3歳時から重賞級の能力が評価されていたロワアブソリュー。気性的な問題で、遠回りをさせられた感も有ったが、ここに来て漸く軌道に乗って来た。準オープン57kgで勝って、54kgというのも恵まれた。
重賞好走馬ではグレーターロンドンが筆頭格。前走東京戦は直線向いて他馬にフタをされる場面が有って仕掛けが遅れたが、前が開いてからは矢の様な伸びで上がり32.5秒と究極に近い脚を使っている。冬場はデキが怪しかったが、その前走から本調子を取り戻しており、ここも展開一つ。
スマートオーディンもこのメンバーなら一変が有っておかしくない。57.5kgは流石にキツい感も有るのだが、何といってもダービー6着は光る。ダノンシャンティ産駒ということでエビだけでなく、気性的危うさは孕んでいるが、最内枠の距離短縮と条件は好転。
昨年の覇者、ウインガニオンも軽視出来ない存在。完全な夏馬の様で、前走東京戦辺りから明らかに復調しており、この中間も坂路を快走した。どちらかといえば差し馬が多いメンバー構成でも有り、展開利も有りそう。あとは57.5kgで出脚が鈍らねば。
無難な本命はエアアンセム。前走東京戦はダイワキャグニーをマークしたが、アテが外れて位置取りを悪くした形。最後の脚は決して悪くなかった。ハンデ55kgも恵まれた印象で、今年の組み合わせなら何とかしたい。
対抗はトリコロールブルー。前走阪神戦はトリオンフと一緒に動いたが、坂が上れず3着止まり。阪神でも勝っているが、ベストは平坦なのだろう。テンションが高い馬なので滞在もプラス。
ブレスジャーニーはここへ入れば実績上位。前走が妙に内へモタれていたのが気にならないでもないが、休み明けで仕上げが甘かった感も。叩いての上積みは見込め、血統から小回りも向く筈で。
マイネルハニーは57kgと前走から1kg軽くなる点が魅力。完全な叩き台だった前走だが、結果8着でも勝ち馬から0.4秒差なら地力の一端は証明したということになるだろう。今回も2番手からとなりそうだが、外枠でジワッと運べば大崩れはしない筈。
各地で大雨になっているが、中京も渋化が残りそう。となれば、スピード優先とみてマテラスカイ◎。1200mだが、近走3連勝が何れも圧勝。芝スタートでも出脚が付く筈で、押し切りに期待。
対抗も先行するドリームキラリ。出脚が速いのはマテラスカイの方だが、こちらはハナへ行かずとも競馬が出来るタイプで、1400mにも良績を残している。上手く内で脚を矯める展開に持ち込めば。
キングスガードは昨年の覇者。ただ、その昨年はインを突くギャンブルがハマった印象が強い。ただ、その後の戦歴も堅調。特に1400mでは安定して駆けており、今年のメンバーなら再度何とかなっても。
インカンテーションは評価を下げた形の押さえ。故障が多く、休養も多い馬だが、その度に立ち直って近走もトップクラスを相手にほぼ互角の闘いを繰り広げている。ただ、何れも1600m以上だったのと、金沢戦の不良馬場を別にすれば時計の掛かる良馬場だった。中央の1400m時計勝負となると脆さが出る危険も。
前走京都戦は出遅れに泣いたアサクサゲンキ。両隣が牝馬だったとのことで、元気が空回りした様だが、今回は大外枠。ワンスインナムーンが15番枠だけに大外でもそれ程遠い枠にはならない筈で、先行押し切りに期待。
セカンドテーブルは昨年2着馬。その昨年は決して勢いの有った臨戦過程という訳ではなかったにも関わらず、流れに乗ってスッと抜け出して来た。今回、枠番的に若干微妙な感も有るのだが、臨戦過程という点では今年の方が上で勝機十分。
ダイメイフジは前走京都戦でモズアスコットに勝利。通った位置は違えど、32秒台のモズアスコットに対し、こちらも33.0秒で上がっている。ただ、1200mは若干忙しい。中京ならまだ何とかなる気もするが、今回はワンスインナムーンに叩かれそうな展開でも有り。
穴中の穴はコウエイタケル。中京は走り慣れたコースで、既に9戦1着1回、2着1回、3着2回の実績。前走阪神戦はマイルが長かっただけで、得意に1200mに戻って立ち回り一つ。