フレールジャック◎。かつてはどうしようもなかった気性面が、前走東京戦だけをいえばかなりマシになっていた様にも見えた。叩き2走目で状態的にも悪くはならない筈。あとはゲート。出脚は有る方だが、差しが届く中京でも、五分に出られるに越したことはない。
対抗が人気のドナウブルー。ただ、前走東京戦は見た目こそ悪くなかったが、過不足なく運べたにも関わらず結果が一息。今年、デキに関しては若干の疑問が残る。56kgでもマトモに走ればアッサリの実力だが...。
穴はオセアニアボス。厩舎技量も有るのだろうが、状態面は常に高値安定。毎回良く見せるタイプ。追い込み一手でハマらない時の方が多いのだが、内が突けるのが強み。その意味ではこの枠も大歓迎。
穴はミッキードリーム。このメンバー、逃げ馬が不在。中京は逃げが決まるコースではないが、1600mはその中では前が残り易い舞台。押し出されてハナへ行く形とはなるが、太宰騎手ならキッチリ行き切ってくれる筈。
ハンデ差関係なく、能力最上位はトウカイパラダイス。昨年は1番人気にも関わらずトランスワープに完敗だったが、当時よりも確実に強くなっている。それが56kgなら無条件で中心。あとはコース適性の問題になりそうだが、非力な印象もなく、少なくともマイナスにはならない。
対抗がレインボーダリア。55.5kgは実質トウケイヘイローと同斤。GⅠ勝ち馬と考えれば恵まれたか。前走東京戦はスローで4角16番手では参考外。0.6秒差は良く差している方だろう。北海道の経験も豊富で、コース替わりは明らかにプラス。雨が来れば更に有利。
エアソミュールは、前走は相手関係も大きかったが、前々走阪神戦が悪くない内容。トウケイヘイローに上手くやられた割には、外回って良く追い込んでいる。ただ、小回り向きの馬ではないと思うのだが...。
大穴はネヴァブション。昨秋は闘って来た相手が強過ぎたのも確か。少なくも最下位にはなっていない点も評価出来る。通常なら終わった馬だが、こと有る毎に述べている様に、時計が掛かる馬場程、高齢馬に有利になる。攻め馬もこの中間はパワフル。
前走東京戦で期待したガンジスに再度期待。その前走は、好位で流れに乗って、少なくとも馬券圏内の雰囲気だったが、追ってサッパリ。結果的には家賃が高かったか、距離が1F長かったか。ベストの1400mの戻ってのGⅢ戦なら。
対抗がシルクフォーチュン。勿論この馬が力は抜けている。前走東京戦は芝で余興半分だが、あの5着も能力の証明だろう。ただ、追い込み一手の脚質では本命に出来ない。特に中京は差し切りが期待し辛く。穴はトシキャンディ。昨年の覇者が今年は休み明けで出て来た。状態面は微妙だが、昨年制した最大の要因が芝での出脚。この点は今年もアドバンテージとなりそう。大外だが、中京は直線が長い為、他馬がゆったり構える傾向が強く、スンナリなら連覇も。
マルカフリートの前走阪神戦は58kgでの競馬。スリーボストン相手なら何とかしたかったところだが、雨降りで逃げ有利の馬場状態。斤量は一応言い訳になる。重賞では少し格負けする気もするのだが、良馬場で2kg減なら何とか通用しないか。
難解な一戦だが、無難な本命はザッハトルテ。前走東京戦はGⅠで参考外だが、左回りに良績が有る。中京でも、3走前の1000万条件が外を回されながらの差し切りと好内容で制しており、このハンデなら何とか足りると見て。
相手が全くの人気薄だが、キョウワマグナム。骨折が有り、前走福島戦は1年以上の休み明け。惨敗は仕方がないところだろう。それでも、とりあえず太くない状態で出て来れた点が何より。力量そのものも上位。
サドンストームも中京で重賞3着の実績が有る。当時は先行していたが、途中ゲートがサッパリになり、遮眼革を着用する等の工夫も実らず、苦慮していたところが前走阪神戦の圧勝劇。準オープンとはいえ、ゲートも五分に出てキッカケは掴んだ。あとはこのメンバーで何処迄。
押さえがバーバラ。前走京都戦は連勝馬の割にダラしなかったが、外枠から中途半端に引っ掛かったのも応えていた。最内枠でスムーズな競馬なら違った結果が出そう。但し、開幕週でも中京はこの手のセコい競馬が利き辛いのも確かなのだが。