Sakura Archives

競馬予想 2016年5回阪神

第61回有馬記念(GⅠ)

自身5回目、しかも3戦連続の1番枠となるキタサンブラック。運も実力の内で、ツキの良さは神懸かり的ともいえるが、奇数枠でも毎回抜群のスタートを決めて好位置を確保するのだからこの馬自身の出脚の良さも評価すべきところ。前走東京戦が少しテンション上がり気味で、あれが目一杯という気もしないでもないのだが、このツキが有れば本命にせざるを得ない。

対抗はゴールドアクター。前走東京戦が不満も残る4着だが、一枚太い影響は少なからず有った筈。勝負どころでリアルスティールにフタをされ、馬場の悪いところを通らされた感も有った。今回も再度の内枠で微妙な面も有るのだが、回り脚が速く中山は巧者といえるクチ。力さえ出し切れば連覇迄。

一発はマリアライト。前走京都戦は1角で不利が有り参考外に出来る。しかし、デキは間違いなく抜群だった。初っ端中山戦は一息だったが、ジックリ調整されて昨年以上になっている。前走が走っていないだけにあの状態を維持出来ている筈。外枠も味方するとみて昨年以上を期待したい。

一応の押さえがサトノダイヤモンド。一応、前走京都戦は完勝といえる内容。内で折り合いを付けて、折り合いが付くのを確認してから外へ持ち出しており、ネジ伏せた感が有る。ただ、春シーズンは強いと思えた現3歳世代が、路線問わず秋になってどうもイマイチ。この馬自身は総合力の高いタイプで格負けしないとは思うが、勝ち切る迫力は感じさせない。

馬単
1=2 1=16 1=11

第11回阪神カップ(GⅡ)

馬場状態微妙だが、フィエロの巻き返しに期待したい。前走京都戦で不利のないところを通りながら6着だった辺りに衰えを感じるのだが、元々時計勝負になると一瞬の不器用さが裏目に出ていたタイプ。馬格は有るので、今の力の要る馬場は苦にしない筈で、時計掛かって台頭。

1番人気になりそうだが、ミッキーアイルが対抗評価。久々のGⅠ制覇となった前走京都戦は改めて地力上位のところを示した形だったが、直線でヨレる粗相も有った。激走後で、少なくとも前走のデキは期待出来ないだろう。この馬自身、ジワッと行ける外枠の方が良いタイプでこの枠も微妙。

穴はスノードラゴン。道悪がベストだが、良馬場でも力の要る馬場は基本的に走る馬。前走京都戦に負け過ぎ感は有るのだが、内枠で馬群に包まれ、最後は自分で止めていた印象も受けた。ミッキーアイル同様、枠が裏目に出る可能性も有るのだが、この人気なら。

もう1頭押さえるならシュウジ。馬格が有ってスピードも有り、晴雨兼用タイプ。前走中山戦は少し一線級との差を感じさせる内容では有ったが、少し太かった影響も有った筈。夏場が使い詰めだっただけに間隔を開けたこと自体はプラス。

馬単
15=8 15=9 15=2

第68回朝日杯フューチュリティステークス(GⅠ)

牝馬で単勝2倍前後というのは明らかに過剰だが、今年は重賞路線で牝馬の活躍が目立った感も有り、ミスエルテで何とかなりそう。兎に角前走京都戦の破壊力が強烈だった。イレ込み癖がネックでは有るが、後述する様に対抗が新馬上がりとなる今年のメンバーなら。

牡馬の筆頭格がクリアザトラック。新馬の前走京都戦は勝ち振りこそ大きく目立つものではなかったが、出脚が有って終い迄ブレずに走れるフォームが目に付いた。体幹がしっかりしているタイプなのだろう。馬も少し緩い状態だっただけに叩いての上積みも大きい筈だが、これも下見はテンションが高かった。2戦目でも有り、まずは下見に注目。

タガノアシュラが面白い存在。負けたのはゲートで失敗した札幌戦だけで、ハナさえ行ければ2戦2勝。マイルで前走京都戦 (2000m) の様に大逃げが叶うとは思えないのだが、スムーズに行ければそう簡単には崩れない筈。

押さえがダンビュライト。前走東京戦がブレスジャーニーに完敗。そのブレスジャーニーは次走が強い勝ち方で現時点での牡馬No.1なのは間違いないのだが、多少底も透ける内容だった。時計の掛かる馬場自体は向いていそうだが、その前走は追い出して内にモタれていた。初の右回りも懸念材料となる。

馬単
13=6 13=5 13=8

第2回ターコイズステークス(重賞)

第1回の昨年は上位3頭が全て二桁人気。今年もロクな結果になりそうもないのだが、ソコソコ人気になりそうな組で無難な本命はダイワドレッサー。前走福島戦は逃げ馬が残る展開の中、インを突いたとはいえ良く追い上げた3着。牡馬相手でもソコソコ走れることを示した。4着マイネルハニーが先週阪神で重賞を勝ったこともこの馬の評価を上げる。中山マイルも昨冬に2着が有る。

対抗はビービーバーレル。前述の昨春中山マイルで逃げ切ったのがこの馬。尤も、あまり出脚が速くないので行き切れずその後が案外という状況。ダートへ新味を求めてみたが、やはりスムーズに行けるかどうかがカギとなっている。ここはそれ程速い馬が居らず、ハナさえ行ければ。

マジックタイムは昨春にこの条件でロゴタイプを制して重賞勝ち。前走京都戦も勝ったミッキーアイルに0.5秒差なら、このメンバーに入れば大威張り出来る。ただ、前走は少しデキ落ち気味にも見えた。ハンデを背負っていることも有り、強くは推せない。

レッツゴードンキも圏内。トップハンデだが、馬格が有るので苦にしない筈。ビービーバーレルがハナと予想したが、最近は好位で流れに乗れる様になっており、外からスムーズに運べば力は出せる筈。

馬単
3=6 3=10 3=13

第68回農林水産省賞典阪神ジュベナイルフィリーズ(GⅠ)

フランケルの初年度産駒という点でも話題となっているソウルスターリング。ミスエルテは来週に回ったが、スケールの大きさではこの馬が群を抜いている。前走東京戦で引っ掛かったのが気にならないでもないのだが、内枠で我慢出来れば通過点に出来る筈。

例年ならリスグラシューが単勝2倍台の本命馬。420kg台の馬だが、トモにバネを感じさせる歩様で、小さいなりに良く出来たタイプの馬。前走東京戦も外枠で勝ったのだから余計に強さを感じさせた。ただ、その前走は直線で右往左往する部分も有った。右回りも走っているが、まだ若さも残す。

サトノアリシアは前走東京戦で競馬にならなかったクチ。頭を上げる程、引っ掛かったのを抑えている内に番手が下がってしまい、直線向いた段階では挽回不能な位置だった。能力面ではそこ迄差はない筈で、折り合い一つ。

ジューヌエコールもチャンス充分。全て牡馬相手に負けなしの3連勝。これも例年なら本命クラスの馬だろう。ただ、課題も有って、前走京都戦は逃げ馬が残る中で余りに上手く行き過ぎた。器用さは評価するが、スケールを感じさせる馬ではない。

馬単
2=18 2=8 2=11

第67回チャレンジカップ(GⅢ)

ここ2走に案外感も残るフルーキーだが、前々走東京戦はともかく、前走に限っていえばマイルが短い様な内容だった。何といっても昨年の覇者、デキに問題はなさそうで1800mに戻って連覇に期待。

対抗はヒルノマテーラ。前走京都戦はスローの決め手勝負で外を回って参考外。少し引っ掛かったのと、距離も微妙に長かっただろう。1800mなら毎回堅実に差して来ており、この外枠がどうかという面は有るが、力を出し切れる展開なら台頭。

逃げるマイネルハニーが単穴。前走福島戦は枠の差でマルターズアポジーにハナを譲って逃げ切られてしまう形。ただ、2番手からでも4着に踏ん張っており、古馬相手でもソコソコやれることは示した。今回、枠が遠いのは少し気になるが、コーナー迄が長い阪神1800mならハナへ行ける筈で、大きな問題とはならない。

ヒストリカルも完全に立ち直った感が有る。前走東京戦もGⅠだけに追い込み一手で8着なら、このメンバーなら大威張り出来る。兎に角、今季はデキが良い。阪神1800mにも実績があり、昨年2着以上の期待も。

馬単
1=17 1=15 1=5

ジャパン・オータムインターナショナル 第17回チャンピオンズカップ(GⅠ)

ここ迄人気が落ちればコパノリッキーに期待したい。一昨年は出遅れ、昨年はゲートこそ出たが、クリノスターオーに競られと踏んだり蹴ったりの競馬だった。逃げ馬が負ける時に脆いのは致し方がないところ。今年一連の競馬から2000mは少し長い印象も有り、1800mで今年こそスムーズに運べれば。

ダート負けなしのアウォーディーは一応の対抗評価。特別問題が有る訳ではないが、GⅠ独特のハイペースを経験しないのは懸念材料。圧勝しても不思議はないが、今回良馬場での競馬となったのも良い方に出ない印象も。

昨年2着のノンコノユメが3番手。去勢されてしまって、尖った部分がなくなってしまった感も有るのだが、昨年と似た様なメンバーなら期待されるのは当然。この手の馬はⅠの方が底力が要求される分、有利に働く。

ゴールドドリームも充分圏内。中々スカッと行かない部分は有るのだが、地方の馬場は向いていないのは確かで、中央なら堅実。前走東京戦に関しては勝負どころで包まれたのが痛かった。外枠は裏目に出る危険も有るのだが、スムーズに運んで巻き返したい。

馬単
11=2 11=9 11=12

第52回金鯱賞(GⅡ)

1年振りでもリアファルの力が違うと見て本命視。昨秋はキタサンブラックとも互角以上の競馬をしていた馬。順調だったら現役最強クラスだっただろう。勿論、状態面は鍵となるが、今週の坂路で51.3秒と中々の時計をマーク。普通に走れば圧勝迄。

デニムアンドルビーもこのメンバーに入れば実績はトップクラス。スローで決め手勝負の展開がベストの馬だったが、前走阪神戦はかなり悪い馬場状態で好走し、地力を示した。ガサがないので斤量54kgも有利。1年半振りだが、走れさえすれば。

サトノノブレスは順調に使った強みが有る。前走東京戦に少し案外感も有るのだが、ディープインパクト産駒といえども、少し馬力型の印象も。開幕週とはいえ、時計の掛かる中京は悪くないだろう。

ヴォルシェーブも一応圏内。左回りは堅実だが、前走東京戦に限っていえば同馬主シュヴァルグランに対して、3kg差有って0.1秒差負け。ちょっと力量差が有った。東京2500mは経験値がモノをいうプラットフォームでも有るのだが、前走で発揮した能力そのままだと2,3着が一杯。

馬単
6=4 6=7 6=8