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競馬予想 2019年2回小倉

第39回小倉2歳ステークス(GⅢ)

かつてはその後がサッパリという馬が多かったこのレースの勝ち馬だが、近年は比較的渋太く頑張っている印象も。将来性という点で、当然ながら馬格はないより有った方が良く、マイネルグリットが無難な本命。中京マイルで下したが、前走は1200mに距離短縮しても楽に追走出来ていた。追ってモタれる点がどうかだが、叩いて馬体が更に締まってくればマシになりそう。

単純なスピードではカイルアコナが最上位。出脚こそ速くなかったが、スピードに乗ってからは他馬とは次元が違う様な内容だった。ゴール後に外へ飛んだとのことで、気性的な問題は有るようだが、流れに乗れさえすれば。

3番手がトリプルエース。1200mとはいえ、坂の有る阪神で序盤はペースが遅かったが、掛かり気味の追走。道中は包まれて窮屈ながら最後伸びて来た点も評価出来る。最終週としては微妙な枠を引いてしまった感も有るが、前走の様な競馬が出来れば。

長打はテーオーマルクス。ゲート自体は悪い馬だが、出脚が抜群に速く、それでいて暴走しないのがセールスポイント。内枠は仇となる危険も高いが、この手の馬は差しに回って新味が出る可能性も。

馬単
10=7 10=5 10=2

第54回農林水産省賞典札幌2歳ステークス(GⅢ)

近年としては時計が掛かっていた今年の札幌開催だが、開幕週とはいえ0.1秒でもレコードを更新したゴルゴンダが中心。前々走東京戦は太目が祟って伸び切れなかったが、絞れた前走は本領発揮。逃げても控えても競馬出来る点も安心感が有る。

対抗も木村厩舎のダーリントンホール。好発切って出脚も有っての控える競馬だったが、好位のインでしっかり折り合って運べた。追って多少物見をしていた感も有ったが、性能も充分証明出来たといえるだろう。接戦でも集中して走れさえすれば勝ち負け。

関西馬ではレザネフォール。時計は平凡だったが、1000m通過64.6秒の超スローで参考外。スローを後方から追い込んだのだから単純に強いということになるが、それ以上に向正面で外から番手を上げ、4角で矯めが利いていた点を評価したい。あれがなければ直線は保たなかっただろう。この厩舎なら初戦から目一杯ということもない筈で叩いての上積みも見込めそう。ゲートさえ五分ならこの相手でも。

道営のヨハネスボーイも圏内。近年の中では中央馬にメンバーが揃った感も有るのだが、前走は勝ち馬にフタをされ続けた感も有り、スムーズなら勝っていてもおかしくなかった。今回は人気が落ちてマークも緩くなる筈で力さえ出し切れば大崩れはしない筈。

馬単
10=1 10=5 10=4

第39回新潟2歳ステークス(GⅢ)

レース内容に高い評価は出来ないものの、馬だけをいえばウインカーネリアン。500kgを超える馬ではないのだが、見た目はスクリーンヒーロー産駒らしい雄大な造り。福島で早目の仕掛けから勝ち上がったが、最後に2着馬が来てもうひと伸びした様に根性も持っている。新潟なら更に良さが出そう。

ウーマンズハートも胴長のスカッとした造りで広いコース向き。序盤が超スローだったとはいえ、上がり32.0秒と2歳馬でなくとも出色の数字。あとは序盤のペースが上がった時に対応出来るかどうか。

雨が降る可能性も有り、馬場が悪化すればペールエールが台頭。こちらはパワフルな造りで、出脚もしっかりしているタイプ。折り合い面も問題なく、外からジワッと流れに乗れれば大崩れは考え辛い。

タイムマシンも決め手は持っている。新潟マイルを走っていない馬も多いが、出走メンバー中、持ち時計はNo.1。出脚はサッパリで新馬の東京1400mを落としてしまっただけで、距離延長で外回りなら威力発揮出来る。あとは馬群さえ捌ければ。

馬単
12=6 12=13 12=9

サマースプリントシリーズ第4戦 第54回テレビ西日本賞北九州記念(GⅢ)

前走中京戦が案外だったモズスーパーフレア。ただ、敗因はハッキリしており、前々走中山戦で走り過ぎてお釣りが残っていなかったのが応えた形。出脚から明らかに甘くなっていた。目標は中山戦だろうが、休み明けで立て直されたことは歓迎となる筈。スピードの違いで押し切る。

ミライアトーンはケガが有って、1年半以上の休養を余儀なくされた時期も有ったが、現在4連勝の勢いが魅力。ただ、小倉1200mの大外枠は展開に依って良い方にも悪い方にも出る。特にゲートに不安が有る馬は流れに乗り損ねる危険が高い。

ファンタジストは父ロードカナロア、母父ディープインパクトと現代競馬の結晶の様な馬。スピードは間違いなく持っている。前走東京戦に案外感も有るが、本来は競馬が器用で大崩れが少ないタイプでも有り、久々の1200mでも。

穴はダイメイプリンセス。前走新潟戦は直千競馬で内枠が敗因。矯めて乗られたが、前が止まらなかっただけで最後は詰めていた。今回は外枠に替わってスムーズに運べる筈で、昨年2着の地力を見直す手。

馬単
13=18 13=8 13=16

サマーマイルシリーズ第2戦 第54回関屋記念(GⅢ)

長欠明けになるが、単純に一番強いのはミッキーグローリー。色々注文が付く馬で、まず出脚がないので追い込み一手、大型馬故インは捌けない等、問題は有るのだが、全て新潟なら問題はないだろう。前走京都戦は太かっただけに、この中間はアバラが浮いて絞れていそうな点も好感。

3歳馬ではケイデンスコール。昨年の新潟2歳チャンピオンで広いコースならそれなりに走ることを証明したのが前走東京戦。尤もこのレースは、後に中京で勝ったグルーヴィットの様に前が詰まって力を出し切れない馬も多かった。斤量利も有ってアッサリでもおかしくないが、過大評価も避けたいところ。

3番手がロシュフォール。脚の使いどころに難しさの有る馬だが、その点では下手な小回りよりも、新潟の方が仕掛けのタイミングが図り易い。マイルは1回走っただけだが、この点からも悪くない筈。鞍上が乗れている点も強調材料。

人気薄ではハーレムラインに注目したい。オープン特別ながら前走でこのプラットフォームで勝利。何より3歳時は線の細さが悪い方に出ていた馬で、馬体が増えていたのが良かった。間隔を開けつつ、しっかり乗り込まれており、本来の力さえ発揮出来れば。

馬単
13=3 13=10 13=17

サマー2000シリーズ第3戦 農林水産省賞典第55回小倉記念(GⅢ)

条件的には決して楽ではないのだが、それでもこのメンバーならメールドグラースが本命。それ位、前走阪神戦はインパクトの有る勝ち方だった。ハンデ、一週間前の攻め馬がイマイチだった点に加え、乗り役が替わった部分もどうかだが、プライドの高いこの乗り役ならむしろ奮起に期待したいところでも有る。

対抗はストロングタイタン。揉まれ弱い部分が有り、休み明けで追い込み決着となった前走福島戦は度外視出来る。年齢的衰えがない訳ではないだろうが、今回は叩いた上積みが見込め、実際坂路の動きは一変。小倉に良績が有り、この枠もこの馬にとってはむしろ歓迎。

一発はアウトライアーズ。基本的には小回りのマクりで食っている馬で、今冬の当地が典型的な競馬。前走福島戦も同様の競馬を試みて、上には上が居た感も有るのだが、ここはマクり屋が少なく、単純に頭数が少なくなった点も好材料。

レトロロックも小倉巧者。休み明けになるが、明らかに小倉を狙って来た形。休み明けに良績が有るかといわれると失敗も有るのだが、この中間はちゃんと乗り込んで来たのは確か。少なくともこのハンデなら大崩れは考え辛い。

馬単
8=13 8=4 8=7

サマースプリントシリーズ第3戦 第19回アイビスサマーダッシュ(GⅢ)

何時もの3歳牝馬が不在。人気だが、ライオンボスが無難な本命。ずっとダートを使っていたが、芝もダートも勝ったのは1000m戦のみ。このメンバーなら出脚で苦労することもない筈で、ハナ切って押し切るのみ。

同レース2着のカッパツハッチも直千巧者。初オープンだったが、マトモに付いて行って追っ掛けバテしなかった点は高く評価出来る。あとは枠が内でどうか。これも出脚は速いので、あとは何処迄楽に外へ寄せて行けるか。

ダイメイプリンセスは昨年の覇者。今年に入って案外の競馬が続いているが、枠や斤量等、条件が揃わなかった面も。今回も枠は厳しくなったが、背負いなれている55kgなら大崩れは考え辛い。

押さえがアルマエルナト。前走はライオンボスに0.5秒差。1000mなら、それなりの差ということになるが、初体験故に追走に汲々だった影響も有った。一回経験して追走も楽になる筈で、外枠で逆転も。

馬単
11=3 11=2 11=18