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競馬予想 2020年2回阪神

第80回皐月賞(GⅠ)

馬の見た目だけをいえばサトノフラッグが最上位。レース内容は仕掛けのタイミングが上手くハマった印象も有り、過大評価もし辛いところだが、それでも中山2000mを実際に2回走って、年明けから順調に使えている利も大きいと見る。

2歳王者2頭ではサリオスを上に評価したい。前走阪神戦はビアンフェのハイペースをまともに追い掛けて、周囲が総崩れとなる中で1頭だけ突き抜けた。心肺能力とスタミナは間違いなく高い。渋化は流石に残りそうで、その点も有利に働くと見るが、全てはデキが万全で有った時の話。状態面は走ってみないことには。

勿論コントレイルも好勝負必至。馬体が見栄えするというタイプではないが、幾らかでも前走時点で成長は有り、レースも実際に強かった。ただ、最内枠は諸刃の剣。前走は位置を取りに行ったが、出脚が速い訳ではなく、何かに叩かれる様だと苦しくなる。

大穴はキメラヴェリテ。前走阪神戦は少し無理に行った印象も有る逃げだったが、終いは有る程度纏めた。勝ったアドマイヤビルゴを称える外ないだろう。ちなみにこの時が初芝で、道悪は未知数としてもパワーは間違いないところ。徹底先行タイプも見当たらず、展開も向く筈。

馬単
5=7 5=1 5=14

第29回アーリントンカップ(GⅢ)

先週の桜花賞にも使えた筈の2勝馬・ギルテッドミラー。除外覚悟で登録だけする手も有っただろうが、それをしなかったのはここが勝負だからだろう。道中、力む馬で、短距離の差し馬的印象は有るのだが、前々走京都戦でクビ差負けした相手がサトノインプレッサ。能力的にもこの辺のメンバーなら何とかなると見る。

同じことはボンオムトゥックにもいえる。こちらは桜花賞に使えば中1週ということで、ハナから頭になかっただろうが、とはいえ前走は今年初戦で、最初からここが意識されていた。その前走はスローの展開を2着に2馬身差の圧勝。これも能力は高い。

牡馬ではタイセイビジョン。前走阪神戦はサリオスに完敗だったが、自分から捕まえに行っており、2着に良く踏ん張ったという見方も出来るだろう。器用さが有って、競馬に注文が付かないのも強み。あとは休み明けがどう出るかだけ。

牡馬でもう1頭ジュンライトボルトも押さえておきたい。前走中京戦も良く頑張ったが、3走前の当地戦が悪くない内容。少し勝負どころで置かれる様な形になりながら、最後は盛り返そうとしていた。2走前の京都戦から道悪が宜しくないのはネックだが、馬場さえ乾けばソコソコ差して来れる筈。

馬単
10=7 10=6 10=5

第80回桜花賞(GⅠ)

前走で初めて土が付いたレシステンシア。ただ、ダイワメジャー産駒で、勝ちっ放しというのは中々難しいタイプでも有り、仕方がないところ。スローで逃げるとマズいことが分かったことは、収穫となるか、相手に手の内がバレたとみるかは微妙だが、それでもこの馬のスピードが勝る筈。

それを負かしたマルターズディオサが対抗格。その前走はレシステンシアを意識して早目の競馬。外枠から結構強気に動いていたが、しっかり勝ち切った。前々走は追っ掛けバテを拾っただけの印象だったが、確実に成長しており、当然有力。

サンクチュエールが3番手。前走京都戦は牝馬の出世レースで、歴代の馬に通用する様な馬体の迫力はないのだが、それはこの時期のアーモンドアイとて同様で、兎に角レースに行くと強いことが多い。当時の3着馬が後に重賞勝ち。枠も有利。

ミヤマザクラも結構強い。マイラー体型で少しテンションは高いのだが、現時点でほぼ完成されている。前走東京戦は自力で動かざるを得ない展開で、キツい形になったが、しっかり勝ち切った。このダメージさえなければ大崩れは考え辛い。

馬単
17=5 17=4 17=14

第63回サンケイスポーツ杯阪神牝馬ステークス(GⅡ)

今年に入って重賞連勝のサウンドキアラ。とはいえ、京都巧者で有ることは間違いなく、坂に疑問も残るのだが、マイルで勝って1400mの大外枠、しかも極悪馬場で勝ちと、全く違う条件の競馬だったこともまた確か。馬体も充実著しく、今ならこなせると見たい。

対抗はお馴染みダノンファンタジー。牝馬限定戦なら常に堅実。距離もマイルがベストだろう。細かい部分で一線級とは迫力で見劣るが、その分、スマートな造りで、鉄砲も利く。

長打ならトロワゼトワル。昨年暮れの前走中山戦が殿負けだったが、ハンデ、大外枠、何よりコントラチェックが居てと、悪い条件が揃い過ぎていた。ゲートさえ決めてハナへ行けるなら一発も。

ビーチサンバも改めての期待。前走京都戦は出遅れて5着。クラシック路線に乗った馬で、唯でさえ、長い距離を保たせる様に造られていたところへ、出遅れての1400mはあまりに忙しかった。無論、この経験は大きく、ベストのマイルで巻き返したい。

馬単
2=13 2=12 2=4

第64回大阪杯(GⅠ)

昨秋から本格化、今年に入って更に良くなっているクロノジェネシス。脚の外向はネックだが、馬力強化されたことが前走京都戦での極悪馬場克服に繋がった。当時のダメージさえなければ。

ラッキーライラックは前走中山戦が+11kgで余裕残だった。負けたことや3〜4角での手応えの悪さは目を瞑るとしても、直線で見せた気の悪さが気にならないでもないのだが、今年はメンバーレベルが低く、競馬の上手さを生かして。

牡馬ではブラストワンピース。仏国遠征の疲労を案じる向きも有った前走中山戦だが、完勝といえる内容。不器用さは有って、毎回コンスタントに走れるタイプではないが、それ故、頭数が少ないことは無条件で歓迎。牡馬にパワーを感じさせる馬が少ないのも有利に働きそう。

押さえがダノンキングリー。前走中山戦は特に瑕疵のない競馬。レースセンスも有って、登坂力もしっかりしている。あとはGⅠでの運だけだが、昨秋京都戦がサッパリだったことを考慮すると、2,3着止まりで終わる危険も高い。

馬単
12=5 12=3 12=8

第52回ダービー卿チャレンジトロフィー(GⅢ)

前走の敗戦に案外感も有るのだが、一応の本命はジャンダルム。前走は外から他馬が動いて早目の競馬を余儀なくされたのが応えた形。他馬なら問題なく走れるところなのだろうが、気性的に淡泊な部分が有り、競馬を投げてしまった。乗り役も意識して乗ってくれる筈で、兎に角集中力が続けば。

ボンセルヴィーソも似た様なことがいえる。ジャンダルム程淡泊ではないが、脚が一瞬しかない馬で、自分で動かざるを得なくなったのが終いの失速に繋がった。前走の反省を踏まえて、脚の矯めさえ利く展開なら。

プリモシーンは前走東京戦が圧勝に近い内容。着差は2着と半馬身だが、外が利かない馬場で、届いたのだから相当強い。回り脚も悪くない馬だが、基本はあくまで東京向き。昨年も55kgでアップアップだった感が有り、56kgは厳しい結果に終わる危険も。

穴はペプチドバンブー。前走中京戦は道悪だったが、末一気で決めた。今回は良馬場見込みだが、それなりに時計も掛かる馬場になっている。回り脚も有る馬で、展開さえハマれば台頭充分。

馬単
3=5 3=7 3=12

第27回マーチステークス(GⅢ)

先行馬が妙に多い組み合わせ。ペースひとつで結果が変わりそうだが、無難な本命はワイルドカード。出脚は有る馬だが、ハナへ行けずとも競馬は出来る。インで馬群さえ捌けば大崩れは考え辛い。ただ、今年初戦で、一回緩めてのモノ。2日延期はあまり好材料とはいえない。

こういうのは極端な脚質で決まることが多く、ズボズボ決着の場合はコマビショウ。ゲートはアテにならないが、末は堅実。あとは追走に苦労しないかどうか。前走阪神戦は2000mでも苦労していた様に見えた。馬場状態微妙だが、良馬場でやりたいところ。

それでも行き切ったケースには注意したい。徹底先行に出そうなリアンヴェリテが3番手。先行馬が揃うと案外徹底タイプのみが楽に行けるケースも。アテには出来ないが、一発には注意。

押さえがスワーヴアラミス。出脚が抜群に速いという訳ではないが、前走京都戦にしても出して行っても折り合いは付く。その前走は相手が悪く、オープン特別とはいえ、良く食い下がっていた。ただ、時計がないので、これも良馬場でやりたい。

馬単
1=7 1=9 1=12

第50回高松宮記念(GⅠ)

単純に能力だけをいえばダノンスマッシュに疑う余地はない。前走中山戦にしても、ゲートで多少失敗した部分は有ったが、上手く捌いて完勝といえる内容。マトモなら競馬も上手い。GⅠになると悉く運がないのだが、生涯で1回位は突き抜けても。

その中山戦でタワーオブロンドンは伸び切れずの3着。ただ、太い影響が有ったことも確かだろう。今回はちゃんと乗り込んでおり、もっと動ける様になる筈。初コースだが、パワーが有るので中京も歓迎だろう。

ノームコアも無茶苦茶強く、長打の期待。前走香港戦は外枠で馬群が固まってしまい、厳しい展開。今回も外枠、頭数もほぼ倍だが、それでも今のスプリントのレベルなら何とかなりそう。昨年、骨折が有っただけに、時計の掛かる馬場も悪くなさそう。中京の坂を利して差し込みたい。

グランアレグリアも前走阪神戦が圧巻だった。あとは状態面。気性的に結構詰めてしまうことが多く、間隔が詰まると凡走する危険が高くなる。今回は休み明けで、問題はないと見るが、全幅の信頼は置き辛い。

馬単
6=9 6=18 6=8

第67回毎日杯(GⅢ)

人気どころは致命傷となりそうな問題の有る馬が多く、一番無難な本命はダノンアレー。500万だけに前走は何とかしたかったところだが、目標にされた影響も大きかった。馬の迫力はこのメンバーなら断然で、雨で力の要る馬場になったのも有利に働きそう。

人気どころではサトノインプレッサがまだマシな印象。前走京都戦は道悪で勝った点も向いたといえそうだが、その前走は2馬身近い出遅れ。少頭数で何とかなる可能性も有るが、アテにはし辛い。

大穴ならアーヴィンド。ダートで勝ち上がったが、前走は2番手から手応え良く運んで、直線で逃げ馬を競り落とすセンス有る競馬。キズナ産駒ということも有るが、走法から芝も問題なさそう。馬体がもうひと絞り出来れば、もっと走れる筈。

押さえがアルジャンナ。前走京都戦は勝負どころの手応えが妙に渋く、馬場状態の悪さも味方せず、挽回し切れずの3着。下見で気負っており、気性面も怪しいところだが、下り坂のない阪神なら巻き返しも。

馬単
5=8 5=1 5=2