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競馬予想 2023年2回京都

第168回天皇賞・秋(GⅠ)

例の2頭で一騎打ちということになるが、中でも背水の陣で臨むドウデュースに期待したい。馬場状態の問題は有ったにせよ、海外では全く歯が立たなかったが、国内戦なら文句なしの成績。順調ならイクイノックスと同水準の成績を残せていた筈。4歳秋に大化けするハーツクライ産駒。まだ奥も有る筈。

そのイクイノックスも文句の付け様がない実績。レースも圧勝続きだが、線の細さが目に付いた3歳春から一変して、馬も確実に良くなっている。ただ、メンバー的に恵まれた部分も否定出来ない。ドウデュース相手でどうかという部分が残り、今回が試金石。昨年の覇者でも有るが、中山の方がパフォーマンスがいい印象も。

一発期待ならノースブリッジ。気性的に難しい部分が多く、アテに出来ない部分も有るが、ヤル気さえ出せば東京でも踏ん張りが利くタイプ。メンバー的に逃げる形になりそうだが、この鞍上が折り合いを付けて、道中気分良く運べる様なら粘り込む。

押さえがジャスティンパレス。間違っても勝ち切る場面はないだろうが、前走阪神戦は距離への融通性を示した一戦。当初は緩さが目立ったが、馬がしっかりしたことで速い流れにも対応出来る様になった。この頭数ならゴチャ付く心配も少なく、入着狙いの競馬に徹すれば。

馬単
7=3 7=1 7=6

第66回MBS賞スワンステークス(GⅡ)

単純に一番強いのはグレナディアガーズ。GⅠだとワンパンチ足りない気もしないでもないが、そもそも1200mはこの馬にとって忙しい。ないものねだりだが、GⅠでも1400mなら勝ち負け必至だろう。あとは京都でどうか。坂を利して差し込める阪神の方が無難で、京都だとちょっとした反応の鈍さがアダとなる危険は有る。

ララクリスティーヌが対抗。マイルでも勝っているが、これも1400mがベスト。恐らく1200mでも走れるスピードが有る筈だが、ちょっとした捌きの上手さを生かせるのがこの距離ということなのだろう。その点では京都も悪くない筈だが、枠が少し遠く、鞍上にコース経験が少ない点がどうか。

ルガルが3歳馬の3番手。前々走はゲートで失敗したが、基本的には出脚が有って自在性の有るタイプ。前走新潟戦は決勝線手前で不利が有ったが、2着馬が次走勝ち上がり。鞍上も強化され、今年のメンバーなら立ち回りひとつ。

ウイングレイテストは前走中山戦が好内容。詰めの甘いイメージも有ったが、早目先頭からソウルラッシュと首差の惜しい2着。ハンデ差も有っただけに、過大評価も出来ない部分は有るが、内枠を生かして平坦コースでひと踏ん張り利けば。

馬単
8=15 8=2 8=3

第84回菊花賞(GⅠ)

無難な本命はタスティエーラ。間違っても、迫力を感じさせる馬ではないが、兎に角器用。前走東京戦で大接戦を凌ぎ切ったのも道中で余計な動きがないからこそ。京都開催に戻ったことで内枠有利となりそうだが、枠も手頃。

内枠有利という点では最内枠のトップナイフにも警戒が必要。器用さだけなら世代屈指の存在。前走札幌戦も馬場が悪い中え、思い切って乗ったのが奏功した形。ただ、今年に入ってゲートが不安定。フタを開けてみないと分からない部分も。

ソールオリエンスは正に単穴といったところ。人気面では穴とはいい難いが、基本的に器用なタイプではなく、京都3000mで外枠となると微妙な面が残る。力は持っていることもまた確かだが、鞍上のミスも多く、少なくとも馬券の軸にはし辛い。

押さえがリヴィアングラス。前々走が3着ながら中々強い内容。スローに落とし過ぎて、向正面半ばから他馬に絡まれたのが痛かったが、それで居て、勝ったサトノグランツとは同タイム。前走新潟戦は最早当然の完勝だった。単騎逃げにさえ持ち込めば。

馬単
7=1 7=14 7=6

第26回富士ステークス(GⅡ)

ナミュールの巻き返しに期待する。そもそもガサのない牝馬にGⅠ2連戦がキツかったが、直線で不利も有って競馬にならなかった。この乗り替わりは当然といえば当然だろう。3歳時は非力な印象だったが、古馬になってからの馬体増が示す様に、馬は格段に良くなっている。今度こそ決めたい。

対抗はダノンタッチダウン。世代レベルに若干の疑問も有る今年の3歳馬だが、休養前の前走は外を回って早仕掛けの形になりながら、渋太く踏ん張って4着と強い内容。そもそも馬体を絞り切れておらず、中途半端に近い状態で走っていただけに、締まってくれば更に走れる筈。マイナス体重なら単勝勝負でも。

ステラヴェローチェは文字通りの単穴。クラシック路線に乗ったことで3000mも走らされていたが、馬体の印象はどちらかといえばマイラー。ただ、マイルを走るのが2歳時以来となるだけに、慣れの問題さえクリア出来れば。

初重賞挑戦となるエターナルタイムが押さえ。馬体に大物感はないが、柔軟性が有って相手なりに走れるタイプ。前走も準オープンながら完勝。マイルにも不安はなく、あとは道中リラックスして走れれば。

馬単
6=11 6=12 6=3

第28回秋華賞(GⅠ)

当然ながら本命はリバティアイランドで仕方がないところ。何年に1頭クラスの傑出馬で、走法からしてスケールが違うとしかいい様がなく、レースも圧勝続き。間違いなく歴史に名を残せる馬。ここも通過点に。

ただ、春の時点ではどうやってもリバティアイランドで仕方がなかったが、挑戦状を叩き付ける馬が現れた。マスクトディーヴァは前走阪神戦でレコード勝ち。楽な展開ではなかったが、大外から1頭違う脚で突き抜けた。あとは京都2000mでその決め手を再現出来るかどうか。

リバティアイランドを負かした実績を持つラヴェルが3番手。この点では唯一無二の馬だが、その後が案外。ただ、前走阪神戦に関しては直線で不利も有った。早仕掛けしながら良く踏ん張っていた前々走東京戦だけ走れば馬券圏内充分。

ドゥーラが押さえ。前々走東京戦、前走札幌戦と何れも大外ブン回し。良くいえばリズムを大事に走らせているともいえるが、丁寧さに欠けた乗り方ながら、3,1着と結果を残しており、馬は強い。内枠を上手く生かせる競馬さえ出来れば。

馬単
6=7 6=13 6=5

第71回アイルランドトロフィー府中牝馬ステークス(GⅡ)

東京1800mがベストのルージュエヴァイユを狙う。休養前の前走はゲートで安目を売りながら出して行っての2着。といっても、飛び道具にやられた格好で、マテンロウスカイとの併せ馬にはしっかり競り勝っていた。ここは負けられない一戦。

ディヴィーナは今夏の上昇馬。昨年迄はオープンで案外の競馬が続いていたが、今春の東京マイルが4着ながら強い内容で、ここ2走の2着も展開の綾。完全に一皮剥けた。あとは1800mがどうか。折り合いに不安はないだけに、こなしても不思議はないが。

プレサージュリフトも圏内。骨折が有り、2月以来になるが、今年に入っての2走は牡馬相手にソコソコの競馬。前走にしても勝ったウインカーネリアンと0.1秒差は立派の一言に尽きる。何より器用さが有るのが東京1800m向き。あとはデキの問題だけ。

昨年の覇者、イズジョーノキセキが押さえ。今年に入ってデキ落ち感も有ったが、前走札幌戦に関しては外を回ったのが裏目に出ただけで、デキに関しては大分立ち直って来た印象も有った。本当の適性は良く分からない部分も有る馬だが、昨年ソダシに勝った実力馬だけに、軽視禁物。

馬単
5=7 5=6 5=12

第58回農林水産省賞典京都大賞典(GⅡ)

京都外回りならディープボンドに期待する外ないだろう。勝負どころでのズブさがネックの馬だが、坂の下りを利して動いて行ける京都外回りは弱点がカバー出来るベストの条件。距離は3000m有った方がいいのだが、今回は道悪見込みで、この点も有利。

連覇が懸かるヴェラアズールが対抗格。昨秋東京戦以降は案外だが、小回りで急かされる競馬は向いていない。昨年は阪神コースだったとはいえ、トモが少し甘い位のタイプだけに平坦コースも歓迎。ただ、こちらは雨を歓迎しない。出来れば良馬場でやりたいところ。

ボッケリーニも手堅い。GⅠだと壁は感じるが、前走阪神戦はイクイノックスから0.5秒差。GⅡ以下だと殆ど連を外していない。コースは基本的に不問だが、昨年の2着馬で、距離もこれ位が合う。

逃げるアフリカンゴールドが押さえ。出脚が速い方ではないので、前走札幌戦のユニコーンライオンの様に、何か同型が居ると厳しいのだが、ここは先手が取れる組み合わせ。近走凡走続きだけに、そろそろマークも甘くなる頃で、一発狙える。

馬単
4=2 4=6 4=12

第74回毎日王冠(GⅡ)

一時程の豪華さはなくなったが、それでも伝統の一戦だけ有って好メンバーが揃った。とはいえ、今回は差し馬が多く、波乱が有るなら先行馬。開幕週だけにパピットを狙ってみたい。ハナへ行けないと脆いのだが、同型のフェーングロッテンは出脚が速い方ではなく、ウインカーネリアンさえ制すれば、楽に行ける組み合わせ。人気どころはウインカーネリアンマークで運ぶ筈で、その点も有利。

そのウインカーネリアンが一応の対抗。ゲートが不安定な点がネックだが、流れに乗れさえすれば渋太いタイプ。前走に関してはデキもイマイチに見えた。これも東京マイルで1分31秒8の時計が示す様に、開幕週の時計勝負は歓迎材料。

実績最上位はソングライン。マイルのGⅠを連勝するのは中々出来ない芸当。特に前走は大外枠を克服してのモノ。それだけ力を付けているのだろう。ただ、この後は米国遠征とのこと。1800mも初めて。本気度は一枚落ちる。

シュネルマイスターも圏内。一昨年の覇者で、昨年の2着馬だが、昨年よりはメンバーが強化された印象。G&$8544;だとワンパンチ足りないとはいえ、外枠に泣くケースも多かった。一昨年と同じ1番枠で今度こそ。

馬単
5=7 5=10 5=1

第9回サウジアラビアロイヤルカップ(GⅢ)

最も安定感が有りそうなのはボンドガール。446kgの馬体は、決して大物といった風情ではないが、完成度が高い。新馬の当地戦も着差こそ僅かだが、好位で折り合って抜け出すセンスを感じさせる内容。重賞でも連は外さない筈。

対抗はシュトラウス。馬体も大物感溢れる重厚な造り。ただ、新馬は折り合いが付く迄、かなりの苦労が有った。それで9馬身差ならモノが違うともいえるのだが...。アッサリでも不思議はないが、フタを開けてみないことには。

ゴンバデカーブースも好勝負。これも新馬は逃げて勝ったクチだが、折り合いという点では、シュトラウスよりも遥かにスムーズに運んでいた。出脚も速く、センスは有りそうだが、控える形になった時がどうか。

人気はこの3頭に集中しそうだが、一角崩すならマイネルブリックス。先週の中山戦を放馬して競走除外となったが、直ぐに使えたのはダメージがなかったことの証。新馬の福島戦は4角で終わっていたが、未勝利の前走新潟戦は勝負強さを感じさせる内容。前がやり合う形になれば台頭。

馬単
3=1 3=2 3=9