。父ジャングルポケットは、同じ1番枠から外へ回して届かなかったが、この馬の方が出脚が有る分、最内枠から捌く競馬が出来る。まあ、あくまで「出来る」というだけでそうならない可能性も高いのだが、力は抜けているだけに。

相手はヴィクトリー。このレース、出脚の良い馬が居らず、この枠でも叩いて行く展開になりそう。あれだけ行きたがっていながら、終い迄踏ん張り利くのだから、余程心肺機能が優れているのだろう。前走阪神戦は手前が替わっていたのも進歩を認めて良い。

前へ行くアサクサキングスも展開一つ。出脚の比較だとヴィクトリーに分が有りそうだが、ヴィクトリーも折り合いに課題が有るだけに、この馬が主張出来れば展開が変わって来る。前走京都戦は結構レベルが高く、単騎なら渋太い脚が有る筈。

ナムラマースも一発警戒。前走がどうというよりは、走法がディープインパクト並に凄くて、長く飛ぶ。ただ、そのディープインパクトと違って、回り脚が無い分、直線の短い中山が課題に。

馬単
1=17 1=12 1=8

読売マイラーズカップ(GⅡ)

終わった筈の馬が次々に復活し、結構ハイレベルに大混戦。そうはいっても、走った後の高齢馬はセオリーに反するのだが、単の魅力はローエングリン。前走中山戦はロケットスタートが全てといっても良いのだが、そうはいっても歩様が良化していたのも一役買っていた。この枠でも有り、ハナ切って最悪でも4角先頭で回って来れる筈。

相手はサクラメガワンダー。ハナは切れるローエングリンも、マイネルスケルツィとコンゴウリキシオーの存在は鬱陶しい。出脚が有って好位で確実に運べ、展開面は向きそう。ただ、前走京都戦が道悪で案外。歩様は硬くでも走るタイプだが、良馬場が大前提に。

当然エアシェイディも軽視不可。ただ、この馬、末脚の持続性が無さ過ぎる。今回、展開向きそうな気もしないでも無いが、前崩れになるかどうかはアテにはならぬモノ。あとは馬群を捌ければ。

馬単
5=1 5=4

桜花賞(JpnⅠ)

行きたがる気性は確かに気になるが、馬券の狙いとしてはアストンマーチャン。前走も行きたがっていたが、外からアマノチェリーランが目障りになった面も有った。ジワッと行ける筈の外枠が、更に外に先行馬が居て、あまり良い組み合わせでは無くなってしまったのが痛いが、逆にこれだけ悪い条件が揃うと人気の盲点になりそうなムードも。少なくとも無策では終わらない。

相手は当然ウオッカ。枠の並びが良いとは思わないが、底力はNo.1。ただ、前走あまりデキが良い様には思えなかったのと、引っ掛かるシーンが見られたのがどうか。権利の有る馬が今年に入って2走して来るのも何か原因が有る筈。

馬単
15=14

サンケイスポーツ杯阪神牝馬ステークス(GⅡ)

冬場は良くないタイプのディアデラノビアだが、暖かくなれば毛ヅヤから違って来る。尤も、それでいて前走京都戦は圧勝。折り合い面は相変わらずだが、他の有力馬が1400mベストでは無いだけに、逆に負けられない一戦。

相手はアサヒライジング。前走中山戦は、デキこそ万全だったが、道悪でゲートから悪く、初めて揉まれ込む競馬になってしまった。近走中距離を使われていて、1400mでの出脚が課題になるが、頭数が少ない分で相殺して。

大穴は前々走中京戦で推したテイエムプリキュア。前走中山戦は行き切れずにハイペースを誘発して、競馬を壊すだけで終わってしまったが、行き切ってこそという事で、乗り役に余裕が無かった面も。今回、枠は遠いが、主張さえすれば行き切れるメンバー構成だ。アサヒライジングが居て楽では無いにせよ、自分の競馬は出来る筈。

馬単
5=3 5=9

産経大阪杯(GⅡ)

人気は違うが、実質は一騎打ち。人気の無い方のコスモバルクを中心に。気の良い馬で、休み明けから走れるタイプ。バランスオブゲームにやられた昨秋の中山戦にしても、後方から行き過ぎただけ。この距離ならもうちょっと積極的に乗れる筈で、押し切り期待。

相手がメイショウサムソン。昨秋は絞り切れぬまま終わってしまった。デキは有るので、絞って巻き返したいところだが、転厩緒戦で何とも言えぬ部分も。特にこの厩舎は、使って良くして行く傾向が有って、まずは馬体重に注目。

前述した様に、この一騎打ちが濃厚だが、2頭共出脚は良いが決め手に欠くタイプ。飛び道具を2頭押さえたい。その中での筆頭格はアサカディフィート。前走小倉戦は、上手く捌いた部分も有るのだが、歩様が良化してゲート出る様になったのは大きい。この頭数でも有り、再現充分。

もう1頭がサンバレンティン。今季デキが良いとは思わないのだが、前走中京戦はハイペースで追走に汲々。同じ距離だが、スロー必至のメンバー構成で今回は違う筈。少しでも馬体締まって来る様なら。

馬単
9=3 9=8 9=5

コーラルステークス

このコースでオープン勝ちマイティスプリングが狙い目。前走中山戦は差し馬の展開になった面も有ったが、それ以前に超大型馬の休み明け。それでもデキは有ったので、叩いた今回は違うと見たい。以前は直線手前が替わらず伸びを欠くシーン多かったが、その前走は伸びなかったとはいえしっかり替えていた。成長も有ると見て、良馬場なら信頼の一戦。

相手はワイルドワンダー。前走京都戦は休み明けが言い訳になるのだが、芝で毎回置かれるのが課題に。このメンバー、行きたくても行けない馬が多くペースも速くなりそうに無い。終いは確実だが、この枠でも有り、乗り間違うと届かない危険が。

一応、ボードスウィーパーも差の無いところ。前走中山戦は1200mで置かれて競馬にならなかった。まあ、出脚の甘さも、この外枠でカバー出来そう。前述2頭とは能力的に差が有りそうな嫌いは有るが、格好は付ける。

馬単
2=8 2=16

高松宮記念(GⅠ)

雨は止んだが、激戦必至。しかも、以前このレースの際に述べた様に、毎年不利無く運べる馬が半数も居ない。ヒネッた狙いになるが、スリーアベニューに期待。ダートからの転戦だが、差せる脚が有って大外枠。歩様,走法からは芝でも問題無い筈。

良馬場時の本命はスズカフェニックス。出脚はともかく、力はNo.1だろう。ただ、前々走の京都がそうだった様に、馬群を捌く競馬が向かない。その意味で、この内枠がどうか。そうなって来ると当然道悪も良い方には作用しない。

一発はビーナスライン。前走中山戦は前が詰まる不利に泣いただけで、何度か述べている様に、そんなに弱い馬では無い。ただ、これも出脚が無くて内枠。馬群捌ける分スズカフェニックスより競馬はし易いとしても、良い材料では無い。

押さえがシーイズトウショウ。最内枠も却ってどうかという気もしないでも無いが、出脚が有って自在に乗れるタイプ。香港以来となるが、輸送だけで無く、使い込んで馬体減というパターンも多いだけに、いきなりでも。

馬単
16=8 16=4 16=1

毎日杯(JpnⅢ)

例に依ってエンジンの掛かりが悪いナムラマースだが、この相手なら信頼に足る。前走京都戦は、このカテゴリーで恐らく今季一番レベルの高かった競馬。リズムを大事にしたいこの馬にとっては、この乗り替わりも鞍上強化と見たい。

相手難解だが、一応ヒラボクロイヤルが筆頭格。追っての脚は確実。ただ、出脚が甘く、前走にしても少頭数で捌き易かった分も。デキが抜群に良く、大崩れは無い筈だが、単勝勝負もどうか。

タスカータソルテの前走中山戦は外々回されて競馬にならなかった。ココナッツパンチも外から来ているだけに、疑問の余地も有るのだが、ジャングルポケット産駒の中山が言い訳に出来る。広いコースに替わって真価を問われる場。馬振りも上位。

馬単
11=7 11=13