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競馬予想 2008年5回京都・5回東京

ジャパン・オータムインターナショナルジャパンカップ(GⅠ)

「ヤル気と東京適性のJC」は外国調教馬が勝てない今となっては死語になったが、叩いて3走目、東京でディープスカイが今度こそ。前走で最後止まったのは、デキがまだ完璧では無かった分と序盤行きたがった分。ただ、折り合いは最内枠の2000mを意識してオッツケた影響が有り、この枠でジックリ乗る展開なら話は違う筈。使えば使うだけ良くなって行く馬、ジックリ乗ってもここはトーセンキャプテンがウオッカのペースメーカーとなっているだけに充分間に合う計算。

相手はメイショウサムソン。前走仏国戦は不利が有っても力負け。デキが中々安定せず、前厩舎との技量差は如何ともし難い印象も。ただ、デキさえマトモなら、出脚が速くこの枠ならセコい競馬が可能。また石橋騎手もそれを心得ている筈。

マツリダゴッホが3番手。次走中山で狙うよりは、東京で人気が落ちる今回の方が馬券的妙味が。何度も述べている様に回り脚勝負の馬だが、前走中山戦は他馬もそうはさせじと被せに来たにも関わらず、余裕の立ち回り。結果的にはタスカータソルテ如きに差された札幌戦だったが、直線迄待っていたのは今回の東京が意識に有った筈。今季、デキがそこ迄良くない嫌いも有るが、天皇賞スキップが比較上優位に。

ヒモ穴的存在としてアドマイヤモナークを押さえておきたい。東京でイマイチの印象も有るが、前走は単なる距離不適。2400mなら違う答えが期待出来る。今回はスローにならないだろうが、以前と違いスローにも対応出来る様になって本格化。硬さが無くなったのがその一助になっている。

馬単
9=2 9=13 9=17

京阪杯(GⅢ)

中間の降雨に因る馬場の影響がどうかだが、イン有利の馬場でウエスタンビーナスが最内枠を得て逃げ切る構え。GⅢの中山戦も9着だったが、0.5秒差。大きく負けている訳では無い。出脚が抜群に速いのは周知の通り。ここは内枠に先行馬が揃い、3角枠なりで進入する形になりそうなのも好都合。

相手はスプリングソング。スプリントでの競馬の上手さを言えばこの馬が一番。楽に好位追走出来る出脚が有って、追ってしっかり。そして時計勝負に強いのが何より。ウエスタンビーナスを出方を見ながらの競馬で自在に。

似た様な事はマヤノツルギにもいえる。スプリングソングより枠が内だけに、これに叩かれる展開だけを避ければ展開上は一番有利に。ただ、スプリングソングと違うのは休み明けになるのと時計が無い点。北海道で名を上げただけに時計が無いのは仕方が無いという見方も出来るが、一応は懸念材料。

以下2頭は苦しいとは思うが、ビービーガルダンは何せGⅠ3着馬。3着だから56kgと斤量が他馬と変わらないのが魅力。ただ、前述している様にここはイン逃げが濃厚。出脚は速い馬だが、叩く迄は微妙。この枠から何処迄前ヅケ出来るか。

もう1頭のファリダットは、1400mで引っ掛かって、1200mでも折り合いに気を遣う必要が出て来たのがこの内枠で厄介。内枠の馬が確実に先団形成してくれるだけにそこ迄後方にならないとは思うが、その先団が今回は強いだけに開かない危険も高くて。

馬単
1=6 1=2 1=15 1=4

農林水産省賞典福島記念(JpnⅢ)

前走中山戦は休み明けも有ったが、展開も悪かったシャドウゲイト。前が出入りの激しい競馬になり、距離の影響も有り失速仕方無しの一戦だろう。デキ自体はむしろ絶好。何よりここなら実績上位。2000mなら。

相手がレオマイスター。近年は毎年そうだが、ラジオNIKKEI賞のレベルは結構高い。前走東京戦は出遅れて久々の影響も。回り脚が速く、如何にも福島向き。このハンデも恵まれた。

フィールドベアーが3番手。前走東京戦は相手関係に尽きるが、この辺りの相手なら五分以上。今夏の函館戦もトーセンキャプテンが上手く乗っただけで勝ちに等しい内容だった。小回りも向く。

馬単
12=2 12=3

ジャパン・オータムインターナショナルマイルチャンピオンシップ(GⅠ)

馬インフルエンザ騒動から1年以上が過ぎた。レベルが低いと囁かれた3歳勢だったが、単純なレベルな問題だけでは無く、調教の遅れといった面も有った筈。先週の結果が示す様に、ここに来て漸く影響が消えて来た印象。2頭共有力だが、中でもスマイルジャックは前走3000mで大敗して馬券的妙味がタップリ。マイルで嫌う理由は何一つ無く、狙い目に。

もう1頭の3歳馬ショウナンアルバも面白い存在。前走東京戦は出遅れて無理矢理インを突いたものの、中々前が開かず苦しい競馬。以前は早漏気味だったが、矯めが利く競馬が出来る様になったのは収穫。この枠ならインで脚を矯めて同じウォーエンブレム産駒ブラックエンブレムの再現も。

ただ、有力どころは差し馬多く、マイネルレーニアの逃げ切りは要注意。前走にしても落ち着き掛かったところでステキシンスケクンに来られて結構厄介な展開。それを思えばかなり強い内容だった。1600mでどうかという面は有るが、今回スンナリ行けそうなだけに。

スーパーホーネットは一応の押さえといったところ。天皇賞を勝ったウオッカを捕まえて相対的に評価が上がった形だが、当時述べた様にダイワスカーレットの方が遥かにキツい競馬を強いられていて内容的には完敗。前走東京戦は、そのウオッカが慣れない逃げに出ているところを差しただけで、あれを過信するのはどうか。元々本番で弱いタイプでも有り、良くて2着迄と見たい。

馬単
15=6 15=4 15=17

東京スポーツ杯2歳ステークス(JpnⅢ)

先週も述べたが、今年はすずらん賞といちょうステークスのレベルが高かった。ここはいちょうステークスを勝ったダノンカモンが出走。素直に中心に。こういう距離を使って来るだけ有って、出脚が良いという訳では無いが、追っての脚は中々。関西馬だが、新潟でデビューさせて、前走がいちょうステークス。ダービーが視野に。

相手もいちょうステークス組ブレイクランアウト。ただこちらは直線で前が詰まり、折角好位に居たのに、一旦最後方迄下がってから追い上げる競馬になってしまった。最後は凄い脚で詰めていて、当然逆転も。

別路線組では、まずスズカワグナー。新馬は逃げて勝ったが、前走札幌戦は控える競馬に回ってもスムーズな立ち回り。センスは高そう。ただ、追ってスパッと来なかったのは課題だが、バラける東京なら。

新潟2歳ステークス組も当時述べた様にレベルが高く、マッハヴェロシティも押さえておきたい。今週からCコースに替わって外差しが全滅というケースは充分考えられ、最内枠は圧倒的に有利だが、その前走は1600mで行きたがっていた点は課題。

馬単
9=2 9=4 9=1

ジャパン・オータムインターナショナルエリザベス女王杯(GⅠ)

カワカミプリンセスは3歳時から苦しい部分が見え隠れしていたが、今季漸くツケを払い終わった印象。折り合い面に怪しさは変わらず有るにしても、一時期の様に暴走して競馬を投げるという事は無い筈。力さえ出し切れば連は外さぬ。

次位はレジネッタ。前走はスローを人気に推された手前、無理にマクりに行っていて、競馬になっていなかった。この距離でも脚を矯めて行けるなら前走の様な事は無いだろう。脚を矯めるという意味ではこの大外枠は歓迎しないが、今回一気の人気落ち。このオッズなら買う価値は有る。

3番手がレインダンス。これも復調して来た1頭。要は最後迄諦めずに走れる様になった。決め手では負ける馬も居るだろうが、出脚は有って器用さ活かせるタイプ。この最内枠を無駄にはしない。

ポルトフィーノは一応の押さえ。折り合い面等、レースに行っての問題というよりは能力的に微妙な部分が。前走にしても1600mで最後スピリタスに詰められている様では駄目。まあ、それでもカワカミプリンセス以外はほぼ横一線。他馬も大概な印象は有り。

馬単
15=18 15=1 15=5

京王杯2歳ステークス(JpnⅡ)

久々に今年はいちょうステークスがハイレベル。3着だったダブルレインボーが勢い中心に。新馬の札幌戦がコーナーで外へ逃げる様な素振りも有ったが、前走はスムーズ。経験も有るだろうが、現状は左回りの方が良い。馬自体は如何にもキングカメハメハ産駒でここでも遜色無く、追っての脚の良さから直線の長いコースも歓迎。

相手はゲットフルマークス。前走札幌戦で2着だったイナズマアマリリスが先週重賞を制覇。すずらん賞もレベルは意外に高かった。その前走は6着に終わったが、出遅れながら無理矢理ハナに行く強引な競馬。それでも大きく負けた訳では無い。ここも展開一つ。

人気のフィフスペトルは良く分からないというのが正直なところ。前走札幌戦は兎に角三浦騎手が上手く乗った。ただ、器用さは見せており、距離が問題になる事は無い筈。

押さえがスパラート。レベル云々も言えば芙蓉ステークスも決して低くなかった。スタート直後に躓く不利が有り、中山マイルで大外回しての4着なら悪くない内容。躓いた原因が気持ちが焦っていたとの事なので、課題も有るのだが、今の差しが届く東京なら。

馬単
10=2 10=6 10=15

KBS京都賞ファンタジーステークス(JpnⅢ)

前走小倉戦が好内容のシルクナデシコ。1200mは少し忙しい印象も有って、少しでも距離が延びるのはプラス。馬格の無い馬だが、トモの張りが素晴らしく、歩様も実に柔らかい。その小倉戦のレースレベルに疑問の余地も有るのだが、牝馬相手なら。

相手は人気でもワイドサファイア。こちらは馬格が有って、造りもしっかりというタイプ。レース自体も強い内容だった。ただ、負かした相手がその後全て未勝利を勝てていない。根本的問題として1戦1勝で単勝1倍台は被り過ぎでも有り。

ナムラミーティアが3番手。前走函館戦はフィフスペトルの三浦騎手に上手く乗られた印象。最終週で悪いインへ閉じ込められた感も有り、能力で負けた訳では無い。イレ込む気性で輸送競馬がどうかだが、レース内容だけなら距離延長は歓迎。

北海道組でもう1頭イナズマアマリリスを押さえたい。出脚が速くて追ってしっかりというタイプ。馬体もバランスが取れていて如何にも芝向きだ。前走札幌戦もルシュクルに上手く内をスクわれただけで勝ちに等しい内容。あとは時計の問題だけ。

馬単
7=4 7=6 7=3

東京中日スポーツ杯武蔵野ステークス(GⅢ)

サンライズバッカスは軽い馬場で差してこその馬。距離のストライクゾーンも狭く、注文が多いというべきか、我侭な面は有るのだが、ここは条件が全て揃った。今季はずっと良い状態がキープ出来ていて、58kgでも中心に。

相手はユビキタス。前走はバンブーエール相手に2.5kg有って完敗の内容だが、そのバンブーエールは次走交流戦でJpnⅠ制覇。大型馬の休み明け、そして1400mが微妙に短い面も響いていた。ただ、前々走は時計優秀、見た目にも圧勝だったが、多少なりとも相手に恵まれた感。前走で古馬相手にメドを立てたという見方も出来るが、試金石的側面も。

3番手がカネヒキリ。2年以上休養していた計算になるが、角居厩舎は同じく2年間エビで休んでいたフラムドパシオンを立て直した実績。攻め馬が怪しいとの報道も有るが、ダート馬の割に元々そこ迄走るタイプでは無い。レース勘の問題だけと見て良いだろう。

押さえがトーセンブライト。外枠なら完全に無印だが、脚を矯める器用な競馬が得意な馬で、この内枠を無駄にはしない筈。重賞でこの相手だと微妙に足らない感は有るが、他の人気馬は排気量勝負な面が有り、セコく立ち回って肉薄。

馬単
13=11 13=1 13=2