インが利かない今開催だったが、Bコース替わりで多少様相が異なった面も。最内枠を引いたことも有り、エイシンヒカリの逃げ切りに期待。海外遠征は勝っても負けても参考外。行き切れさえすれば何とかなる。
対抗はルージュバック。前走は単純に強い勝ち方。序に前々走も強かった。今年のメンバーなら牡馬相手でも充分足りる筈だが、馬体細化傾向と56kgは少し気掛かり。56kgだった3月の中山戦が2着。落鉄が有ったとはいえ、シュンドルボン相手に星を落とす粗相も有った。
モーリスも勿論単級。前走札幌戦は距離というより、道悪。前で上手く運んだネオリアリズムに上手く運ばれた面も有った。ピークの能力ではない気もしないでもないが、折り合いひとつ。
押さえがサトノノブレス。2000m前後は手堅く、結果は残せていないものの58kgを背負い慣れている点が強調材料。今年に入ってワンランク強くなった印象も有り、2,3着なら。
一瞬のモタつき癖等、何かが甘いフィエロだが、一連で示した実績は間違いなく抜けている。この手の不器用な馬にとって雨で時計が掛かるのも歓迎だろう。この乗り役を確保出来たのも何よりで、今回は決めたいところだ。
対抗は昨年の覇者アルビアーノ。それ迄先行していた馬が当然差しにチェンジして結果が出た点にもインパクトが有った。その後の内容から一線級とは差が有る気もするのだが、フィエロを別にして、このメンバーに入れば性能上位。休み明けは課題だが、歩様の硬いタイプでこちらも雨は悪くなさそう。
エイシンブルズアイも時計が掛かって良さそうなクチ。前々走中京戦を中途半端な状態で使ったことが前走阪神戦の大敗に繋がった感も。何れしても本来はもう少し動ける馬だろう。現状は1200mが忙しい様な雰囲気も有り、1F延長で改めて。
同馬主エイシンスパルタンも圏内。前走は東京1400m戦に有り勝ちな超スローになり、参考外。初重賞チャレンジでいきなり特殊な競馬になってしまった。能力そのものは4走前にマジックタイムを敵に回し0.4秒差勝利が有り、足りる筈。
有力馬2頭が内枠を引いて、これなら互角の勝負が出来る。甲乙付け難いが、器用さでディーマジェスティを最上位に。前走中山戦は3角手前から動く強引な競馬だったが、坂下で待つ余裕が有った程。あの内容なら3000mは楽に保つ。あとはゲートを五分に出るかどうか。半馬身でも出遅れると致命傷になる危険が。
勿論サトノダイヤモンドもほぼ互角の評価。前走阪神戦は明らかに余裕残しの造りだった為、上積みも有りそう。ただ、コーナーで動けるタイプではなく、京都の3000mの適性に疑問符は付く。毎回述べているオーナーの馬運も問題。
枠は遠くなったが、一発はジュンヴァルカン。春の阪神戦でヴァンキッシュランと同タイム2着が能力の裏付け。その後、500万、1000万と連勝したのは当然といえば当然だ。この枠だと決め打ちになるだろうが、上手くハマれば。
ミッキーロケットも一角崩しの可能性充分。前走阪神戦はサトノダイヤモンドに完敗の内容だったが、器用さを見せたのは何より。立ち回りは間違いなく上手い。如何に序盤に馬群を捌けるか。
次走を考えると、些か使い方が乱暴な気もするが、今年の3歳馬はレベルが高いと見てロードクエストを信頼したい。前走中山戦は不向きな条件で外を回って圧勝。東京なら余程のことがない限り大丈夫だろう。久々に2歳時の新潟戦の様なインパクト有る勝ち方を期待したい。
対抗も3歳馬ブラックスピネル。重賞に入るとワンパンチ足りない可能性も有るのだが、前々走福島戦が勝ったゼーヴィントと3kg差、枠順も内外差が有って0.3秒差。今回54kgで計算上は互角に渡り合える。あとはゲート。スローに泣いた前走阪神戦も出遅れて位置取りを悪くしてしまった面が有った。
ダノンプラチナは昨年の覇者。前走中山戦はロードクエストに完敗の3着だが、出遅れたのとハンデ58kgは言い訳になる。東京は4戦3勝。何となくツキのなさを感じなくもないが、57kgで地力発揮出来れば。
ガリバルティは前走中京戦が強い勝ち方。福永騎手が上手く乗った面は有ったが、今の東京は追い込み有利で、決め手身上のこの馬には持って来いの馬場状態だろう。あとは相手関係。
大本命シンハライトが故障して、一転波乱含み。最内枠引き当てたエンジェルフェイスの逃げ切りに期待してみたい。前走中山戦は外から無理矢理先行、しかもゲッカコウにハナを奪われて苦しくなったが、ここは単騎逃げが叶う。強敵相手に揉まれた経験も大きく、今年のメンバーなら足りる筈。
対抗は一応ビッシュ。前走中山戦は大外ブン回しで圧勝。18頭フルゲートの大外枠だっただけに尚のこと評価出来る。最近はエアレーションの影響でイン一辺倒ではないにせよ、開幕週の馬場だったという点でも、評価の上積みが必要だろう。ただ、それでも京都2000mの追い込みは不利。能力最上位でも本命には出来ない。
ジュエラーも巻き返し充分。前走阪神戦で地に落ちた感も有るが、骨折明けと道悪は言い訳になろう。2000mは血統の字面から多少長いが、マトモなら折り合いは付く筈で保つ筈。良馬場でやれそうなのも歓迎材料。
パールコードは前走中山戦で不利が有った。4角、直線とゴチャゴチャになり、特に直線の押し競饅頭状態は悲惨だった。スムーズなら2着は有った内容で、今回は巻き返し濃厚。京都2000mも基本的に内枠有利。
何時の間にか先行脚質となり、安定して走るようになったスマートレイアー。前走東京戦の4着には天井が見え隠れした感も有ったが、その天井は決して低くない。この辺りの相手なら連は外さないだけの力は有る。東京は追い込み一手の時代は直線が長過ぎる印象も有ったが、今なら。
対抗はクィーンズリング。こちらはまだ底が割れていないのが強み。恐らく東京1800mはベスト条件。差し馬の少頭数も有利に働く。ただ、休み休み使っており、下見は毎回それなりに造ってあるが、体質的な弱さが有りそう。
カフェブリリアントも本格化した感が有る。イレ込みがネックだった馬に距離延長は宜しくないが、それでも前走中山戦で折り合いが付いたのも事実。牡馬相手の2着も評価出来るところ。あとはこの乗り替わりがどうか。
1800m巧者のシャルールも圏内。道中のペースが厳しかった前々走のマイル戦では通用しなかったが、ユッタリ走れればそれなりに粘ってくれる。尤も、マコトプリジャールに2戦2敗。上手く運ばれたとはいえ、程度は知れている。
これが12戦目となるキタサンブラック。過去11戦の内6勝と勝率5割を超えており、実力は現役屈指だが、恐らくは今回が初の1番人気。中々珍しいタイプで、有る意味実力派といえる。前走阪神戦にしても、先行馬にキツい展開の中で良く踏ん張っていた。尤も、先行馬は人気になって良いことはないとはいえ、ここはヤマカツライデンがハナへ行ってくれそう。2番手の方が基本的には良いタイプ。
対抗はサウンズオブアース。こちらは何度か1番人気になっているのだが、一昨年4月に阪神で500万を勝って以来、未勝利。兎に角2着が多い。前走京都戦が象徴的だったが、枠順等が恵まれず、惜しい星を落とし続けている。ここも外枠と相変わらずだが、キタサンブラックさえ失敗してくれれば何とかなって良い。
ラブリーデイも充分圏内。昨年の覇者で、色々限界は有るにせよ、堅実に走っている。特に前走阪神戦はキタサンブラック程ではないにせよ、良く粘っていた。尤も、懸念材料も有る。昨年は最内枠の超スロー。距離の限界を器用さで誤魔化すタイプで、今年はスローが望めず。
もう1頭挙げればラストインパクト。トモの甘い馬で坂がないか軽い馬場が理想。何とか良馬場で開催出来そうで、京都は恐らくベストコース。内々立ち回るタイプでも有り、展開一つ。
多少デキに怪しいところも有るルージュバックだが、前走の内容は牡馬相手に圧勝に近いモノだった。今回は若干メンバーが強化された部分は有るにせよ、良馬場ならまだお釣りが有るとみて本命視。
対抗はステファノス。前走阪神戦は不得意と思える馬場で5着。内容的には4着ラブリーデイともかなり差が有った気もするが、東京1800mなら違った答えが期待出来るだろう。勿論、開幕週の内枠も有利。
アンビシャスにも似た様なことはいえる。馬は今春から完全に本格化しており、下見の歩様から力強さを増している。前走阪神戦の大敗は横山典弘騎手が競馬を止めた分も有った。あとは折り合いだけ。
押さえがロゴタイプ。前走は何といってもモーリスを完封。色々展開利が有ったことも事実だが、58kgを背負い慣れている点も強調出来る。2000mだと多少怪しさも有るが、1800mは充分守備範囲。先行して粘り込む。
雨予報も有るが、それとは関係なくダンビュライトが中心。前走中京戦は道悪の中でインを立ち回っての勝利。馬体は母タンザナイトの影響が強く、ルーラーシップの様な迫力はないのだが、それでもちぎって勝つのだから基礎能力が高い。勿論、雨が降れば更に有利。
対抗はロジムーン。前走新潟戦はゲートが少し悪かったが、出脚が速く好位追走。追っての脚もしっかりしており、新馬,未勝利2着続きだった時とは馬が一変していた。若干時計が平凡なのは気になるが、決して良いメンバーが揃ったとはいえず、この相手なら足りる筈。
そのロジムーンを未勝利で負かしているのがブレスジャーニー。道中はインで折り合いが付いていたが、直線向いてから粗相が有り、内にモタれて手前も左手前のままだった。それでも突き抜けた決め手は中々。真っ直ぐ走ってさえくれれば。