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競馬予想 2023年6回阪神

第40回ホープフルステークス(GⅠ)

毎回、同じ前置きになるが、今年の2歳は傑出馬不在。馬のスケールに期待して、センチュリボンドを狙ってみたい。前走京都戦の+10kgは少し重たかった気もしないでもないが、馬体の迫力はこのメンバーなら最上位クラス。出脚が有って、レースセンスが高いのもいい。初東上となるが、輸送で馬体が絞れれば。

レガレイラが対抗。前走東京戦は上がり3F32.7秒で負けたのだから、勝った相手を褒めるしかない。追い出して一瞬、モタついた様にも見えたが、それでも真っ直ぐ走れていた点も好印象。下見でも一歩一歩にブレがなく、完成度が高い。折り合いも過去2戦から問題ない筈だが、前走に関しては下見のテンションがギリギリだった。下見での落ち着きが鍵。

ゴンバデカーブースもレースセンスは高い。前走東京戦は他馬が引っ掛かっていた中で、折り合えたのが最大の勝因。ただ、抜け切るのが早過ぎたとはいえ、直線でフラついていた点は課題として残った。枠に恵まれ、それを生かせる器用さも有るだけに、このメンバーなら何とかなってもいいが、過信は禁物。

過信出来ないという意味ではシンエンペラーは更に確率が悪そう。前走京都戦は下見でイレ込み寸前だった割に、道中の行き振りが悪く、チグハグな競馬。外に出すのにも一苦労が有った。それで勝つのだから強いということもいえるが、この手のタイプは2走続けての好走が難しい。走ってみないと何とも。

馬単
16=1 16=6 16=13

第68回有馬記念(GⅠ)

馬券に絡む確率が最も高いという意味で、無難な本命はタスティエーラ。枠は少し外になったが、出脚が有って前で流れに乗れる競馬の上手さが何より。前走の京都3000mは少し適性外だった様にも見えたが、中山2500mなら。

対抗はタイトルホルダー。2番手でも競馬は出来る馬だが、本音の部分ではパンサラッサが居なくなってくれたのは有り難いところだろう。逃げ馬としては、出脚が甘いだけに内枠が当たったのはプラス。中山なら簡単には止まらない。

スターズオンアースは前走東京戦が秀逸。リバティアイランドと、イクイノックスの番手競りになっていたが、こちらは外を積極的に乗っての競馬。3着でも負けて強しの内容だった。再度の大外枠は最早笑うしかないが、気性面に注文の付かない馬だけに、この鞍上なら前付けで活路を見出す形になりそう。

ドウデュースも本来の鞍上に替わって巻き返しに期待が懸かる。ここ2走は行きたがる癖がネックになっているが、この鞍上の時だと、ゼロではないにせよ、ガツンと引っ掛かった場面はなく、何とか我慢してくれる筈。元々は器用さが有って、勝負強いタイプ。追い比べの展開なら。

馬単
13=4 13=16 13=5

第18回阪神カップ(GⅡ)

前走京都戦は内で決まる展開の中、大外からの競馬を余儀なくされたグレナディアガーズ。差し一手故に、多少の取り溢しは仕方がないところだろう。当時はデキも甘く、今回は良化間違いなし。ここは確実に決めたい。

ララクリスティーヌも1400m巧者。前走京都戦から外からジワッと先行して、最後はクビ差。ただ、京都はコース形態の問題も有るだろうが、4角で少しモタついたのが最後に響いた感も有った。鞍上が京都コースに不慣れだった影響も出たか。阪神なら巻き返す。

ママコチャは1400mが鍵。マイルだと道中で少し力む面が有り、1200mで折り合ってGⅠに辿り着いた形。特に前走中山戦は単純に強かった。1400m迄なら実績も有り、このメンバーなら何とかなっていいが、これ迄1200mを走っていた影響がどう出るか。

穴を探せばピクシーナイトか。昨年を全休。今年に入って復帰して、掲示板にも乗れない競馬が続いているが、内容そのものは確実に良くなっている。今回は攻め馬も動いた。競馬に注文の付く馬でもないだけに、そろそろ復活の時。

馬単
10=12 10=13 10=6

第75回朝日杯フューチュリティステークス(GⅠ)

先週の牝馬戦同様、傑出馬不在。ジャンタルマンタルに期待するのが無難なところか。前走京都戦で少し行きたがっていた点は課題だが、内枠で何とか我慢は利いており、器用さは有る。再度の内枠で前さえ詰まる形にならなければ。

シュトラウスも馬はいい。ただ、前走は東京1800mとはいえ、行きたがっていた。阪神マイルなら条件は好転といえるが、外枠は試練だろう。兎にも角にもマトモに走れるかどうか。折り合いさえ付けば、このメンバーなら大崩れは考え辛いが。

アスクワンタイムも前走東京戦だけでは見限り辛い。前走の負け方が不可解では有るが、前々走小倉戦は2着馬と同タイムの辛勝だったが、明らかに距離は延びた方が良さそうな内容でも有った。マトモなら巻き返せていい。

ナムラフッカーの浮上にも警戒したいところ。数字に現れる部分では上の馬が何頭も要るが、馬体に柔軟性が有ってトビが大きく、いいモノを持って生まれて来た印象。まだ馬が若く高い素質を生かし切れていないが、展開ひとつ。

馬単
3=17 3=16 3=13

第9回ターコイズステークス(GⅢ)

GⅢの牝馬限定戦としてはメンバーが揃った印象。GⅠでもソコソコやれるだけの実力が有るサウンドビバーチェに期待する。3走前の阪神戦がダラしなかったが、矯めが利かなかったことも響いたか。距離が2000mだった昨秋戦は最後に甘くなったが、中山でも走れており、ここは決めたい一戦。

対抗はこのレース連覇中のミスニューヨーク。とはいえ、牝馬が重賞で3連覇となればJRA史上初。更に、ハンデ戦の3連覇もエリモハリアーの函館記念が有ったのみで、それだけ難しいことともいえる。差し一手でも有り、果たしてどうか...。

ヒップホップソウルもマイルなら見直したいところ。2000mはどうしても行きたがってしまい、最後が甘くなる傾向だが、マイルなら違う筈。中山マイルは今年の正月戦で惨敗しているが、道中で不利も有った。ダラダラ脚を使うコース形態だけに、基本的には合う筈。

大穴はキタウイング。前述のヒップホップソウルが惨敗した今年正月戦で最内から突き抜け快勝。一瞬の脚は中々のモノが有る。前走京都戦もそこ迄悪い内容ではなく、上手く展開さえハマれば。

馬単
9=5 9=10 9=13

第75回農林水産省賞典阪神ジュベナイルフィリーズ(GⅠ)

来春迄、期待出来そうな傑出馬不在。となると、コラソンビートが無難な本命か。前走東京戦は中団から上がり3F33.2秒の決め手でレコード勝ち。臨戦過程がエリート路線ではない点を嫌う向きも有るが、その点は他馬も似た様なモノ。右回りさえこなせば。

キャットファイトが対抗。前走中山戦は文句なしの圧勝。最後だけは押さえていたが、追えば追うだけ伸びていた。馬格はないが、全身を使った走法も好印象。関東馬だけに間隔を開けての参戦もいい方に出そう。

穴っぽいのはクイックバイオ。前走京都戦は出遅れて、流れに乗れなかった。最後はもう少し伸びて欲しかったが、ステッキに尻尾を振って抵抗していた様な状況では伸びないのも仕方がないところ。本来の前々で流れに乗れる形になれば巻き返す。

ナナオも面白い存在。ガサがないだけに、函館の道悪はキツかった筈だが、良く頑張って2着。前走京都戦も逃げて、上がり33.8秒と、中々の頑張りだった。その前走で馬体が成長していた点も好印象。枠は遠いが、好位でも競馬出来るタイプでも有り。

馬単
10=3 10=2 10=15

第59回中日新聞杯(GⅢ)

夏の3回中京から、先週のレモンポップも含めて、当地の重賞は芝もダートも逃げばかり。これが今年最後の中京の重賞だが、ここも先行有利と見て、ユニコーンライオンの逃げに期待したい。以前より、出脚が甘くなっている気もしないでもないが、枠に恵まれていなかったことも確か。58.5kg自体はそこ迄問題ない筈で、最内枠の今回は決めたい一戦。

対抗はユーキャンスマイル。先週に阪神で走った同馬主のボッケリーニもそうだが、GⅡでギリギリの馬。逆にGⅢなら、力は一枚上。左回りにも高実績が有り、58kgも比較的恵まれた印象。あとは先行有利が見込まれる中で、どこ迄差して来れるか。

決め手だけならピンハイも負けていない。一時期、低迷していたが、前走の京都戦はキッカケを掴んだといえる2着。調子さえ取り戻せば、GⅠでも入着級の実力の持ち主。ガサがないだけに、使い込めないタイプだろうが、それだけにそろそろタイトルが欲しいところ。

ヤマニンサルバムも左回りなら堅実。特に中京は3勝を挙げた得意中の得意コース。前走東京戦は明らかに恵まれたが、ここもユニコーンライオンの番手となりそうで、展開的には楽。内々をうまく立ち回れさえすれば。

馬単
1=9 1=5 1=7

ジャパン・オータムインターナショナル 第23回チャンピオンズカップ(GⅠ)

人気どころに死角が多く、難解。配当妙味込みでドゥラエレーデを狙うのが面白いところか。中京1800mは基本的に先行有利。芝だと甘いのだが、ダートだとまだ踏ん張りが利く。といっても、ダートの実績はUAE戦しかないのだが、当時屈したデルマソトガケがブリーダーズカップクラシックで2着。これも箔が付いた。

人気どころでマシなのはレモンポップ。未経験の1800mは課題となるが、最初からここ目標だっただけに、距離は意識して造っている筈。その中で、1200mのUAE戦で負けたこともいい方に捉えたい。ただ、距離に不安の有る中で、外枠は試練。少し乗り方が難しくなった。

セラフィックコールは走ってみないと何とも。前走京都戦は4角の捌きを失敗して外へ弾かれ、完全な負けパターンだったが、それでも鬼脚で追い込んで圧勝。GⅠでも、このメンバーなら力は上だろう。ただ、中京は外からの追い込みが利き辛い。その1点に尽きる。

押さえがグロリアムンディ。昨年は2番人気ながら12着に終わったが、ゲートで失敗したのが痛恨。とはいえ、自分の競馬が出来れば、渋太いタイプ。前々走京都戦の様に、ゲートを五分に決めて、前で流れに乗れれば。

馬単
12=5 12=2 12=9

第73回チャレンジカップ(GⅢ)

べラジオオペラに期待した。前走東京戦は最高に乗られて勝ち馬と同タイムの4着。鞍上も一瞬は夢を見ただろうが、最後に甘くなった形。とはいえ、3走前の中山戦が強い内容で、距離が微妙に長かったとみたい。適距離の2000mなら堂々の主役。勝って、来年のGⅠに名乗りを上げたい。

対抗はガイアフォース。前走東京戦はイクイノックスを前受けして5着。1頭だけブッちぎる展開になりながら、1.0秒差なら良く踏ん張ったといえるだろう。今年に入って、使う距離が一定でない点がイマイチ振りに拍車を掛けている気もしないでもないが、GⅢのメンバーなら。

ボッケリーニもGⅢなら負けられないところ。これも距離がバラバラだが、今夏に阪神2000mで勝っている点は強み。G𔷘を除いて、阪神で馬券を外したことはなく、ここも好勝負必至。

昨年の3着馬、エヒトもGⅢなら堅実。余り人気になるタイプではないが、阪神でも勝っており、好位で流れに乗れて、時計の速い条件に強い。昨年とメンバーの顔触れこそ変わったが、似た様なレベルだけに今年も圏内。

馬単
5=6 5=4 5=11