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競馬予想 2010年2回阪神・3回中山

第70回皐月賞(GⅠ)

次走東京戦は掴まっているだけで楽勝だろうヴィクトワールピサだが、中山では運が要る。ただ、極端に上がりが速くなって届かない展開になるよりは少し渋い位の馬場の方が競馬はし易い。トビが大きいので外枠も却って良かっただろう。ここ迄は条件揃えて来た。

次位接戦だがハンソデバンドが筆頭格。東京で賞金加算した馬だが、前へ行って渋太く粘り通すタイプで中山こそが本質。序盤少し掛かり気味に行くのが如何にも皐月賞向き。パワーが有るので馬場もこなす。

3番手がアリゼオ。前走はハナへ行って後続を完封。中途半端では前々走東京戦の様に引っ掛かる。今回も徹底先行タイプが不在、ハナへは行ける組み合わせ。大外枠は痛いが、他馬の牽制が甘くなる利点も。

馬単
13=2 13=18

第41回読売マイラーズカップ(GⅡ)

先週の傾向もそうだが、時計がソコソコ速くても結果は馬力型が強い馬場状態。休み明けになるが、セイウンワンダーが中心に。昨年は色々な距離で頑張っていたが、これは地力でこなしていただけで折り合い思えばベストはマイル。元々先々週に使う予定も有った馬で、デキも問題無い筈。

相手がスズカコーズウェイ。前走中京戦はずっと外を回されて展開的に厳しかったが、それでも0.2秒差。良く差している方だろう。元々は器用さ身上のタイプ。58kgが1kg余分だが、内をセコく立ち回って上位進出。

3番手がスーパーホーネット。昨年はスローを上手く立ち回ってカンパニーをクビ差退ける形。ただ、外回されても突き抜ける破壊力迄は無い。前走東京戦はダートでサッパリだったが、デキも大して良くなかった。季節変わってこれ以上悪い事も無い筈だが...。

昨年3着スマイルジャックも圏内。GⅠでも楽勝と思える手応えで4角回って来た事も有る馬だが、中々スムーズな競馬をさせて貰えない。前走でどれだけ運気が変わったか。とにかく最後は運の問題。

休み明けは走らない印象も有るが、連勝式なら当然スマートギアも押さえておきたい。大外回した時にどうかだが、この馬場で前が33秒台で上がるというのも考え辛い。自分の脚を使って何処迄。

馬単
7=4 7=13 7=9 7=8

第70回桜花賞(GⅠ)

今年何度も述べて来た様に、アプリコットフィズは他馬とはモノが違う印象。今春の間は無条件で本命だ。ただ、ガサの無い関東馬が初の長距離輸送、雨予報も決して良い筈は無く、条件厳しいのも確か。

相手がコスモネモシン。展開利有ったにせよ、前述アプリコットフィズを唯一負かした馬。前走中山戦も、オウケンサクラが先に抜け出して押し切られたが、外回って良く追い込んでいる。ただこれもアプリコットフィズ同様「ガサの無い関東馬が初の長距離輸送」はネックに。

アパパネもこの辺りの評価。前走阪神戦は結構内がゴチャついていて、結果的に外枠で早目早目の競馬は悪くなかったが、ロスも相当。馬場適性も有って。ショウリュウムーンにやられたの仕方が無かろう。ただ、前述2頭と違い、余裕の有る調整過程。阪神マイルを二度経験している点も大きい。

似た様な事はアニメイトバイオにも言える。ただ、2歳時は結果こそ残していたが、馬の完成度が低く、上昇の余地が大きい。かといって前走内容から成長感じた訳ではないのだが、今回は当然違う筈。

穴はタガノエリザベート。2200mで中途半端に行かせた前走は参考外。ただ、何か意図が有って使ったのは間違い無いところ。昨秋に述べた様に、差し馬故の辛さは有るが、これとシンメイフジは2歳重賞路線では強い印象が有った。人気落ちの今回は狙い目に。

馬単
3=4 3=9 3=13 3=7

第53回サンケイスポーツ杯阪神牝馬ステークス(GⅡ)

牡馬相手で2着だったワンカラットが同条件で限定戦。無条件で本命に。今迄1600mでも高評価して来たのだが、これが見込み違いだった様でベストは1400m。逆に言えばここがメイチの勝負。

相手が休み明けでもラドラーダ。前走東京戦は後述ヒカルアマランサスを問題にしない程の強さ。モノが違った感。単純な性能はここでも上位。あとは経験値の少なさだけ。

ブロードストリートはレッドディザイアに先着した実績。その割に前走が案外だったが、57kgと休み明けは一応言い訳になろう。ただ、その前走はキッチリ出来ていたのも確か。1400mは悪くない筈だが。

ヒカルアマランサスは一応の押さえ程度。前走京都戦は1番人気にも関わらず、人気薄がやる競馬。ハマッた感が強い。ラドラーダには完敗したとはいえ、それ以外とは差無い筈だが...。

馬単
9=17 9=15 9=12

第54回産経大阪杯(GⅡ)

ドリームジャーニーは小さい割に意外に斤量をこなす。前々走中山戦は中山の競馬で快勝。前走の様に、東京や京都は向かないが、阪神内回りなら同様の競馬を期待したい。ただ、この馬に関してこの厩舎は仕上げには結構メリハリ付けて来る。次走京都戦なので、それなりに仕上げている筈だが、この単勝オッズなら2着付けでも。

逆転筆頭格がヤマニンキングリー。減らなくなっただけマシになったが、輸送に弱く、関東戦は全て参考外。休み明けになるが、一息入れたのが悪い方に出る事は無いだろう。逃げ馬どころか先行馬すら居ないメンバー構成。乗り役の性格も考慮するとこの馬がハナと見たが。

テイエムアンコールも圏内。今の少し時計の掛かる馬場は合う。前走中山戦も人気無かっただけで、ほぼ力通りの競馬。ただ、スローの決め手勝負で辛いのは昨秋阪神戦が示す通り。展開がカギ。

穴はエアシャトゥーシュ。前走中京戦は前が詰まり通しで悲惨な競馬になってしまった。勝ったシャドウゲイトはともかく、それ以外とは差は無さそう。ただ、この乗り役とはいえ、これでも出脚に難が有る馬。位置取りがポイントになる。

馬単
8=3 8=11 8=12

第40回高松宮記念(GⅠ)

最近10年でも一番な位に馬場が悪い。この中間のローラー整備も、恐らく日曜11R迄は保たないだろう。パワー最優先でキンシャサノキセキに期待。前走は中山1200mで内から抜けて来る競馬、大して強い印象も無かったが、これはこの馬の本質ではない筈。パワー任せの競馬で押し切り期待。

ちなみに馬場が良かった時の本命がアルティマトゥーレ。前走京都戦は矢鱈ペースが遅かったが、出脚の違いで隊列を早々と決めているから他馬が付いて来れない。ただ、安田記念の施行時期がズレてからほぼ牝馬が全滅している様に、荒れ馬場でGⅠ、とにかく馬場が鍵。

3番手がビービーガルダン。前走阪神戦の敗因が良く分からぬが、微妙に渋い馬場に敗因を求めたい。馬場は荒れていても、雨は降らない予報。この外枠も有利に働きそうだ。

穴は差し馬2頭。ピサノパテック。荒れ馬場をこなせる外枠の差し馬となるとこれが筆頭格に。近走は、細かいところでもそれぞれ不利も有り、一応言い訳が有る。気性的に怪しいところが有るので、その意味でも大外枠が味方しそう。

もう1頭がスズカコーズウェイ。乗り替わりになってしまったが、乗り易さは有る馬でスプリント戦、極端な減点材料にはならないだろう。前走阪神戦も前が詰まる不利。差す形でも、出脚が有る点も強調出来る。時計掛かる馬場で台頭。

馬単
6=3 6=17 6=18 6=14

第57回毎日杯(GⅢ)

前走大きな不利が有りながら跳ね除けての勝利、ルーラーシップだが、この馬の肝はそこではない。注目すべきは、トビの高さと前後肢の可動範囲の広さ。この点だけならヴィクトワールピサとも互角。松田国英厩舎は、厩舎技量でトビの高さを稼ぐ事には成功したが、角居厩舎はそこに前後肢の可動範囲の広さを付ける事に成功。次世代の馬がアッサリ突き抜ける。

相手がダノンシャンティ。先週中山でトライアル勝ちアリゼオには前走東京戦で先着。馬体は未完成感有るのだが、それでいて直線追い込んだ脚は中々。現状距離延長を歓迎しないが、同距離ならば。

リルダヴァルはとりあえず1走静観というのが正直なところ。前走負かした相手はその後意外に出世したのだが、瞬発力身上の馬が骨折。来年定年の池江泰郎調教師だけに、無理に間に合わせて来た感も有って。

馬単
2=4 2=9