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競馬予想 2019年5回京都

ジャパン・オータムインターナショナル 第39回ロンジン賞ジャパンカップ(GⅠ)

ジャパンカップ史上初となる外国調教馬不在の一戦だが、その割にはメンバー低調。となると適性重視でスワーヴリチャードが本命。小回りだと反応が鈍かったり、2000mだと突っ込み切れなかったりと色々注文は付くのだが、2400mならワールドクラス。昨年ワンツー馬が居ない以上は何とかしたい。

対抗はレイデオロ。これも条件が整わないと走らないタイプで、特にトリッキーな中山2200mは絶望的に不向き。道中はところどころで行きたがっていた割に勝負どころの反応が悪かった。今季のデキ自体は間違いなく良い方で、東京2400mなら巻き返せる筈。あとはテン乗りの影響だけ。

一昨年の覇者シュヴァルグランもこの条件なら堅実。ただ、昨年は例の世界レコードに対応出来ず4着。底力は間違いなくNo.1だが、年齢を経て出脚が甘くなって来た感も有る。直ぐ内のダンビュライトが先行してくれそうな点は好材料だが、これに何処迄付いて行けるかが鍵となる。

ワグネリアンも東京は得意。前走は外枠に泣いた形だが、東京だと前に行って更にひと脚が使える点が魅力。この枠ならそれなりに上手く立ち回ってくれるだろう。鞍上は、今秋G𔷄で何かと不運だが、スムーズに運べさえすれば。

馬単
5=8 5=11 5=2

第6回ラジオNIKKEI杯京都2歳ステークス(GⅢ)

京都2000mの内回りなら先行馬が有利となりそうだが、このレースに関しては毎回差し馬が届く。その点でもマイラプソディに期待するのが無難だろう。ゲートはアテにならないが、9頭立てならこれも問題ない筈。何より馬自体がここなら上位。

ミヤマザクラは小回り向きのマクる脚が有りそう。前走札幌戦は3〜4角中間で、外に持ち出してからの脚が速かった。レコード勝ちよりもこの回り脚を評価したい。ただ、課題も多く、開催短縮されて以降、北海道組が低調な点と初の輸送。

ヴァルナは1400mからの転戦だが、レース内容だけをいえば進境が有った。ハナへ行かずとも折り合いが付いており、一瞬だけでも狭いところをコジ開ける脚も見せた。その前走東京戦はメンバーが大概だった感も有るのだが、ここは単騎逃げになりそうで、あとは差し馬有利の展開にならないことを祈るのみ。

押さえがロールオブサンダー。前走京都戦が逃げて勝っただけにヴァルナが逃げる形になりそうな点はマイナスだが、2000mで2戦2勝という点は魅力が有る。しかも、馬場は何れも稍重。今回も雨が降れば一気にクローズアップされる。

馬単
8=6 8=2 8=4

ジャパン・オータムインターナショナル 第36回マイルチャンピオンシップ(GⅠ)

先月は台風等で馬場が悪かったが、下が硬くなって大分馬場が高速化して来た感も有る。となれば若い方が有利と見てダノンキングリーが本命。ここ数年はアエロリットに勝てばGⅠ級で、前走東京戦は圧勝といえる内容。56kgで最内枠も恵まれた。

対抗はダノンプレミアム。毎回の様に何かトラブルが有って中々詰めて使えない馬だが、取り敢えずこの中間は順調に来れた。前走東京戦はアーモンドアイに完敗だったが、アーモンドアイさえ居なければという感も有る。高速決着も望むところで、ベストのマイルで巻き返したい。

実績馬、アルアインの巻き返しも充分。前走東京戦は2000mの外枠に尽きる。デキそのものは決して悪くなかったが、1分56秒台の決着で終始外を回されていては競馬にならなかった。5枠10番も微妙といえば微妙だが、間違いなく前走よりは走れる筈。

大穴はプリモシーン。前走東京戦がサッパリだったが、元々気ムラな面の有る馬で、出遅れたり、引っ掛かったりした影響は有っただろう。何より直線はマトモに追っていなかった。この手の馬は負けても精神的ダメージはないことが多く、自分の力さえ出し切れば3走前のノームコアの2着東京戦が見直せる。

馬単
1=14 1=10 1=8

第24回東京スポーツ杯2歳ステークス(GⅢ)

2歳馬の1800m戦といえば、レース数が少なく、ノンビリした位の馬が好走するケースが多かったが、近年は夏の新馬から番組が組まれており、大分様相が変わりつつ有る。新馬の阪神戦でスピードを見せた感の有るコントレイルが中心。スピード優先といっても出脚が速いだけで、折り合いはスムーズ。仕掛けての反応も俊敏だった。あとは初コースでテンションが上がらねば。

似た様なことはラインベックにもいえる。前走中京戦はゲートを決めながら今後のことを考慮して控える競馬になったが、無難にこなしてくれた。重馬場で勝ったのも馬がしっかりしているからこそだろう。尤も、前走は未勝利馬5頭が出て来た競馬。当時はレース不成立も危ぶまれた程で、メンバーレベルが上がってどうかという面は有る。

アルジャンナもデビュー前からの評判馬。ただ、前走阪神戦は出遅れ、道中も掛かる場面が有り、課題一杯の内容。抜け出す脚は流石に血統馬だったが、1000m通過65.2秒の競馬では良く分からない面が多過ぎる。

リグージェも通用してもおかしくない。前走新潟戦は勝負どころで行き場がなくなって、直線も進路を切り替える場面が有った。逆にいえば馬群は苦にしなかったという見方も出来、内枠を上手く立ち回れるなら。

馬単
6=1 6=5 6=2

ジャパン・オータムインターナショナル 第44回エリザベス女王杯(GⅠ)

無敗馬ということで必要以上に人気になりそうだが、他に適当な馬も居らず、ラヴズオンリーユーが一応の本命。前走東京戦は確かに強かった。翌週のダービーにも0.2秒差しかない好時計。4走全てメンバー中、最速の上がりをマーク。決め手比べの展開にさえ持ち込めば。

クロノジェネシスは前走で勝ったことよりも+20kgと馬体の成長が有った点を一番評価したい。脚が外向している馬で、1戦毎の消耗度が大きい可能性が高いのだが、確実に左手前の方が伸びが良く、再度の右回りなら。

古馬では先行するクロコスミア。基本的に各馬はラヴズオンリーユーを意識しての競馬になりそうだが、となれば前の馬にはマークが甘くなりそう。このレースは10年前にクィーンスプマンテ=テイエムプリキュアで大波乱になったが、それ以外にもアワヤの場面は多い。今年こそ逃げ切りも。

もう1頭選ぶならポンデザール。波乱になり易い一因として、2200m外回りのプラットフォームが有る。オークスを別にすれば、2000m迄しか経験がない馬が多く、大事に乗られて前に残られるパターンが多い。こちらは未勝利脱出から2600mとスタミナは持っている。負けるとするなら、2200mは短いというケース。

馬単
11=8 11=6 11=5

第54回デイリー杯2歳ステークス(GⅡ)

レース内容だけをいえばトリプルエースが最上位。前走小倉戦はスタート直後にパッチンを食らい、後方から。荒れた内目を通らされたが、馬は全くへこたれる気配はなく、直線も外へ持ち出せず苦し紛れのイン突きだったが、しっかり脚を使えていた。何か一つでも違えば勝てていた。1200mからマイルに替わってどうかという部分は有るが、今年のメンバーなら。

対抗はサクセッション。多少出遅れていた前走中山戦だったが、外枠で出脚を生かしてハナ。あとはそのまま押し切った形だが、ハナへ行く迄も引っ掛かっている気配ではなかった。新馬の東京戦と比較してトモも大分パンとした印象が有り、前で流れに乗って押し切りたい。

ペールエールも圏内。前走新潟戦はウーマンズハートに完敗の競馬だったが、レースセンスの高さは示した。新潟組は他場でサッパリというケースも多いのだが、競馬の上手さは間違いないところで、何とか粘り込みたい。

新馬上がりは厳しい気もするのだが、血統で大化けするならライティア。長姉のリラヴァティは馬体の良い馬だったが、出世頭のシンハライトは430sソコソコの馬で、決して見栄えはしなかった。レース内容も褒められたモノではなかったが...。

馬単
7=4 7=3 7=8

第9回みやこステークス(GⅢ)

昨年はJBC開催の為、休催だったが、ソコソコのメンバーが揃った。休み休み使われているが、スマハマに期待したい。前走中京戦はは1分47秒台のレコード。時計の出易い夏場の重馬場だったが、それにしても圧勝だった。休み明けも手慣れたもので、56kgなら。

対抗はインティ。前走大井戦が完敗だったが、2番手からの競馬で行きたがっていた。結果的に2000mも長かっただろう。従って、1F短縮は好材料ということになるが、59kgを背負って出脚が鈍る危険が有り、更に大外枠となるとかなり厳しい印象も。

3番手はアナザートゥルース。前走に案外感は有るのだが、チュウワウィザード、オメガパフューム相手では仕方がない面も。基本的に決め手がないタイプで、早目先頭からの粘り込みが持ち味。それが叶わなかったのも悪い方に出た。尤も、今回のメンバーでも自分のパターンに持ち込めるかどうかは微妙だが。

押さえが牝馬のラビットラン。昨年2着のJBCレディースクラシックが補欠という状況でこちらへ回って来たが、浦和1400mよりは京都1800mの方が当然向く。前走大井戦は+30kgで参考外で、馬体絞って改めて。

馬単
5=16 5=9 5=6

第24回KBS京都賞ファンタジーステークス(GⅢ)

2歳重賞乱発で、新設レースに有力馬が多く集まり、昭和から有るタイトルは低調というのが最近の傾向。平成初期に創設されたこのレースはその中間ということで、年に依ってムラが有るのだが、今年は主力不在の一戦かとみて、人気薄のヒルノマリブを狙ってみたい。前走札幌戦は下見で寝ている様なノンビリとした気配で、レースでもエンジンが掛かる迄に時間が掛かったが、脚は見せた。京都外回り1400mなら決め手が生きる。

対抗はヤマカツマーメイド。単純に京都外回り1400mで勝った点は評価したいところ。その前走はゲートで後手に回った点は課題ながら、道中の折り合いは付いており、直線も少し待たされながら割って来る一瞬の脚が有った。新味を見せたといえるが、今回は頭数が多いのでゲートは出るに越したことはない。

多頭数で差し馬に紛れが生じるならエレナアヴァンティの逃げ粘りは一考しておきたい。前走新潟戦は序盤が制御不能だった割には、ラスト1F迄は良く頑張っていた。開催後半の新潟で逃げ馬は唯でさえ不利で、Bコース替わりで距離短縮と条件は好転。

モズアーントモーも圏内。新馬の阪神戦はゲートを失敗したが、前走は五分に出て2番手。重馬場だった馬場状態を考えればソコソコ流れたが、パワーで突き放した。良馬場でどれだけ脚が使えるかという部分は有るが、大型馬で一戦毎の上積みは大きい筈。出脚が速いのもセールスポイント。

馬単
11=5 11=4 11=8