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競馬予想 2019年5回阪神

第36回ホープフルステークス(GⅠ)

ヴェルトライゼンデ◎。父はドリームジャーニーだが、単純にこのメンバーなら馬の見た目が抜けている。追ってスパッと切れない印象は有るのだが、何れも過去2戦は道悪で、良馬場なら違う脚が使える筈。接戦に強い点も好印象。

対抗はコントレイル。前走東京戦が示す様に、決め手ではNo.1。追っての反応が俊敏なのも強調出来る点で、中山にも対応出来るだろう。折り合いも付く馬だが、馬は見栄えしない。アッサリでも驚けないが、何かゴチャついた時にパワー差が出る可能性も有る。

ワーケアも良い決め手を持っている。スカッとした造りだが、トモにはボリューム感が有って馬体からも瞬発力が有りそうな雰囲気が有る。道悪で上がり3F33.3秒だったが、物見をしながら走っており、本気で走ればもっと時計も詰まる筈。

押さえがラインベック。外枠だが、先行馬が少なく、ここは行こうと思えば行ける組み合わせ。コントレイルとの決め手の差は明らかだが、距離は間違いなく伸びた方が良いタイプ。何とかスローに持ち込んで粘り込みたい。

馬単
5=2 5=7 5=13

第64回有馬記念(GⅠ)

東京だと何故か上手く行かないサートゥルナーリアだが、関西馬にとってはより難しい筈の中山だと普通に走れている。前走はハイペースを掛かり気味に前で受ける形で良い経験になった部分も有っただろう。少なくとも現3歳世代最強に疑う余地はなく、マトモに走れさえすれば古馬相手でも。

対抗は一応アーモンドアイ。熱発云々は出て来る以上、万全と見るが、ここは外枠に先行馬が多く、一旦叩かれる形になりそう。能力もそうだが、競馬が上手いのもセールスポイントの一つで、中山が初めてということでも有り、失敗する危険も少なからず。

3番手がリスグラシュー。4歳秋に化けたハーツクライ産駒といえばジャスタウェイの印象が強いが、牝馬ながらこの馬もそのパターン。先行出来る様になって崩れなくなった。ただ、出脚が速いかといえばそうでもない面も。この枠だと序盤の立ち回りは難しい面が有る。

昨年から堅実に走っているキセキも圏内。昨年はゲートで失敗したのが応えたが、この枠なら問題はないだろう。前走仏国戦は道悪で参考外。昨年は休み明け4戦目だったが、今年はフレッシュな状態で行ける分、それ以上に動ける筈。

馬単
10=9 10=6 10=11

第14回阪神カップ(GⅡ)

道中のペースは決して速くなかっただけにもう少し頑張って欲しかった前走京都戦だが、それでもコース適性を評価してフィアーノロマーノに期待したい。GⅠで大型馬の休み明けだった点は言い訳になるだろう。準オープンの昨年暮れの競馬を再評価して。

スマートオーディンもこの距離に良績。一時は気性面でどうにもならなかったが、短距離に絞ってから堅実に走れる様になった。1200mだと若干短いものの、1400mなら届く届かないは別にして確実にひと脚は使ってくれる。あとは今の馬場で何処迄差し込めるか。

イベリスも行き切ればそれなりに強い。16番枠は厄介だが、ここは徹底先行タイプが少なく、ジワッと行ける可能性も高い。着外に消えた2走はGⅠということも有るが、何れも遠征。地元で走れる点も案外大きいかも。

押さえがグランアレグリア。このレースは1400mに実績のない馬は来ないというのがパターンだが、この馬自身が休み明けの方が走るのと、有馬記念の週に藤澤和雄厩舎が阪神で強いのは平成初期からお馴染みの光景。

馬単
10=17 10=16 10=5

第71回朝日杯フューチュリティステークス(GⅠ)

前走東京戦が圧勝だったサリオスが抜けた存在。ハーツクライ産駒で出脚が抜群というタイプではないが、二の脚からは速く、1分32秒7は開幕週とはいえ、破格の時計。一応、レコード駆けの反動を案ずるところでも有るが、今年はメンバーが低調な感も有り、他に本命に推せる馬は居ない。

2番手以下は本当に横一線だが、その中ではペールエールが筆頭。前走京都戦は序盤に競られて、勝負どころでも他馬との兼ね合いで早仕掛けを余儀なくされた。今年はデムーロ騎手が乗れていないのだが、典型ともいえる競馬になってしまった。鞍上が替わった点もプラスで巻き返し濃厚。

京都戦組ではウイングレイテストも圏内。前走は外枠から下げて内を突く競馬。ただ、狙ったところを勝ち馬に入られてしまうロスは有った。+12kgは少し太い様にも見えただけに、馬体絞れれば更に走れる筈。

逃げそうなビアンフェも押さえたい、過去4走して2回失敗しており、ゲートに不安は有るが、五分なら楽にハナへ行ける筈。同じく行きたいタイプのメイショウチタンが外枠になったのも好都合。

馬単
6=3 6=7 6=2

第5回ターコイズステークス(GⅢ)

昨年2着のリバティハイツに期待したい。追い込み一手故にコンスタントに走るという訳には行かず、内を突いて前が詰まり、大外ブン回せば届かずという状況だが、間違いなく一瞬の脚は持っている。以前と比較してイレ込まなくなっている点も好材料で、あとは展開がハマるかどうか。

対抗はコントラチェック。逃げないとサッパリというのがバレている状況で、ここ2走は距離不安も有って鞍上も攻め切れなかったのが敗因。ただ、ここは距離短縮で、徹底先行タイプも不在。多少枠が遠いので、出脚でやられる可能性がない訳ではないが、ハナさえ叶えば。

同じく3歳馬のシゲルピンクダイヤも堅実。基本的には距離に限界が有りそうで、矯めて乗られて上手く行ったのが前走京都戦。マイルならもう少し前に行けるという計算も出来るだろう。ただ、ゲートは怪しい。後方から勝ち切る決め手はなく、最低でも五分には出たいところ。

押さえがディメンシオン。中山マイルの外枠は鍵となるが、枠の並びの関係でコントラチェックに付いて行けそうなのは不幸中の幸いといえそう。前走東京戦は包まれて力を出し切れずに終わったが、前々走は16頭立て11番枠から2着に粘り込んだ。当時とは馬場が違う点がどうかだが、序盤で楽が出来る様なら粘り込みも。

馬単
9=13 9=7 9=15

第71回農林水産省賞典阪神ジュベナイルフィリーズ(GⅠ)

オッズ云々は関係なく、単純に馬だけを評価するならレシステンシア。競馬の内容も文句なしで、出脚は抜群に速く、道中は折り合いが付いて、直線は早目先頭に立たされる形だったが、最後迄脚勢は衰えなかった。負けるとすれば1F延長が裏目に出た時だが、前述した様に前走の終いの脚から問題ないと見る。

対抗はクラヴァシュドール。前走は勝ち馬に1分32秒台で走られてはどうしようもない。3着アブソルティスモが先週中京で500万を圧勝しており、メンバーレベルも決して低くなかった。ちょっと馬が華奢な点はどうかだが、その点は他馬も似た様なモノで、輸送の負担が少ない地元戦なら。

3番手がリアアメリア。ただ、前走は評価に迷うところ。この厩舎の馬にしては気性が悪く、前走東京戦にしても道中は行きたがっており、直線も一瞬の反応が悪かった。逆に、動き出してからはケタが違った感も有り、それ故の1番人気だが、何処にも居ない可能性も少なからず。

ウーマンズハートも圏内だが、右回りに疑問が有り、穴でボンボヤージを狙ってみたい。前走は1200mだったとはいえ、大外をブン回して次元が違う脚だった。前々走東京戦は内にモタれており、右回りに替わるのはプラス。距離が保たない可能性も有るのだが、この人気なら。

馬単
4=1 4=12 4=16

第55回中日新聞杯(GⅢ)

昔の様な父内国産限定の時代ならともかく、先週にも2000mの重賞が有り、現状ではレースの存在意義がなくなっている感も有る。特に今年はメンバー低調で、牝馬のサトノガーネットが狙い目。前走京都戦はGⅠで9着だが、インに居ないと話にならない展開で0.8秒差なら許容範囲だろう。その前2走も1800mは若干短かったということで、広い中京2000mなら巻き返せる筈。

先行するロードヴァンドールが対抗。元々先行馬としては出脚の速い方ではないが、前走京都戦は特に他馬が速く、余計に苦しくしてしまった。最内枠ならもう少し楽に行ける筈で、今回は叩いた上積みも見込める。

ショウナンバッハは昨年2着馬。近走は掲示板を外しているが、前走東京戦は上がり最速だけに馬は責められないところ。左回りしか走らないのは周知の通りで、今年のメンバーなら何とかしたい。

大外だが、マイネルサーパスも前走京都戦はそれなりの内容。立ち回りが上手く、小回りの方が向いているという面は有るにせよ、上がりの勝負にならなければ堅実。中京なら上がり33秒台の決着は考え辛い。

馬単
4=10 4=15 4=5

ジャパン・オータムインターナショナル 第20回チャンピオンズカップ(GⅠ)

地方戦やGⅡ以下だとまた違うのだが、何故か中央GⅠとなると急に決め手勝負になり易い。その点で若干厳しい印象も有るとはいえ、連軸としてはチュウワウィザードの安定感を評価したいところ。前走浦和戦は早仕掛けの感も有ったが、何とか凌ぎ切った。良馬場でやれそうなのも馬力タイプのこの馬にとっては何よりだろう。

対抗はインティ。前走京都戦はスマハマ、リアンヴェリテとやり合って参考外。そもそも直線は完全に止めていた。大外枠というのもキツかっただろう。ここは枠が替わって競られる可能性は少ない組み合わせ。先行馬はかつてコパノリッキーが全くダメだったが、こちらは中京1800m2戦2勝。ゲートも決めてくれる筈。

昨年2着のウェスタールンドが3番手。前走京都戦は早目進出して後続に捕まる形だったが、今回を見越して動かした分も有るだろう。再度早目の形を採ることは考え辛いが、機動力強化には良い競馬が出来た。昨年の様にインを突くかどうかはともかく、決め手勝負の展開なら台頭。

押さえがクリソリベル。ここ迄全て負けなし、しかも何れも圧勝だが、戦って来た相手が弱い印象も。兄クリソライトは勝つ時は強かったが、負ける時は妙に脆かった。アッサリでもおかしくないが、何処にも居ない可能性も高い。

馬単
3=4 3=8 3=5

第70回チャレンジカップ(GⅢ)

ブラックスピネル◎。単純な論理でいえばコーナーが多い方が内有利ということがいえるのだが、出脚がそこ迄速い訳ではなく、コーナー1回の競馬の方が楽に行かせて貰って入着していたのが今年の状況。ただ、ここは誰も行く馬が居らず楽々ハナが濃厚。開幕週でも有り、ここは決めたいところ。

対抗は実績馬ステイフーリッシュ。前走福島戦が57.5kgを背負いながら頑張った様に、GⅢのメンバーなら実力上位。今春はデキがイマイチだったが、夏場以降は復調ムードも窺える。56kgでも有り、枠さえクリア出来れば勝ち負け必至。

ギベオンもGⅢなら大崩れは考え辛い。前走東京戦がダノンキングリーに0.6秒差。一線級と戦うと厳しいのも確かだが、このメンバーなら何とかしたいところだろう。阪神にも良績が有り、あとは前々走の様にスタートで失敗しなければ。

押さえがブレイステイキング。3歳時は踏ん張りの甘い印象も有ったが、前走中山戦は渋太い面を見せた。兎に角2000mは馬券から外れておらず、最内枠を無駄にさえしなければここも有る程度有望。

馬単
5=9 5=2 5=1