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競馬予想 2011年6回阪神・5回中山

第56回有馬記念(GⅠ)

今年3戦連続の出遅れとなったヴィクトワールピサ。この点が唯一の課題だが、前走東京戦もこの馬のトビ自体は死んでおらず、中間の攻め馬の動きからデキも戻った。昨年同様の好枠。トビの大きい走法は中山向きではない筈だが、持ち前の自在性が中山4戦4勝。とにかくゲートだけ。

相手がオルフェーヴル。2歳時は悲惨だったが、厩舎サイドにドリームジャーニーの経験が生きたのだろう。兄に安定感をプラスした馬になった。ただ、回り脚の速さだけを言えば兄の方が上。中山は初コースでも有り、鬼門となる可能性が少し。

ブエナビスタもこれ以上評価を落とし辛い。ただ、調教技量で中山をこなしているものの、ベストはあくまで東京。今年はツキに見放される場面も多かったが、東京以外で負けるのは仕方がない面も有る。中山でヴィクトワールピサを前に置いてしまうと、逆転は難しい様に思えるが。

中山で巻き返したいのはトゥザグローリー。前走東京戦はもう少し走って欲しかった印象も有るが、外回っての東京ならあの程度で仕方がないとの見方も出来る。頭が高いので使える脚が一瞬しかなく、昨年3着が示す様に中山向き。この点は2着ながら東京でウメノファイバーにやられ、牡馬相手に01年のこのレースで3着と好走した母をなぞる。

押さえがエイシンフラッシュ。ダービー馬ながら、トゥザグローリー同様良い脚が長く続かない面が有り、前走東京戦は外枠で引っ掛かった影響も。従って中山は決して悪くない筈で、内枠を得て巻き返しの一戦に。

馬単
2=9 2=1 2=7 2=5

第28回ラジオNIKKEI杯2歳ステークス(GⅢ)

前走東京戦は出遅れて内を突く苦し紛れの競馬となったエネアド。馬場が悪過ぎて能力面は測定不能ながら、根性は評価出来る。先週も終わってみれば速い時計となったものの、若干手薄感有ったが、今週も近い印象は有る。トモが甘い点は気掛かりながら、坂さえ上れるなら。

相手がグランデッツァ。エネアドも似た様なモノだが、少し掛かる癖がネック。それ以外にもコーナリングが甘く、実戦へ行って競馬振りが下手なのは気になる部分。それでもこのメンバーでは唯一の重賞勝ち。対抗以下には落とせない。

一発がサンライズマヌー。新馬上がりだが、前走京都戦は中々鋭い決め手。シンボリクリスエス産駒が新馬で勝つだけでも大物という評価が出来る。折り合いも付くので、距離も問題ない筈。

馬単
16=13 16=7

第63回朝日杯フューチュリティステークス(GⅠ)

先週の後で芸がないのだが、1戦1勝ハクサンムーンを本命に抜擢。阪神の新馬戦は出遅れたが、出脚が抜群に早くアッサリとハナ。追ってからの脚もしっかりしていた。ここはあまり行きたい馬が居らず、この枠でもスンナリのハナなら逃げ切り充分。

相手が前走東京戦は放馬の影響に加えて、不良馬場に泣いたクラレント。良馬場で本来の力を発揮出来れば巻き返せる筈。ただ、一瞬の脚がなさそうなタイプ。中山自体が向かない可能性は高い。

マイネルロブストも、前走東京戦は馬場に泣いたクチ。ただ、1800m戦の影響なのか、少し行きたがっていて、中山マイルの内枠に替わるのも良さそう。折り合って良馬場、しかもこの好枠。巻き返せる条件は揃った。

昨年のグランプリボスもそうだったが、今年も京王杯を勝ったレオアクティブの人気がない。確かに前走に関してはハマッた感も強いのだが、この乗り役なら脚の使いどころが難しい馬も乗りこなしてくれるだろう。今年の低調メンバーならギャンブル騎乗が当たっても。

馬単
13=7 13=4 13=15

第6回阪神カップ(GⅡ)

前走京都戦で期待したリアルインパクト。中途半端に悪く、ボコボコした馬場状態はこの馬向きではなかったという事だろう。Bコース替わり初週で、馬場状態も良好。本来の力を発揮出来れば負けられぬ一戦に。

次位激戦だが、人気なさそうながら実力ヒケ取らないのはガルボ。この夏はデキ落ちでサッパリだったが、先週のコスモファントム同様冬場が良いのか、ここに来てデキは上向き。内々器用に立ち回れる点も魅力だ。

似た様な事はエーシンフォワードにも言える。これもセコい競馬が得意なタイプでこの枠は絶好。前走京都戦は負け過ぎ感も有るのだが、スマートに見せる馬でリアルインパクト以上に馬場が応えた感も有った。これも良馬場で出来る点が何より。

マルセリーナも力は通用。前走京都戦は出遅れて内を突き、右往左往する場面。6着ながら示した能力は高いモノが有った。陣営は1400mを不安視している様だが、その前走少し行きたがっていた事を思えばむしろ合う可能性も。斤量面でも恩恵が有り、ハマれば突き抜けるシーン迄。

馬単
1=4 1=3 1=11

第63回農林水産省賞典阪神ジュベナイルフィリーズ(GⅠ)

枠が遠い点は気になるが、エピセアロームが実力最上位。前走小倉戦は仕方なしの1200mだったが、マイルに替わるのも全く関係無し。コーナーで外へ逃げている点がどうかだが、今年は評判馬がそこ迄強い勝ち振り見せておらず、何とかなる筈。

相手がアンチュラス。前走京都戦は内でスムーズに立ち回っての2着だが、ただこの時あまりインが有利でなかった上に、追い出して少しモタつく場面。今回は内の馬場も良く、距離延長で前走以上を期待出来る。

ジョワドヴィーヴルが単穴。前走京都戦のペースが遅くて何とも言えない面は有るが、可動範囲の広い走法で、バネの利いた走りは血統だろう。あとはペースが上がってどうか。こればかりはやってみないと。

一発はイチオクノホシ。ゲート難が厄介だが、末脚は間違いなく切れる。コスモアンドロメダが牡馬相手でもそれなりに粘っていた事を考慮すればこの相手ならむしろ互角以上。距離も、折り合い面から問題はないだろう。あとは多頭数を如何に捌くかどうか。

馬単
16=1 16=13 16=8

第47回中日新聞杯(GⅢ)

休み明けの中山戦は悲惨だったが、デキが戻って前走京都戦が快勝ユニバーサルバンクが主軸。好位で流れに乗って自在に立ち回れる点が小回り向き。小倉も5日目、良馬場でも少し時計が掛かる馬場も向きそう。

相手ダノンバラードは走ってみないと分からないムラが有る。前走京都戦は休み明けと仕掛け遅れが敗因だが、その仕掛け遅れは折り合いの怪しさが招いた面も。小回りのフルゲート、捌き損ねて何処にも居ない危険は高い。

昨年2着コスモファントムが単穴。前走が案外な内容だったが、歩様が硬く、状態が本当ではなかったという事なのだろう。立て直した今回、状態が悪いという事は考え辛い。これも折り合い一つ。

ゲシュタルトが今季好調。前走新潟戦はもう少し走って欲しかったところだが、道悪の影響も多少は有った様。展開に左右されるタイプでは有るが、良馬場で今のデキなら末脚は確か。

馬単
4=13 4=12 4=7

ジャパン・オータムインターナショナル 第12回ジャパンカップダート(GⅠ)

一騎打ちムードだが、どちらかが勝つかという話は意外に難しい。前走東京戦の実績買ってトランセンドに期待するが、今回枠が遠い上に、前走は出脚の甘さが目に付いた。一旦沈み掛かった中を差し返しており、根性も買えるのだが、取って置きを使った感も。再度同じ事を期待するのは酷。

従ってエスポワールシチーにも逆転含み。前走トウショウフリークにハナを譲る格好になったのは些かダラしなさも有ったが、勝ち方としては完勝。今回はトウショウフリークと枠が逆転し、この馬がハナだろう。並ばれるとトランセンドには分が悪いとしても、4角で突き放す展開に持ち込めるなら。

2頭に割って入るならテスタマッタ。前走東京戦は引っ掛かった影響が大きい。今年に入って安定感を欠く競馬が続いているが、斤量面も大きいのだろう。勿論、GⅠなら同斤。ハイペース必至の組み合わせで、台頭警戒。

馬単
16=6 16=5

第64回農林水産省賞典鳴尾記念(GⅢ)

2000m以下ならGⅠ級の能力を秘めるサダムパテック。前走京都戦は3000mを地力でこなした5着。適距離に戻れば大威張りの存在。攻め馬も特に問題はないが、不適距離で好走すると次走反動が出るのは良く有るパターン。菊花賞帰りは特に多い。あとはそういった目に見えぬ部分だけ。

逆に菊花賞でボロ負けしたのはフレールジャック。負け方としてはこちらの方が清々しい。折り合いに課題の有る馬を前走で行かせた影響がどうかだが、秘めたる地力はサダムパテック以上。スムーズなら楽勝の場面迄。

レッドデイヴィスも能力はGⅠレベル。前走京都戦は悲惨な状態だったが、更に骨折。一度9月に帰厩しても上手く行かず、再度立て直す羽目になった。ただ、この中間攻め馬は動いている。力さえ出し切ればこれも勝つ場面は有って良いのだが。

馬単
11=10 11=13