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競馬予想 2024年2回阪神

第84回皐月賞(GⅠ)

前走で牡馬を倒し、歴史に名を残したレガレイラ。それで最優秀2歳牝馬に選出されたなかったのは解せないが、同条件のここは改めて実力を証明したい一戦。先週の阪神戦に続き、主戦ジョッキーがケガで出番が回って来た鞍上にとっても、結果を。

メイショウタバルは前走阪神戦が圧勝。重馬場も向いたのだろうが、6馬身差は最近の重賞では中々見ない数字。この手の馬は馬場の良否を問わない筈で、内枠から自分の形にさえ持ち込めば面白い。

昨年の2歳王者、ジャンタルマンタルも当然、圏内。前走東京戦は超スローにハマって取り溢し。あれが地力でないのは明らか。ただ、競馬は上手いが、少し前向き過ぎる面も有る。連の軸したいタイプでは有っても、消耗戦は避けたいところ。

大穴はシリウスコルト。前走は上手く先手を取ってペースを落としたものの、ペースが遅過ぎて、コスモキュランダのマクりに遭い、むしろ苦しい競馬になってしまった。それで3着なら良く頑張っている方だろう。ここもハナへ行くと目標にされそうだが、好位のインで脚を矯める形なら、粘り込み充分。

馬単
10=2 10=8 10=4

第33回アーリントンカップ(GⅢ)

重賞でマトモに走った馬が少なく、メンバー低調。唯一、今年に入って重賞で馬券圏内の実績が有るシヴァースで仕方なしか。前走京都戦は内から抜け出しながらも、最後にビザンチンドリームの決め手に屈した形。ただ、ガサのない馬だけに、荒れ馬場は応えただろう。最終週とはいえ、京都よりはマシな馬場状態。ガサがなくとも、完成度は高く、この相手なら何とかしたい。

新馬からの参戦組では、ジュンヴァンケットが筆頭。馬はまだ若いが、前走の決め手は中々のモノ。同じだけ走れば通用していいが、陣営の話では普段のテンションが高いとのことで、何処迄、馬体を締めて来れるかが鍵に。

ディスペランツァが3番手。11頭立てとはいえ、前走は最後方からのブッコ抜き。早仕掛けタイプの鞍上が坂下辺り迄矯めていたので、余程の手応えだったのだろう。あとはゲートが常に悪く、位置取りがカギ。

穴っぽいのは、タガノデュード。少し決め手に欠く面は有り、ここ2戦はスローで前の馬に粘られた形。ただ、3走前のGⅠで5着。坂で止まりそうになりながら、最後は再び差を詰めていた。中々勝ち切れないが、新馬以外は全て掲示板確保と、渋太いのは確かだろう。33秒台の脚はなさそうだが、少しでも上がりが掛かれば。

馬単
5=13 5=3 5=16

第84回桜花賞(GⅠ)

間違っても実力最上位ではないだろうが、連の軸としてイフェイオンに期待してみたい。前走中山戦はクビ差でも着差以上に渋太い内容。少し内へモタていた様に、まだ甘い点は有るが、馬体の迫力ではこのメンバーでもヒケは取らない。好位で流れに乗って内枠を生かせる形になれば。

アスコリピチェーノが対抗。前走は3角手前で狭くなる場面が有り、決してスムーズな立ち回りではなかっただけに、強い競馬だった。この手のタイプは休み明けがいい方に出ないことが多いが、果たしてどうか...。

スウィープフィートが3番手。まだ緩さを残しているが、馬体の柔軟性がいい方に出ている。全身を使ったフォームは調教で身に付くモノではない。あとは折り合い。前走はスムーズに走れていたが、前々走京都戦は行きたがる面が有り、果たしてどうか。

ステレンボッシュも圏内。アスコリピチェーノと同タイムと、前走は惜しい2着。ただ、途中の脚勢は勝ったかにも見えただけに、登坂力が甘いのだろう。ただ、完成度が高く、器用なタイプで有る。今年のメンバーなら立ち回りひとつ。

馬単
3=9 3=7 3=12

第67回サンケイスポーツ杯阪神牝馬ステークス(GⅡ)

ウンブライルの巻き返しに期待する。前走東京戦は休み明けで+22kg。見た目には出来ていたが、超スローで前が残る競馬だったことも有り、0.6秒差でも責められないところ。世代レベルに疑問符も付くが、何とかしたい一戦。

その東京戦で注目を集めたのがマスクトディーヴァ。軽く3馬身は出遅れた上に無理矢理動かして、最後失速。ダメージが残りそうな負け方だった。今回は仕切り直しの一戦となるが、メンタルひとつ。リバティアイランドに0.1秒が金看板で、このメンバーなら断然の存在だが...。

ドゥアイズも好勝負。馬券から外れたのは全てGⅠ。GⅡ以下はは全て馬券圏内という堅実派だが、距離は1600〜1800mと、マイルも向いている。今回はソコソコのメンバーが揃ったが、渋太く立ち回って粘り込む。

モリアーナもチャンス充分。前走は牡馬相手の中山2200mだったが、4着。GⅡでも有り、健闘といえる部類か。限定戦なら好勝負必至ということになるが、その前走で道中、行きたがる場面が有っただけに、距離短縮もいい方に出そう。

馬単
9=1 9=7 9=6

第67回大阪杯(GⅠ)

無難な本命はタスティエーラ。前走中山戦は馬体増が応えた格好。本来は器用なタイプだが、コーナーでの加速が鈍く、直線入口でジャスティンパレスに寄られたのが痛かった。馬体さえ絞れれば機動力が来る筈で、得意距離の2000mでも有り、ここは負けられない一戦。

対抗はミッキーゴージャス。限定戦とはいえ、前走小倉戦が呆れる程、強い内容。着差は2着と0.1秒でも、開幕週で時計が出る馬場状態の中、3角手前からひとマクりだった。転厩初戦となる点が気にならないでもないが、今年のメンバーなら。

ソールオリエンスも怖い。イマイチの要因は、デキに問題が有る訳ではなく、単に不器用なだけ。唯一の金看板で有る昨春の中山戦も道悪の1番枠から腹を括って乗ったのがハマった面が大きい。阪神内回り2000mはいい条件ではないが、一雨降って外有利の馬場状態になれば台頭。

押さえがべラジオオペラ。GⅠの真っ向勝負となると少し甘い面は否めないが、立ち回りが上手い点が最大のセールスポイント。加えて前走京都戦は距離も1F長かった。適距離の2000mでマクり合戦にさえならなければ粘り込み充分。

馬単
3=1 3=10 3=11

第56回ダービー卿チャレンジトロフィー(GⅢ)

昨年の覇者、インダストリアに期待する。このレースを制して以降は案外の競馬が続いているが、枠や展開に恵まれない面も有った。58kgが楽ではないのも確かだが、他馬も比較的背負わされた点は比較上有利。枠も手頃でここは決めたい一戦。

対抗は一昨年の覇者、タイムトゥヘヴン。差し一手だけに展開に左右される面は有るが、最近は大敗が少なくなっている様に、デキ自体は決して悪くない。枠も恵まれ、末脚を生かせる形になれば。

セッションも堅実。前走京都戦はゲートが微妙に悪く、少し脚を使って先行。更にドルチェモアが大逃げする展開となり、2番手から自力で捕まえに行く展開も楽ではなかった筈。勝ったコレペティトールに展開が向く中、地力を示した2着といえる。一気の2kg増は課題だが、立ち回りの上手さで。

最内枠を得たダディーズビビットもこのメンバーなら何とかしたいところか。普段1400m迄を使われているが、3走前の東京1400mで超スローペースを出して行って3着。少なくとも折り合い面に課題はない。器用さも有り、中山マイルなら立ち回りひとつ。

馬単
6=4 6=9 6=1

第54回高松宮記念(GⅠ)

3年連続の雨ということになりそうだが、何とか土砂降りは避けられる見込み。ならば、ナムラクレアが無難な本命か。GⅠになると、毎回の様にツキに見放されているが、力そのものは上位。不利なく回って来れれば何とかなる筈。

メイケイエールはこれが引退レース。一時期は大分堅実に走れる様になっていたのだが、前走京都戦はゲートでガタついて出遅れ。再び悪癖が顔を覗かせる様になって来た。再度の奇数枠だけに条件がいいとはいえないが、馬主の地元の中京でGⅠを。

マッドクールは少し硬い馬で、1分7秒台の決着となるよりは、道悪の方がプラスとなるタイプ。コーナーの脚も有る方ではなく、コースも中山よりは中京の方が適性は有る筈。ただ、デキが安定しないので、下見には注目。

トウシンマカオも前走中山戦は強い内容だった。内目の馬場は悪かったが、ずっと外を回されて、直線に向いてからも1頭だけで追い込んで来た。当時のメンバーなら地力の違いは明らか。あとは今日のメンバーとの相手関係。

馬単
3=11 3=2 3=5

第71回毎日杯(GⅢ)

ベラジオボンドの巻き返しに期待する。前走東京戦はスロー過ぎて、上がり32.9秒でも掲示板にすら乗れない展開。この馬自身も出遅れた上に、少し行きたがっていたのが影響したが、見方を変えれば、行きたがって32.9秒は相当の能力を秘めているといえるだろう。折り合いさえ付けば突き抜ける。

ファーヴェントは前走京都戦で不利が有っての6着。直線半ばで挟まれてしまい、立て直す間もないまま終わってしまった。下見でイレ込んでいた割に道中の折り合いは付いており、馬も確実に成長していた。これも権利がないだけに、今回で何とかしたいところ。

ノーブルロジャーが3番手。前走京都戦は道中でゴチャつく場面が有り、馬に負荷を掛ける競馬になってしまったが、外へ持ち出して馬の能力で克服した形。1800mは未経験だが、あの内容なら距離がネックになることはないだろう。賞金面で余裕の有る立場だが、選択肢を広げる意味でも格好は付けたい。

押さえがサトノシュトラーセ。2歳時の段階では、まだ力が付き切っておらず、追い出すと頭が上がっていたが、前走小倉戦は些かでもマシになっていた。前で流れに乗れて渋太い点も魅力。単は微妙だが、連勝式の軸にする手も。

馬単
3=7 3=1 3=9